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🧡「あるスタッフから、連絡あってん。その子も辛くて泣いとったわ。証拠映像もくれたんよ。ぜーんぶ、しっかり撮れてたわ。撮影中だけでなく、楽屋や、送迎時のあんたの言動もな。」
「は?それ……」
🧡「まぁ盗撮、盗聴と言いたいんやろけど、内部告発として弁護士も証拠になると言うてたで?あと、事務所の子からも告発あってん。どうする?」
「そ、それは……し、社長に……」
「ちなみに、娘が、本人から聞いた話も、録音してある。」
「えっ?」
「○○…ごめん。あまりに酷かったから、録音してお父さんに送ってたの…」
「奈津姉……」
そんな中、マネージャーの携帯が鳴りだした。
マネージャーが出ると社長からで、今すぐ戻ってこいと。
私はとりあえず実家で待機させておいて欲しいと社長から話された。
マネージャーは急いで帰ってった……
その瞬間、力が抜け、床に、倒れた。
🧡「○○!!大丈夫か??」
「…ちょっと力が……でもなんで、こうちゃんが…?」
🧡「それは……」
「たまたま、父さんの会社のプロジェクトで、写真家の方探してたら、知り合いが康二君を紹介してくれて。昨日、飲みの席で、色々話してたら、昔この辺に住んでた向井さんの息子って分かってな。で、さっきも打ち合わせ終わったときに、奈津から連絡あって。まさか録音したやつ流れるとは思わなくて。」
🧡「聞こえてしもうて…そしたら、まさかの、俺が相談されてた内容と同じで、しかもその被害者が○○て知っていてもたってもおれんくて、連れてきてもらったんよ。 」
「そうなんだ……」
こうちゃんに知られたんだよね
こんな再会は望んで無かったのに…
🧡「あとは弁護士がしてくれるから。○○はなんも心配いらんから。安心して、実家でゆっくりしといたらいいよ。」
「もう、あんなとこ、戻る必要ないでしょ」
「そうだな。親として許すことはできないな」
お父さんとお母さんは口を揃えて言う。
「でも、○○は、ずっとモデルなりたくて色々頑張ってたじゃない。美容にも気を使って。トレーニングも欠かさずして…それを、否定するのは違うと思う。」
「奈津姉……」
🧡「モデルしたいならすればいいやん。ここにおるでー?○○の事なら誰より1番綺麗に撮れる、プロカメラマンが!」
「自分でいう?(笑)」
🧡「それに、お父さん。あ。お父さんていうてもうた、今のプロジェクトのモデル、○○にしません?雰囲気的にもめちゃくちゃ合うと思うんですけど…」
「なるほど……そんなに報酬出せないけど…でも、あんな写真出回ってたら…印象的に……」
そう……だよね。
もう、私……
🧡「俺が撮るってだけで、話題やし、そこも話題になるけど、そんなことせんでも、ちゃんとモデルとして綺麗ってこと、俺が証明したる!」
「こうちゃん……」
🧡「それに、モデルが○○やないなら、俺、引き受けるの辞めようかな」
「そ、それは困る!○○…お願いだから…」
「……でも、事務所……」
🧡「そこやな。まぁ撮影してる間になんとかなるで?まぁ、そこも任してや!なんならこの先の○○の人生も任せてくれてもいいんやで?」
「へ?」
「む、向井さん?そ、それは… 」
🧡「す、すみません…調子乗ってしまいました…けど、○○さえよければ、それくらいの気持ちはちゃんとあります!あの時は、まだ子供だから、親の事情にどうもできんかったけど、今は違う…」
「……こうちゃん……泣。」
すごく嬉しかった。
あんなことがあったけど、
それでも認めてくれる人がいる
私を受け入れてくれる人がいる。
今はそれだけでいい……
「お父さん、私でいいなら、モデルやる!報酬とか要らないから…こうちゃんがいうように、今までのことを覆すきっかけになるなら、やりたい…」
「○○……。じゃあ、会社には話しておく。まぁ、○○は、それまではゆっくりしたらいい。向こうの家帰りたくないならしばらくうちに居ればいい。向井さんもしばらく、こっちにいるだろうから…」
「……じゃあ、そうする!」