魔「『恋符「マスタースパーク…」』」
こいつはまずい、霊夢が言っていた警戒すべき攻撃だ。防ぐ事は…考えない方が良さそうだな。そうなれば…
サ「一旦避けさせてもらうぜ。」
思いっきりジャンプし、ブラスターに飛び乗り、一気に飛ばす。
飛ばしても魔理沙から目は離さず、位置の特定をしながら、攻撃に当たらぬよう移動する。瞬間…
《 ゴゴォォ!!!》
そんな音を上げながら、五角形の箱がレーザーを放つ。威力はさながら星の弾幕が周囲に舞い、襲い掛かる。
さすがに避け続けるのはきついか、マスタースパークという名の技は未だにオレを狙い、放ち続けている。
サ「このままじゃジリ貧だな…っと!?」
愚痴を吐いていた時、弾幕の1つがブラスターを掠め、力の大半を失い落下する。
サ「チッ!こうなったら…」
無理矢理大きな骨を作り出し、飛び移る。目指す先は賭けとして魔理沙に直進させる。このまま待ち続けても勝ち目は無いしな。
サ「終わらそうぜ。霧雨魔理沙!」
マスパがぶつかり、骨が折れ、欠けていく、だがそれはどうでもいい。自分が当たらないことを最優先に。どんどん近づいていく。
あと少し、あともう少し…
ギリギリまで引き付け、ここで勝負をつける。
サ「終わらそうぜ!」
片手に骨を生成し、放てるよう準備する。
瞬間、骨とマスパが至近距離でぶつかる。
その衝撃により、数十メートルに爆風が広がり、そして…
魔「………」
立っていたのは、霧雨魔理沙だった。
サンズの姿は欠片も残っていない。
そして…そして……
サ「おっと、そいつは問屋が卸さないぜ?」
《シュン!!》
そんな音が聞こえ、魔理沙の頭に骨がぶつかり、倒れ込む。
サ「最初から思ってたんだ。なんで誰も一騎打ちに『不意打ち』をしないのかなってな。」
骨とマスパがぶつかる瞬間、オイラはワープし、空中に居た。
そっからは、姿を認知できない所から、骨を構え、一撃叩き込む。
避けなきゃいけないの言葉に従っただけさ。
サ「さて、それじゃあ霊夢との『約束』を果たすか。」
そうして、魔理沙に解毒剤を飲ませる。2つしかない薬だし、インクが物凄く凝視してたが、まあ仕方が無いだろ。
サ「やる事もやったし、体力はまだ大丈夫だな。インクの方に行こう。」
そうして、念の為魔理沙の近くに状況の書き置きだけ残し、インクの元に向かった。
イ「ふぅ…決着はつかなそうだね?」
エ「いーや、このままやり続けりゃ俺が勝つな。」
そんな事を言うエラー、本当に少しずつ、ほんの少しずつ押されてきているから困っちゃうね。
エ「お前さえ潰せりゃ、俺の勝ちは確定さ。そしたら幻想郷を手に入れ、俺の計画は大きく進歩する。」
イ「訳が分からないな。君はなんで幻想郷に固執するのかな。幻想郷にする理由なんて…」
エ「それはお前が知らなくてもいいことだ!」
イ「おっと!」
エラーから青い糸が飛んでくる。
イ「まったくもう!急に攻撃することないのに!」
そうして、また戦闘が始まると思った瞬間
《ゴゴォォ!!》
そんなブラスターの音が響いた。
エラーに向かって撃ったのは…
イ「サンズ!!」
サ「よう、大変そうだな。手伝いに来たぜ。」
これは有難い。つまり魔理沙をのりきってきてくれたのだろう。
サ「なにか作戦はあるか?」
イ「うーん、取り敢えず戦おう!」
サ「ノープランってことだな。」
そんな会話を終え、エラーを振り向くと、そこには何も無い。
不意に後ろから殺意が伝わる。
回り込まれたと思った瞬間、サンズが既に行動してくれている。
サ「甘いな。」
振り向きざまに骨を3本叩き込む。
思わぬ骨が胸に命中し、硬直するエラーに筆をぶつける。
エ「ぶっっ!?」
そんな声と共に吹き飛ぶエラー、本当は手をインクで抑えたかったけど、それをさせまいと筆に無理矢理頭を当てにいったのは流石だね。
エ「へへへ、いつまで持つかな?」
攻撃した筈が一瞬で後ろにいる存在に驚くが、まあ彼だし納得ではあるね。
攻撃される前に蹴り飛ばし、サンズが追撃を入れてくれるが、多分わざとこうしているね。どうしたものか…
何せ彼の体はERROR。つまり理論上攻撃は一切通らない。
そう考えてた瞬間、脳に直接音が響く。
『ソィつヲそトニダせ』
サンズも聴こえたらし目配せをする。
やるべき事が決まった。今からアイツをこの空間から引きずり出す。
まずはサンズが動く。
《ピンッ!!》
と響く音と共に、エラーが吹き飛ぶ。だけど外に出すにはドア1つしか無く、中々上手くいかない。なにか考えなくちゃ…
そうだ!あれなら…
オレは頭に響いた言葉に従い、エラーを外に出そうとしたが、上手くいかん。
が、突然インクがおかしな物を持ち出した。
サ「あれは…テレビ?」
イ「エラー!今からこれを壊しちゃうよ!」
エ「チッ!どっからそれを…誰が許すかぁ!!」
さっきまでと様子を変え、エラーがインクに迫る。その瞬間、テレビがインクに変わり、エラーにまとわりついた。
エ「なっ!?フェイクか!」
怒りを剥き出しにしたエラーをインクが吹き飛ばす。
イ「サンズ!頼んだよ!」
その時、意識が戻る。
オレは急いで能力を使い、扉を開ける。
サ「OKだ!突き飛ばせ!」
そうして、インクサンズがインクを操り、エラーを幻想郷に引き摺り戻した。
?「よくやったわねアンタら。」
その時、黒い球体の上に見知った人影が写る。
霊「こっからはこっちのターンよ!」