テラーノベル
アプリでサクサク楽しめる
124
すずめ
81
翌朝。
💙(あれ……)
いつもなら、必ず俺を起こしに来る。
おはようございます、翔太様──────
それがない。
胸がざわつく。
廊下に出るが、静かすぎる。
食堂へ向かうと、見慣れない使用人が立っていた。
💙「……だては?」
○○「本日より、担当が変更になりました」
💙「は?」
嫌な予感がする。
💙「どういうことだよ」
○○「宮舘様は昨夜、辞職を申し出られました」
💙「……辞職?」
○○「“翔太様のために”と」
💙「俺の……ため?」
○○「はい。“不快な思いをさせてしまった責任を取りたい”と」
言葉が出ない。
昨日の光景が、鮮明によみがえる。
──────気持ち悪いんだよ
自分の声が、何度も頭の中で反響する。
あんな傷ついた顔、初めて見た。
💙「……どこ行った」
○○「存じ上げません」
ふざけるな。
💙「なんで止めねえんだよ!!!」
声が響く。
使用人は困ったように頭を下げるだけ。
○○「本人の強い希望でございました」
強い希望?
あいつが?
部屋へ戻り、
ベッドに腰を落とす。
広い。
やけに、広く感じる。
今まで当たり前にいた。
朝も、昼も、夜も。
翔太様──────
そう呼ぶ声が、どこにもない。
スマホを手に取る。
震える指で、メッセージを打つ。
《話ある》
送信。
しかし一向に既読はつかない。
💙「……返せよ」
何度も画面を見る。
変わらない。
胸が締めつけられる。
💙「……なんで」
なんであんなこと言った。
本当は。
本当は——
好きって言ってほしかった。
俺のことをどう思ってるのか、
ちゃんと聞きたかっただけだ。
なのに。
“気持ち悪い”
あぁ…最低だ。
拳を握る。
💙「……探さなきゃ」
いてもたってもいられない。
屋敷を飛び出す。
行き先なんてわからない。
でも、じっとしていられなかった。
つづく。
コメント
2件

舘様〜(T^T) なんで居なくなったのよー! あなたの嫁(?)がめっちゃツンデレなのは分かってるでしょー!? 早く2人のイチャイチャが見たい(T^T)