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雪月❄️
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つづき!!
長い時間だった。
時計の針だけが、
静かな待合室に響いているようだった。
誰も眠れない。
誰も座ったまま落ち着けない。
ただ、
手術室の赤いランプを見つめ続けていた。
そして――
手術開始から5時間半。
パッ、と赤いランプが消えた。
「……!」
兄たちが一斉に立ち上がる。
手術室の扉が開き、
医師が出てきた。
マスクを外した顔には、
強い疲労が浮かんでいる。
辰哉が駆け寄った。
「翔太は!?」
医師は静かに頷いた。
「……手術は成功しました」
その瞬間。
待合室の空気が崩れる。
康二がその場で泣き崩れ、
照は深く息を吐いて壁に寄りかかった。
大介も蓮も、
張り詰めていたものが切れたように座り込む。
亮平は涙をこぼしながら、
何度も頷いていた。
生きてる。
翔太は、
まだ生きてる。
でも。
医師の表情は、
まだ晴れていなかった。
「ただ……」
その一言で、
再び空気が凍る。
「翔太くんはかなり長い間、身体的にも精神的にも限界状態だったようです」
兄たちは息を呑む。
「今は麻酔で眠っていますが……目を覚ますかどうかは、まだ分かりません」
亮平の顔色が真っ白になる。
「え……」
「身体の衰弱も激しく、呼吸状態も不安定でした。意識が戻っても、しばらくは予断を許しません」
静まり返る待合室。
“目を覚まさないかもしれない”
その言葉は、
兄たちの心を深く突き刺した。
辰哉が震える声で聞く。
「……会えますか」
「集中治療室へ移動後、短時間なら」
兄たちは案内され、
静かにICUへ向かった。
小さなベッド。
たくさんの機械音。
酸素マスク。
細い腕に繋がる点滴。
そこにいたのは、
あまりにも小さく見える翔太だった。
前髪の隙間から見える顔は青白く、
まるで消えてしまいそうだった。
亮平の目から涙が溢れる。
「……翔太」
返事はない。
辰哉はベッドの横で、
震える手を握った。
温かかった。
まだ、生きている。
その温もりが逆に苦しかった。
もし、
あと少し遅かったら。
もし、
病院から連絡が来なかったら。
兄たちは、
弟を永遠に失っていたかもしれないのだから。
コメント
8件
泣いてしまった(T ^ T) 兄たちの気持ちを考えたら、泣いてしまう(T ^ T) 翔太君、手術成功してよかったね😭 ほんと、しょたシナさん、どこで終わらせるかを決めるのがいい!読者に、続きが〜って、思わせる終わり方をしてるから、続きが気になってしかたない! 続き、待ってます!しょたシナさんのペースでいいので、頑張ってください!

いちを成功良かった でも素直に喜べない…😢 続き待ってます。