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※この物語はフィクションです。
実在の人物及び団体、事件などとは一切関係ありません。
〈File91:雄弁な告発者〉
「もう気づいてるわ。あなたが、千景さんを殺した連続放火魔だってことにね」
まだあどけなさの残る男の頬が僅かに強張り、口角が引きつった。
それから首を傾げ、独り言のように小さく呟く。
「え、僕……?」
男は丸っきり思ってもみないことを言わんばかりに、表情を取り繕う。
「そんなわけないじゃないですか。仮にそうだったとしても、証拠はあるんですか?だって、その……」
男は肩をすぼめ、今まさに消火活動が行われている建物へ視線を投げる。
火の勢いが強く、素人目に見ても鎮火にはまだ時間がかかりそうだった。
すでに燃え尽きてしまった証拠はたくさんあると思う。
だけど――。
「証拠なら、ここにいるじゃない。あるって言った方が正しいか」
怪訝そうに眉を寄せ*******
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