テラーノベル
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「……ん」
穴場というだけあって、公園内にはあまり人の姿はなかったけれど、それでも昼間の明るさの下でキスをされるのは恥ずかしくなる。
「颯ぇ……、いや……」
両手で彼の胸をぐっと押し返すけれど、
「……やめてやれない」
返ったのはそんなセリフだった。
「あ、んんっ」
ましてやよりキスは深まり、激しくなる。
挿し入れられた舌に翻弄され、ようやく口づけから解放される頃には、腰からへたり込みそうになって、彼の片腕にぎゅっと強く支えられた。
「……もう外でとか、やだってば……」
「なんでだ」たいしたことじゃないだろうという顔つきをされる。
「なんでって、だってこんなに明るいのに……」
その何でもなさげな表情が、よけいに私自身の恥ずかしさをつのらせる。
「関係ないだろ、そんなの」
と、顎の先が指ですくわれる。
「関係なくなんて……んっ」
言い終わらないうちに再び口づけられて、
「さっき高速でキスできなかったんだ、キスぐらい好きにさせろよ」
唇を食むようなキスがくり返される。
「さっきできなかったから、って……んぅっ……」
「……黙ってろよ」
さらにきつく腕の中に抱え込まれて、
「……黙って、俺のキスだけ感じてろ」
唇が啄まれると、彼のキスに酔い痴れて、もう逃れられないことを強く感じさせられた……。
……キーンという特有のエンジン音を響かせて、頭上を飛行機が飛び去って行く。
「ねぇ、あのね……」
飛行機雲が白く尾を引いてたなびく空を見上げて、
「……颯の夢が、あの飛行機みたいに世界へ羽ばたくことだったのなら、私の夢は、あなたと一緒になることだったの」
かつて夢に見ていたことを告白した──あの飛行機が飛んで行った先のような雲の上にいる人となんて、きっと恋なんて出来っこないと思いながらも、彼に焦がれずにはいられなかった……。
「ずっと、思ってた……。あなたのような人と付き合えたら、きっと毎日が楽しいだろうなって……」
「……ふん、かわいいやつ」彼が鼻先で笑って、
「……それで、実際はどうだったんだよ? 今は、毎日が楽しいのか?」と、尋ねてきた。
「うん、楽しい! すっごく!」
答えて、彼にとびっきりの笑い顔を向ける。
手が届かないだろうと思っていたテレビの中の彼と恋をするのは、夢でしかないだろうと感じていた。
だけど、今その彼は私の目の前にいて、こんなにも愛してくれているということが知れると、
まるでシンデレラにでもなったみたいで、自分からチュッと彼にキスを返すと、
ハッピーエンドの恋を信じることは決して間違ってなんていなかったんだと、改めて思えるようだった──。
end
※この後は、特別編2に移ります。
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コメント
1件
ふわぁ〜、もうこのシーン尊すぎて鼻血出そうなんだけど!?🥺💕 公園でキスされちゃって恥ずかしがる主人公ちゃんと、それでも構わず激しく迫る颯くんのギャップにやられた…「黙って俺のキスだけ感じてろ」って、そんなん言われたら堕ちるしかないじゃん😭💘 最後のシンデレラ発言も胸熱すぎて、こっちまでハッピーエンド信じたくなったよ!特別編2も楽しみにしてるね〜⋆♡