歪んだ関係～夢で逢えたら～

「たくさん溢れて汚れてしまったココ、綺麗にしてあげるよ。すごく美味しそうだ」

目の前でピクピクしている、青年のモノを見ているだけで、高橋の口の中に涎が湧き出てきた。自分の手で大きく育った下半身を、すぐさま口に含む。

「あうっ、あっ、はあ、あ……っあ、あっ」

はじめての経験に声を抑えられないのか、青年は躰を震わせながら甘い声をあげ続けた。更に感じさせようと根元を手で扱いて、じゅぷじゅぷと涎を滴らせながら、入念に責めてやる。

「もぉ、はぁあっ……いっ、イキそ」

（少し、刺激が強すぎたか――）

その言葉に手の動きを止め、口から青年のモノを解放した。

「はるくんのぴくぴくして、本当に可愛い。もう少し遊びたいから我慢してね」

「が、まん？」

「そうだよ。いっぱい我慢してからイクと、すごく気持ちがいいんだ。それを味わわせてあげる」

下半身に頬擦りしてから口に含み、同じように何度も責めたてた。さきほどと違うのは達する寸前に根元をぎゅっと指で締めあげ、絶対にイケないようにしたことだった。

「ぁっ……いやだぁっ、いっ！　イキたいっ」

高橋の手を施した射精管理につらさを感じ、涙ながらに訴える青年。宣言通りに何度も絶頂を我慢させてから、四つん這いになるように指示する。

はあはあとつらそうに息を切らし、高橋に尻を向けた青年を見て考えついた。これからされることを予想しているだろうなと――その予想を覆してやろうと思い、なだらかなカーブを描いた双丘を両手で割って、後孔に舌を差し込んだ。

「はぁあ、んっ……ううっ」

「しっかりココを濡らして、指を挿れて馴らしていくからね」

言い終わらないうちに指を１本差し込むと、青年の躰がぴくりと跳ねた。何度か出し挿れしてから指を増やしてやり、感じる部分を探るように、内壁を指先でごしごし撫で擦ってみる。

「な、んか変……あっ、そこ」

「気持ちいいだろ。俺のでたくさん感じさせてあげるからね」

散々出し挿れしていた指を抜いて、高橋自身のモノを入り口にあてがう。はじめてはつらいだろうからと一気に挿入せず、躰が受け入れやすいように、少しずつ挿れていった。

「ううっ、あ、ああぁっ」

他にも中の締まり具合を確認しつつ、指先で感じた部分を狙って押し進めた。行為に及ぶ、高橋の楽しみのひとつでもある。

「くるし、い……も、ダメ……」

「奥歯を噛み締めないで、口を開けっ放しにしたら、少しは楽になる。ほら、もうすぐ全部挿いるよ」

「はあはぁ、あっ……ぁあっ！」

両手を腰に添えやり、一気に奥まで貫いてやった。その衝撃で青年のモノから滴っていた雫が、布団の上に音を立てて零れた。

肩で息をするように呼吸し、がっくりと首が垂れる姿を嘲笑って背後から眺め、高橋の先端を使って、青年のイイトコロを突っついてみる。

「ぬ、抜い……いっ、んんっ。そこっ、やだっ……いやだっ！」

もたげていた頭が上がり、必死になって首を振って拒否されてもそれを無視し、更に擦り続けた。ひとえに、嫌だという言葉を変えるために――。

「ぁっ、いやだぁっ、いっ石川さんっ……いっ、いやなのにっ……は、っ……あぁ、くっ……」

「ははっ、すごく感じるだろ。その可愛さに免じて、イカせてあげるね」

片手は躰を抱きしめ、空いた手を使って青年の下半身を扱きはじめながら、音を立てて激しく腰を振る。

「うぁあぁっ、あっ、あっああっ、イクぅっ!!」

青年は大きな声で言うなり、どくどくと白濁を布団の上にまき散らした。我慢させた分、止めどなく溢れ出る感じだった。

すべてを出し切った途端に、ベッドに突き立てていた青年の両腕が折れ、上半身だけ突っ伏してひれ伏す。

「はるくん、休んでる場合じゃないよ。俺はまだイってないんだからね。ほら、しっかり腕を踏ん張ってくれよ」

高橋の呼びかけに、ふらつきながら躰を起こし、ほどなくして積極的に青年自ら激しく腰を振った。こんな行為を、早く終わらせてやろうというのが、あからさまにわかった。しかしあえて何も言わずに、されるがままでいてやる。