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18話目
『……ッ…こ、こ… 』
春城が目を覚ましたのは夜中の2時ごろだった
『……』
カチ、カチ、と秒針が進む音だけが進んでいく
その中で衣擦れの音が響き、襖が開き外の空気が入ってきた
『…』
そして裸足で歩く音が静かな夜に響く
そして春城は宿泊していたお寺の敷地内から出ていきしばらく歩いていた
『…ッ…(やっぱ…なんか頭がいてぇ…)』
《君もそこから先は来ては行けないよ》
『!…先生…?』
《…はは!そう言われても仕方ないかな
僕は安倍晴明のほうだよ》
『…それは失礼を致しました…安倍晴明公』
《あれあまり驚かないね?もう少し驚くと思ってたのに》
『…実態があるなら驚いたかもしれないです』
《ふふ、そうかい
君は元気そうだね》
『…?…初めましてでしょう?俺と貴方は』
《…ふふ、君がここに来ることは視えてたから僕もさほど驚かなかったよ》
『でしょうね…なんで俺は呼ばれたんですか』
《なんとなくだよ
君とは話してみたいと思ってたんだ》
『………』
《君は道満の息子…でいいのかな?》
『…一応そうです…』
《君を拾うと視えたときは驚いたなぁ》
『……』
《あ、そういえば朱雀は元気かい?》
『嗚呼、毎回金をせびってきます』
《ふふ、》
『…』
《…こっちを向いてごらん》
『なんです、か!?』
《……ふん…まだか…》
『は…?何が…』
《…道満が苦労したけど年々弱まってるね
流石に九尾の狐だ
視えた時期よりもだいぶ早いね》
『まじで何の話ですか』
《ううん、こっちの話だよ
ちなみに君はここ数十年の記憶はあるのかい?》
『?そりゃあ、ありますけど……』
《忘れてるなんてひどいなぁ…》
『だから、覚えてますって…!』
《なら道満に拾われてから順番に言えるかい?》
『拾われたのは…多分5歳くらいで…それから……?あれ…』
《ほら、覚えてないね》
『…アンタなにか俺にしたのか…!』
《僕じゃないよ》
『ならなんで…!』
《君と僕はまた出逢う運命だ
またね結月》
『!』
《道満が会いたがってる、道満の前に出してあげるね
またね》
『!がく、えんちょ、…?』
「貴方はこんな所で何をしているんですか!!」
『え、…』
「部屋がもぬけの殻になっていたから、どれほど心配したか…!」
『ご、ごめんなさい…』
「…とりあえず無事そうで良かったです…」
『わっ、…』
「……何も喋んな」
『……うん』
学園長は春城を引き寄せてぎゅっと抱きしめた
『…ねぇ、抱きつくならお面退けてよ…痛いよ』
「…るせぇ……」
『…てか…よく見つけたね』
「当たり前だ…誰だと思ってんだ…」
『ふふ、…けど、やっぱ痛い』
「我慢しなさい」
『ふふ、暖かいでしょ』
「ええ、…とても暖かいです」
『ふふ、…久々にこうやってくっついた気がする…』
「ええ、…そうですね…」
『……暖かい…』
「…私もです……さっ、帰りますよ」
『あれもういいの?』
「もういいの?じゃないんですよ
貴方捜されてた自覚ありますか?」
『えへへごめんなさい〜』
「ハァ…まぁ怪我とかないようでよかぅたです…さ、行きますよ」
『はーい…って…』
「?どうかしましたか?」
『…裸足で歩いてたから足の裏傷だらけだわ…』
「ハァ…もー!!あなたって人は!」
『わっ!!?』
「捕まっててくださいよ」
『ちょ、ちょっと待って!!?この体勢はさすがに違くない!?』
「我慢なさい」
学園長は春城を片手で抱えると懐を少し漁り、取り出したのは5000円札だった
『え、まさか…』
「蘭丸さん!今来るなら5000円お渡ししますよ」
『いるわけ』
「はーーい!」
『いるんかい』
「なになにあっちゃん!」
「私とこの子を寺まで送ってください」
『…』
「…いいよ〜
ちょっと上乗せしてねん♡」
「安全な運転をしてくれたら考えますね」
「もちろん安全第一でするよ〜」
蘭丸はすぐに烏の姿にもどる
「ほら乗っていいよ〜」
「よっ、…と」
「もういいの?」
「何がです?」
「君高いところ嫌いでしょう?」
『…べっつにぃー?』
「できるだけ高く上がってください」
「はーい!」
『ちょっと!!?』
深夜に春城の叫び声が上空に響き渡った
「はーい着いたよ〜」
『…ぎもちわるい…』
春城は蘭丸から降り、木に手を付き、項垂れている
「高所恐怖症だったのに酔いまで来ていたとは」
『無理だって…高いとこは勘弁ガチ無理…ぎもちわるい〜…』
「抱っこしていきますから」
『当たり前だよ〜…誰のせいでこうなったんだよぉ〜…』
「「蘭丸/あっちゃんだね」」
「「は?」」
『…そこシンクロしないで…ツッコミいれるのもめんどくさい』
「ははめんどくさいって言われちゃったなぁ」
『……なぁ…』
「?どうかしました?」
『…聞いていいのか、わかんないんだけど……ぼく、…記憶が…ないんだけど、…』
「…何言ってんの〜?」
『いや、…だって、おかしいんだ…!むかしの記憶がもやがかって…!』
「…昔の記憶は薄れるものです…
だから記憶が曖昧なだけです」
『!なんか隠してるだろ…!』
「…隠してることなんてないです
隠してることがあっても貴方が知る必要はありません
大人で解決するのでね」
『ぁっ……』
「…わかったならもう忘れなさい、大丈夫ですから…」
学園長は春城の頭を撫でようとした瞬間、乾いたパチンと鳴った
「「!」」
『…触らないで…くだ、さい…』
「どうしたんですか…!」
『どうもしてない、です…貴方には関係ない…から、…とにかく…触らないで…
今は……なんか、…触られたくない…』
「!ゆ」
『ごめん…』
春城は学園長と蘭丸に背を向け寺の方へ走り出した
「…チッ…!」
「…まぁまぁ落ち着きなよあっちゃん 」
「落ち着けるか…!満!
“伏せ”!!」
『ッ!!』
走っている時、後ろからそう聞こえると春城の体は有無を言わさず、倒れ込む
『ッ……』
「ハァ…落ち着いてください、何が気に食わないか知りませんが
貴方が心配するようなことは何も無いんです
安心して守られていなさい」
『…ッ…!』
「さ、…帰りますよ」
『!来ないで…!!
「「!?」」
「「結月!」」
「「!」」
「結月、結月大丈夫か…!」
『さ、の…?』
「嗚呼…悪い遅くなって…!大丈夫か…」
「ゆーくん、」
「ゲッ…なんであんたまで」
「うーん?なんとなく?少し歩いてたらなんか聞こえてね
来てみたんだよみーくん」
「あっそ、」
「で、お二方は一体何をしているんですか? 」
「転んだので手をかそうとしてただけですよ」
「それだけでこんな怯えたかにはなんないんじゃないですか?
それに狐は夜目が効く……このくらいの暗闇なら、誰かなんて分かる…それで他人と見間違えるわけがない 」
「…」
「…それに一応貴方は書類上保護者だ
保護者を別の他人と見間違うわけない 」
「…混乱していたんでしょう」
「なんでですか?」
「起きたばかりで錯乱してたんですよ」
「錯乱…と言う割に、みーくんはすぐに分かった」
「あ、嗚呼…」
「今ですらみーくんにしがみついてる…一体何をしてたのかお教え願えますか?学園長、元朱雀」
「「…」」
「ぼくしーらない」
「あ、ちょっと」
「用事を思い出しまして失礼します」
蘭丸は飛び立ち、学園長はぬらりと消えていった
「…チッ……ゆーくん、大丈夫?」
『ッ…う”ッ…ひっ…』
「!ちょ、…な、えどうした…!?」
「みーくん落ち着いて、ほーら、ゆーくん
大丈夫だから一旦こっちおいで」
恵比寿は春城の腕を優しく引き、優しく抱きしめる
「大丈夫大丈夫、もう怖い人いなくなったからね〜
大丈夫だよ…みーくんも僕もいるからね」
『う”ッ……ひっ、…ぅう、あぁ… 』
「うん、大丈夫だよ、ここには僕らしかいないから
大丈夫、大丈夫…怖かったね遅くなってごめんね」
「……」
春城はしばらく泣き、泣き疲れたのか寝てしまった
『……』
「…みーくんこの子運べる?」
「あ、嗚呼、別に問題は無いけど」
「ならお願いね〜僕筋力ないから」
「ハァ…わかったよ…」
3人は寺に戻り、修学旅行4日目の朝を迎えた
「春城ー!!起きろ!」
『…おはよ』
「おう!おはよう!目覚めたんだな!」
『うん、…』
「早く準備て来いよー!」
「春城、今日は抱っこしててもいいか?」
『…?…豆は?豆が嫌がるんじゃ…まだ豆と友達でいたいよ?』
「ふふふ!」
『?』
「春城くん!今日は佐野くん譲ってあげる!ボク優しいからね!」
「事情察してくれて、譲ってくれたんだ」
『…豆……ありがとう…』
「いいよ!春城くんもだいじな友達だもん!」
『!……ふふ、嗚呼そうだな…』
「準備できたら抱っこするから、いつでも言ってくれ」
『うん、2人ともありがと…!』
「「!嗚呼!」」
そして寺の前にバスが止まっており
参組も点呼をしていた
「…寒くないか?」
【うん、大丈夫】
「寒かったらいってね!ボク掛け布団くらいならできるから」
【ふふ、ありがとうお豆】
「佐野くんが狸塚くんじゃなくて春城くん抱っこしてるなんて珍しいね」
「まぁな」
「今日はボク、歩きたいんだ〜」
「へぇ〜だから、春城くん抱っこしてるの?」
【いや、…】
「嗚呼、こいつ寒がりだから
こうしてる方が暖かいだろ」
「たしかに!寒かったらいつでも言ってね」
【…うん…】
「今日で長かった修学旅行も最終日
今日のクラス別観光はいい所を案内するよ」
「自信満々だな」
「治療中の秦中の代わりに壱組を引率するってんで恵比寿先生いないのが不安だが…」
「フフフ!なんてったって僕らには1000年京都を護った神様がいるんだから
京都のことは知り尽くしてるはず!ご利益のある神社とか神様直々に教えてもらうのだ! 」
【なるほどな】
「急急如律令!いでよ白虎!」
安倍先生がそういうと白虎が初っ端でキレた白虎が登場した
「てなことでかくかくしかじかで京都のことを教えてくれないかと」
「なるほど……くだらん事で呼び出すな!クソが!!!」
「すみません!」
白虎は綺麗な蹴りを主である安倍に食らわすと安倍は吹っ飛んでいった
「まぁ待て怒るのもわかるが、こっちだってお前らに言いたいことは山ほどあるんだよ
こっちは誰かさんの欲望のせいで生涯一回しかない高校生の修学旅行が一日潰されたんだけど悪いことしたら詫びることくらい人間にも妖怪にもできんのにお前らはできねーの?」
【…白虎、佐野言う通りだよ】
「…チッ…わかったよ…!」
そして参組一行は白虎の案内で、行先に向かった
「ここだ、名所ではないがここの神社はそこそこご利益があるぞ」
「あれ?でもここ…」
「わー!でも名所じゃない割に絵馬がいっぱいだ、よ…」
「?どうした?」
「い、いや…ちょっと嫌な絵馬がいっぱいあって心臓がキュッてなっちゃった…」
「そりゃあ多いだろうな
ここは縁結びならぬ縁切り神社だ」
「どこ勧めてんだ!!僕修学旅行っつったよなぁ!!?」
「京都に縁切り神社は複数あるがここの神とは昔お茶したことがあってな
結構叶えると本人も言っていたのだ」
「信ぴょう性がすごい…」
「どれ、せっかく来たし私も絵馬を書くか」
そこには
“安倍はるあきと縁が切れますように”と書かれていた
「オイアンタ、それが目的でこの神社選んだろ…」
「ってかここってカップルで来ると別れるジンクスがあるって聞いたけど…」
「「「「何してくれてんの!?」」」」
マンドラゴラのガイドさんがそういうとカップルとカップル未満が叫んだ
「まぁそれは都市伝説のようなモノだ
意図しない願いを叶える程神は暇では無い」
「ま、まぁまぁ縁切りって言っても何も人と人の縁だけじゃないよ
悪運とか病気の縁を切るとか、」
「なるほど!よし!俺は0点もご縁が切れますようにって絵馬に書くぞ!」
「ついでに誤字との縁も切った方があいいかもね!」
「…結月も、切りたい縁があるなら書いといた方が良いぞ」
【わっ、……】
白虎は佐野の手の中にいる春城を抱えて、絵馬を書く机まで連れていった
「おい!」
【大丈夫だよ佐野、】
「なら、いいけどよ…」
【…見てたの?】
「…まぁな、…覗き見したのは悪かったよ」
【……もうどうすればいいかわかんねぇ…あの人が何を考えてるのかも、俺が何者なのかも…記憶が…ないのも…なぁ、アンタと俺は会ったことあるんだろ…?教えてくれよ…】
「…今から言うことは私の独り言だ」
【?】
「…晴明様は我々を呼び出した時くらいから狐をそばに置いていた
初めは小汚く晴明様以外が近ずくと威嚇してしまって手がつけれなかった
それで狐は毎日毎日、どこからかひょこっとやってきてご飯を貰っていた
それからしばらく経ってきて、晴明様以外で威嚇されなくなったのは四神の中で私が1番初めだった
晴明様は他の四神や蘆屋に懐くのも時間の問題だと言っていた
だがある時、狐だと思っていたそいつは、しっぽが二股に割れていた
妖怪の類いだった
だが晴明様は祓おうとはしなかった
なんなら綺麗にして首輪までして、名前まで与えた
その名が”結月”だ」
【は、…?】
「…しばらくは皆可愛がっていた
だが晴明様が死んでから、狐はまるで晴明様の館に近づかなくなり、我々の前にも現れなくなった
…気配や顔は変わっていないが紛れもなくお前は結月だ
その首輪は晴明様のではなく間違えなく蘆屋のだ
気に食わん」
【………】
「結月、記憶がないのは分からんが…嫌になったら京に来い
我々が護ってやる」
【…だけど神様は妖怪を嫌ってるんじゃ…】
「嫌いだ、だがお前は違う
晴明様が気にかけ、育てた…なら私達も愛でて育てようじゃないか…何時でも来い 」
【ッ……う、ん……】
「絵馬になにか書くか?」
【ううん、……ちゃんと、話しあってから…どうするか決める】
「そうか、疫病神!結月は返すぞ」
「え、嗚呼!」
【バイバイ白虎ちゃん】
「!ははは!嗚呼、またな」
そういうと白虎は消えていった
「お前、仲良くなったな…!?」
【ふふ、白虎ちゃん、なんかお姉ちゃんみたいだ】
「…元気そうなら良かったよ」
「なんか最初からダークなスポット連れてかれたね…次は玄武さんに聞いてみようか!四神の中で唯一まともそうだし!」
「4匹いてまともそうなのが1匹しかいないのか…」
「急急如律令!」
「なるほど、たしかに旅行を台無しにして申し訳なかった
先に縁切り神社に行ったらしいな
ならば私は切れた分の縁を結べるようにいい縁結びの神社を教えよう」
次に玄武の案内で神社へと向かった
「結構小さな神社だが人が少ない分願いも神の耳に届きやすいだろう
それにここの神とは昔カラオケに行った時に話してたんだが結構願いを叶えると本人も言っていた」
「白虎も言ってたけど神様ってそんなラフな感じで会話してんだな」
「じゃあ俺は100点とご縁を結んでもらうゾ!」
「そういうのは喜んで叶えてくれるぞ
もちろん努力も必要だがな…
結月、こっちに来なさい」
【?】
春城は佐野から降りて玄武の元へ向かう
【何?】
玄武は足元に来た春城を抱きかかえる
「…あの頃よりも体重が増えていて安心した」
【そりゃあ良かった】
「俺はやっぱりステキな彼女と縁を結んで欲しいなぁ〜!」
「ちなみにどんな子と結んで欲しいの?」
「えー?やっぱ黒髪で清楚系だろ?あ、でもギャルもいいな…!ちょっとぽっちゃり…いやでもスレンダーも捨て難い!」
「なんでもいいんじゃねーか」
「そういう優柔不断なやつにはいいスポットがあるぞ
この神社の謂れがあってな、この御神体の木から目を閉じてあそこの岩座まで歩く
で岩座に到達して目を開けて最初に目に入った異性がそいつの理想の相手だそうだ
同性が好きなら同性な
まぁその人本人という訳ではなくその人が理想の人と受けるといいだろう」
「へー面白そうじゃん」
玄武の説明が終わると桃山が元気よく手を挙げる
「お!桃山ちゃんやってみるか?」
「危なかったら言うね〜」
桃山さんは真っ直ぐゆっくりと歩き出した
【…】
そのままゆっくりと岩座まで歩いているとガッと桃山さんが躓く
「あ!菜摘ちゃん!」
【!桃山さん!】
「危な! 」
「おっと桃ちゃん危ないよ」
「おおナイスだ柳田」
「わーーーん!バカタレー!!」
「え、俺今回悪いことしてないよね??」
「うん」
「助けてくれてありがとうーー!でもバカタレ〜!!」
【…ふふ…】
「よーしじゃあ次は俺やってみるよ」
お次は泥田が挑戦していた
【…泥田意外と躊躇なく歩いてくなぁ】
「泥たん!泥たんってば!!
泥たん!!危ないって!!!」
「っだぁぁー!!岩が股間のいい所に!!」
「お前…神社のど真ん中で股間抑えて何してんだよ」
【およ】
「びっくりした〜!女子かと思ったら紅子かよ〜」
「紅子だよ」
【あれ?異性…??】
「一応初めに見たのはあの女子だな」
【?紅子ちゃんと一緒にいすぎてわかんなくなってるのかな…】
「今ツアーの老人を見て絶望したぞ」
【なんてこったい】
「…結月、白虎から聞いたかもしれんが我々はお前の味方だ 」
【…うん】
「あまり気を落とすな
修学旅行なのだろ、今は何も気にせず楽しめばいい
終わってからどうするか考えればいい
お前の周りにはいいやつがいるのだろ?」
【うん】
「ではまた」
【ありがとう玄武】
「嗚呼」
そして玄武は消えた
「まぁたたらしこんだな?春城」
【いやたらしこんでないんだけど…】
「てかそろそろ腹減ってきたな…」
「よしなら急急如律令!」
「で…私に京都の美味しい飲食店を教えろと?しょうがないですね」(クソまずい店教えてやろ)
「おう兄ちゃん今クソまずい店教えてやろうって思ったやろ」
「ギク!なぜそれを!」
「顔に書いてんだよ」
【…あはは】
「わーん!結月!助けてくださいよ!」
【知らんがなくっつくな】
「もーー!わかりましたよぉ!では私がこの1000年で美味しいと思ったお店を教えますよ」
「そんな店が!?」
「ええ初めて食べた時はこんな美味しい物があるとのかと驚きましたよ」
「あ、あの一応学園長から1人1500円までしか食費を貰ってないのであまり高級なのは…」
「確か1000円前後でおなかいっぱいになりましたよ」
そして青龍の案内できた場所を見てみなの顔は絶望というか呆れていた
青龍が連れてきたのは某ハンバーガーショップだった
その瞬間入道がいい蹴りを青龍に食らわせていた
「なんで!!?」
【…まぁ安定にうまいの確定してるしいいでない?】
「ゆ、結月〜!!」
【邪魔、触らないで】
「酷い〜!!玄武と白虎には懐いててなんで私に懐いてないんですか!」
【いや普通にうっとおしい】
そしてみんなでハンバーガーを買い、しかも席がなくドライブスルーでハンバーガーを食べていた
「で、でもまだ四神は1人いるよ!元だけど」
「えアイツも呼び出せんのか? 」
【……(式神だもんな…そりゃあ…顔合わさないはキツいか…)】
「うんでも学園長から特別な御札使えば呼び出せるって
あとちょっと痛みが伴う」
「まぁこれなんだけどね」
「お札っつーかお札だな」
「痛みって懐かよ」
「隊長さーん!10秒以内に来たら1000円あげます!」
安倍は窓を開けて大きい声で蘭丸を呼ぶとバスの上から顔を出す
「ふーん
高校生が喜びそうなスポットね〜でも僕京都は”入ったら殺す”って白虎ちゃんに言われてずっと入れなかったんだよねぇ
あ、でもこの前高校生殺到ってニュースで見た場所あったなぁ〜
そこいく?」
蘭丸が言う場所へ向かうと、寂れた廃トンネルだった
「京都随一のこわぁい心霊スポット廃トンネルだって 」
そういうとクラスのみんなからの総攻撃を食らっていた
「ִֶָ神社や寺であげた運気ダダ下がりじゃねえか!!」
「まぁまぁ聞きなさいよ少年少女たち、縁切りと縁結びの神社行ったんでしょ?
運はあげたんだからあとは行動するのみよ
ここでクラスメイトともっと仲良くなればいいじゃない
僕がテキトーにペア選んであげるから!普段話さない相手と話すチャンスだよ!!まずは君と君!」
選ばれたのは佐野と蓮浄で中からは何も悲鳴も聞こえず突き当たりで戻ってきて平然としてい
【まぁ異色コンビだよね 】
「こんなはずまないことがある事実にいちばん驚きましたわ」
「え〜じゃあ次は」
五月と倉橋が選ばれた
そして中からは悲鳴が聞こえてきて出てきた時には倉橋が霊ではなく女の子に怯えた状態で出てきた
「チョイスするにしてももう少し相性良さそうなペアにしろ」
「えーー相性良さそうなのか〜じゃあそこの2人」
選ばれたのは泥田と座敷だった
【あれ?紅子ちゃん泥田は?】
「え、」
その瞬間トンネルから泥田が出てきた
「あれ?泥田お前一人で行ったの?」
「へ?紅ちゃんなんで外にいんの?」
「何でって便所行くから待ってろって言っただろ」
「え、だってじゃあ今まで俺と一緒にいた子は…一体」
その瞬間クラスの全員が青ざめていき泥田がゆっくり後ろを向くと同時に走り出すと皆走り出す
「せいめーーい!!!今すぐお祓い連れてってくれ!!」
「わかった!連れてくから!連れてくから!!」
「ば、こっち来んな泥田!!!」
【まじで近寄ってくんな!!】
泥田のお祓いをしに麓までの寺まで走った参組は疲れ切りバスの中で爆睡してしまって
全員テコでも起きない状態になってしまった
そしてこうして怒涛の修学旅行は終わった
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