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頭が真っ白になった俺の前に、ウィンドウが表示された。
《経験値を獲得したため、レベル3にアップグレードしました》
《ガチャシステムを解放します》
《【良質級:ゴム手袋(厚手・ピンク)】
【良質級:霧吹き】、【会話:レベル2】
【マップ:レベル2】にアップグレードしました》
「ガチャ….システム….?」
「タカノリ!なにボサっとしてんの!!」
怒鳴るミリアの声にハッとさせられた。
「そうだ…!マートン!」
マートンに近づこうとするが、ミストウォーカーが行く手を阻む。
「タカノリさん!下がっててください!」
ヴァールが孝典の前に立つ。
「そうだ、さっきシステムが言ってたやつ…!ウィンドウ」
孝典がウィンドウを開き、ガチャを選択した。
ピコンッ
《ガチャシステムを起動します》
ウィンドウにはガチャガチャが現れ、下の方に回すボタンがあった。
孝典は迷わず押した。
ピピピッと音が鳴ると、陽気なBGMと共に回り始めた。
キューキュー、ガコンッ
《おめでとうございます。【希少級:メデューサの瞳】を獲得しました》
孝典の手に【希少級:メデューサの瞳】が落ちてきた。
《【良質級:ゴム手袋(ピンク・厚手)】の新たな能力、〝捕食〟を使いきのこを取り込んでください》
「ほ…〝捕食〟」
孝典が言葉にすると、左手のゴム手袋から口が出現し、長い舌が伸び【希少級:メデューサの瞳】を飲み込んだ。
「なんか、気持ち悪いな….」
《スキル〝石化の息吹〟を獲得しました》
「え、スキル?」
《ゴム手袋を着用している時のみ発動可能です。対象へ向かい、スキルを唱えると発動できます。〝石化の息吹〟は3時間に1度使用できます。》
「…俺に…初スキル」
孝典は、自分にも何かできるのではないかと、気持ちが昂った。
「ヴァールさん!俺に考えがあります」
孝典の発言に、四人が驚く。
「おいおい、さすがに今の状況で冗談は聞けねぇぞ」
「話してください」
トロイは孝典の言葉に半信半疑だったが、ヴァールは孝典の真剣な眼差しを見て信じた。
「俺のスキルで奴の動きを封じます。その間に皆さんでトドメを刺してください」
「あんたスキル使えたの?」
「いや…さっき使えるようになった」
「どのくらい止められますか?」
「5秒です」
「了解しました」
ヴァールは急いで作戦を練り、四人に伝えた。
「じゃあ行きます!」
「目を閉じてください!〝ホーリーブライト〟」
眩しい光が周囲に広がり、ミストウォーカーが怯んだ。
「〝イビルショット〟!」
木の上から打ったトロイの矢が、ミストウォーカーに直撃した。
その瞬間、光に目が慣れたミストウォーカーが、トロイの方向へ飛び、木からたたき落とした。
「トロイ!!」
「…大..丈夫だ、自分の事に集中しろ…」
ヴァールは魔力を剣に蓄えていた。
「〝フロスト・コフィン〟」
ミリアがスキルを唱えると、ミストウォーカーの身体を氷が覆っていく。
パキッ…
ミリアのスキルが解け始めた。
「今よ、タカノリ!」
孝典はミストウォーカーに向かい手を向けた。
「〝石化の息吹〟!!」
スキルが発動し、ミストウォーカーの足元から這うように石化していく。
孝典はヴァールの方へ振り向いた。
「ヴァールさん!」
「ありがとうございます」
ヴァールは、とてつもない量の雷気を帯びていた。
「決める!〝雷龍の咆哮〟!」
ヴァールがミストウォーカーの胸を剣で貫いた。
「うぉおおお!」
スキルを喰らったミストウォーカーは倒れた。
「はぁはぁ、やっと….」
「勝った…俺らが勝ったんだ…!」
「急いでマートンとトロイを…」
一同が安堵した…
その瞬間、背後から寒気がした。
ミストウォーカーが起き上がり、こちらに向かっていたのだ。
「危ない!」
ザシュッ…
ミリアを庇い、ミストウォーカーの左手が孝典の腹を貫いた。
「タカ…ノリ、なんで….」
「タカノリさん!」
ミリアが目を開いて困惑していた。
孝典は倒れ、傷口からは血が吹き出していた。
「〝ハイヒール〟」
すぐさまメレナが駆け寄り焦った様子でスキルを使うが、孝典の傷が深く、ミストウォーカーの魔力が留まり回復を阻害しているため、回復が間に合わない。
その隙に深手を負ったミストウォーカーは逃走を図る。
―――「どこへ行く、魔物よ」
謎の銀髪の男が、こちらへ向かってくる。
ただならぬ威圧感に、ミストウォーカーは身震いしていた。
男が歩いた後には、霜が広がっている。
「お前がもたらした被害は甚大だ。よってここで切り捨てる。」
腰に携えた剣を男が抜いた瞬間、周辺は白銀に包まれる。
男が左手を前に出す。
「〝玄氷の鎖〟」
男の左手から三本の氷の鎖が出現し、ミストウォーカーの身体を拘束する。
倒れたミストウォーカーを見つめ詰め寄る。
「ご苦労だった〝雷龍の鉤爪〟」
ヴァールたちを見ずに、通り過ぎていく。
男はもがくミストウォーカーの前に立つと、その胸に剣を突き刺した。
すると、刺した周辺から氷が広がっていく。
「…….」
パキィィン…
ミストウォーカーの身体は、粉々に砕けた。
ヴァールが動揺した様子で男を見ていた。
「….兄さん」
(つづく)
《ステータス》
・三田 孝典 (みた たかのり)
・レベル3
・F級冒険者
・【固有職業:きのこマスター】
・【良質級:霧吹き】
【良質級:ゴム手袋(厚手・ピンク)】
・【ウィンドウ】【マップ:レベル2】
【会話:レベル2】【ガチャシステム】
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最後まで読んで頂きありがとうございました!
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〝ミストウォーカーに腹を貫かれた孝典、そして謎の男はヴァールの兄だった!?〟
次回お楽しみに!
(*・ω・)*_ _)ペコリ
コメント
1件
わあ、第11話、すごく熱い展開でしたね!ガチャシステムで「メデューサの瞳」を引いて、初スキル「石化の息吹」を手に入れた孝典くんが、いよいよ戦闘に本格参加するシーン、胸が熱くなりました。ヴァールたちとの連携もかっこよかったのに、まさかミリアをかばって腹を貫かれるなんて…そこからの銀髪の男の登場、そして「兄さん」ってヴァールの兄⁉ 続きが気になって仕方ないです!