◇◇◇◇◇
「次は冒険者ギルドに行きましょう!」
街の途中でいい匂いがしてきた!
みんなで屋台の串焼きを食べる。
「ここの串焼きは美味しいと評判の店なの。」
「ほんとだー、すごく美味しいんだよ!」
「はい、すごく美味しいです!」
モニカ、無言でひたすら食う。
エマは食べたことがある模様。
「これってなんの肉なんですか?」
「これは猪の肉ですね。」
「へー、飼育とかしてるんですか?」
「飼育もしているところはあるけど、狩りが一般的ですね。
冒険者ギルドで募集してませんでした?
初心者のうちはモンスターは危険なので、野生の動物の狩りからはじめると聞きましたが。」
「そうなんですか?
モニカ!イガタウンのクエストにも野生動物の狩りってあるの?」
「うん、もちろんありますよ♡
あ、そっか!お頭の時はソフィアさんがいきなりモンスターでいいって言われたんで、野生動物に狩りは出さなかったんです。
初心者のために出すなって。」
「そういうことか!なるほど。
モンスターは魔心以外消えてなくなるけど、野生動物はそのまま残るんだね?」
「そういうことです!
普通は知る順番が逆なんですけどね!ふふふ♡」
やっぱり、まだ知らないことは多いな!
という間に
冒険者ギルドカナール王都支部。
「うわー、広いな。さすが王都支部!」
周りがざわざわし出す!
あ、エメ様とクレアさんが来たからか。
受付の人が慌てて寄ってきた。
「エメ様、クレア様。私、受付の責任者をしているマヤでございます。
ようこそお越しくださいました。
あのー、今日はどうなされました?」
「今日はこちらの黒の軍団の付き添いです。
お構いなく!」
「はい、承知致しました!
黒の軍団様!こちらの受付へどーぞ!」
「ありがとうございます。
明後日から狩りに行こうと思いますので、今日はこの辺りの地図を買いに来たんですけど、ありますか?」
「はい、こちらでよければ、1000Gになります。」
「うん、これでいいね。これください。」
「それでは、冒険者証のご提示お願いします!」
「ありがとうございます。
ユメさんですね。
わ!ニンジャってはじめて見ました。
黒7でBP1000越え!!
あ、失礼しました!
さすが、エメ様のお知り合いですね。」
目立つから、大きい声で言わないで〜!
「知り合いじゃないですよ。
私もれっきとした黒の軍団のメンバーなんですから、間違えないでね!」
エメ様〜!
目立つから大きい声で言わないで〜!
そこ、こだわるところじゃないですから〜!
「大変失礼しました!!」
ざわざわ!ざわつきが!
もう目立っちゃった。
「それでは、地図代金を精算させていただきます。
他にも御用はおありでしょうか?」
「はい、僕たちで受けられるクエストってどんなものがありますか?
できれば、レベル上げをしたいので。」
「それでしたら、北にあるダンジョンが良いのではないですか?
初級者はあまり行かないのですが、ユメさんがいれば、大丈夫かと思います。
あくまで、低級層の話ですが。
ダンジョンのご説明いたしましょうか?」
「ぜひ、お願いします。
みんなも聞いといてくれる?」
「「「「「承知!!♡☆?」」」」
あれ、1人多いよ!エメ様も?
「それではノザドダンジョンについて説明させていただきます。
ここから北に半日ほど歩いて行ったところにあるダンジョンで、冒険者ギルドが管理しており、入場するにあたって入場料を10000Gお支払いいただきます。
これにより初心者は簡単に入れませんので、混雑することはございません。
階層は地下1階からはじまり、地下30階まであり、地下10階までが低級層、地下20階までが中級層、地下30階までが上級層と呼ばれています。
それぞれの層の最後はボス部屋があり、ボスモンスターを討伐することにより、次の層に入れるようになります。
クエスト達成はボス討伐によって報酬が支払われますので難しく、基本的には魔心の買取がメインになります。
ただし、討伐報酬は高額に設定されています。
なお、冒険者の安否については、冒険者自身の責任になりますので、くれぐれもご注意ください。
以上ですが、ご質問はございますか?」
「普通の討伐はモンスターが増えないようにするメリットがあると思うのですが、ダンジョン内の討伐ってギルドのメリットがないように思うのですが。」
「はい、基本的には同じで、モンスターが増えすぎるとスタンピートが発生することがわかっていますので、こちらも増えすぎないように冒険者のモンスター討伐が必要です。
冒険者ギルドは独立組織ですが、各国の支援もいただいていますので、国の安全に寄与するための施策と考えていただければ。」
「そういうことですね。納得しました。」
「では、クエスト登録いたしますか?
期限は1ヶ月になります。」
「はい、お願いします!」
「承知致しました。
では、入場する際には冒険者全員のクエスト登録が必要になりますので、冒険者証のご提示お願いします。」
黒の軍団全員が登録!
マヤさんが全員の冒険者証を確認して、何か言いたそうだったけど、さっきエメ様から言われてるんで黙って登録をしていた。
「では、冒険者証をお返しします。ご安全に!」
はい!当然、安全第一で楽しんできますよ!
今日はもう街ブラして王城に帰ります。
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