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和樹の大学生活の一年はとても平凡なそのものだったが、今は百合がいる、彼の日常はさまざまな思い出に彩られた
大阪は活気に満ち、常に変化している街だ、あっちの店が潰れたと思ったら二週間後にはもうこっちに新しい店が出来上がっている、そんな変化の目まぐるしい街を百合と手を繋いで過ごした
ある日二人は学生が主催するキャンバスのクラブパーティーに参加して、百合の家に帰宅したのは午前4時だった、とても楽しいパーティーだった、大学の音楽堂がそのままクラブになり、ミラーボールが回る中、二人で飲んで、ふざけ合って、音楽に身をまかせて踊った、踊っている最中、二人は良く笑い、よく大声でどなって、そして友人達と笑った、若者らしく大騒ぎして、これぞ青春と歌った
和樹は綺麗なミニドレスを来た百合を伴っているのが誇らしかった、二人でフラフラになってマンションに帰って来て、百合が明かりをつけようとスイッチに手を伸ばした時、和樹が彼女の手を押えて言った
「ちょっと待って・・・君に言いたいことがあるんだ、暗い方が話しやすい」
暗くて百合の顔は見えなかったが、彼女の吐く熱い息が胸に伝わった
「愛してるよ・・・百合・・・」
和樹が続けた
「こんな気持ちは初めてなんだ、大学を卒業したら僕と結婚してくれ」
百合が部屋の明りをつけたら、和樹が肩ひじをついて小さな真っ黒のベルベットの箱を差し出していた
ヒック・・・「まぁ・・・どうしましょう・・・」
百合が両手で口を押え涙目で震えている
「まだ小さなダイヤだけど・・・そのうちもっと大きな物を送れるように頑張るよ・・・返事は?」
そう言ってそっと和樹が箱を開けると、小ぶりだが輝くダイヤの指輪が光っていた
「ああっ!和樹!愛している!私も愛してるわ!私の方こそよろしくお願いします!」
百合が和樹に飛びついて来た、二人はそのまま抱き合い、クルクル回ってベッドへダイブした
それから二人は、まる一日中ベッドの中から出なかった
和樹は思った、これほどの恍惚感に浸れる女性は生涯百合ただ一人だと
二人が抱き合う時は、夢の中の魔法の世界にいた、和樹は百合のベッドの中で横になって、百合の声を聞いた
薬指に自分があげた指輪を光らせ、下着姿の彼女が部屋を行き来するのを見てるだけでも幸せだった
百合が自分のことを「ダーリン」と呼ぶのも気に入っていた
ある時はシャワーを浴びた後、シャツ一枚しか来ていない彼女がドライヤーを取り出すために、洗面所の一番下の引き出しを開けようと屈みこんだのを、背後から見た和樹がいきなりバックから一突きで挿入したこともあった
頭がどうかなるぐらいの強烈な欲望
こんなに素晴らしい女性が自分を愛してくれて将来を約束してくれた
幸せ過ぎて法にふれるのではないかと思うぐらいだった