境内の掃除が一通り終わり、少し休憩。
そこへタカシくんが来た。
「やぁ、コマ、久しぶり」
タカシくんは結構な大荷物だ。
「今年…というか来年というか…まぁ、今回のお正月は実家?」
タカシくんは嬉しそうに言った。
「あぁ、実家だよ」
今から帰るんだ、とタカシくんは言った。
「それはよかったね」
「まぁ、3日には戻ってきて4日からバイト」
一段落ついたらお土産持ってくるよ、と言って帰って行った。
「コマ兄、そろそろテントを立てるぞ」
護がテントの骨組みを持ってきた。
ぼくたちは急いで組み上げ、暖房器具を…
「先に延長コードだなぁ」
「あぁ、そうだね」
ぼくは中に入り、窓から延長コードを出す。
「よし、つけたぞ…あぁ、動いた、オッケーだ」
ぼくは中で買ってきたものを美子に渡す。
「はい、あげる」
「ありがとう…これ、何?」
最近は100円で色々なものが買える。
これは今回も12年後も使える。
「うさ耳カチューシャだよ。卯年だし、明日はそれをつけてお仕事してね」
美子はさっそくつける。
「ねぇねぇ、似合う?」
「あぁ、似合うよ。明日はそれをつけてお仕事してね」
美子は楽しそうに踊りながら言った。
「女神様が良いって言ったらね」
「コマ、手伝って」女神様が言った。
明日の準備だ。
ぼくは女神様のところへ走って行った。
皆様、良いお年を。
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