私が家に帰ると親は仕事でまだ帰ってきていなかった。

｢あ、手紙が届いてる｣

私宛？誰からだろう…

｢時風 徠聖…？｣

隣のクラスと子だ

話したことは無いが印象深い子だった気がする

ー徠聖ー

センター分けの女子

陰キャ……？

女と知留が好き

｢なんて書いてあるんだろう｣

私は破れないように手紙の包み紙を取った

そこに書いて合った言葉はきっと忘れられない…

『お前のせいで知留が死んだ。お前が殺した。俺の知留を返せよ！俺の…俺のもんだ！それなのに…それなのにお前が奪った、知留の苦しみなんてお前には分からない。知留がどんだけ我慢していたのか。お前は何も分かっていない。俺の知留を返せよ！！』

｢何これ……｣

私は手紙を落とした

｢私じゃない…なんで私が……？はぁ？｣

頭が回らない

手紙の衝撃で何も考えられない。考えたくもない。

私のせいじゃない！知留は……知留は！！……

知留は……

なんで死んだの？