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夏。空が澄んだら。
ん、…朝か。
今日は…、叶が来る日か。楽しみだな。
重い体を起き上がらせ、窓の外を見る。空は晴れていて雲ひとつなかった。まさにお散歩日和のような天気だ。
散歩、したいんだけどなぁ…
コンコン
「夏くーん?入るね。 」
いつもの看護師さんの声がした。朝ごはんと、あのクソ苦い薬かな。
「はいこれ。朝ごはんと薬ね。」
「ありがとうございます…」
看護師さんが俺の顔をちらっと見て一言。
「どうしたの?元気ないじゃん。」
「いや、…なんでもないです。」
元気ないみたいな顔してたのかな?まぁいいけどさ、朝で頭が回らなかっただけだろ。
「それじゃあ。」と言い残し、看護師さんは病室を出ていった。
朝ごはんを食べながらふと思った。
あれ。今日叶が来るんだよね…?
まぁ朝だし頭が上手く働かないだけ薬を飲んで、叶が来るまで寝てれば大丈夫でしょ。
朝ごはんを食べ進め、薬を飲んで横になる。
数時間がたった。
いつもこんなに寝てたっけ…。お昼ご飯も食べた記憶ないし…隣になんか叶いるし。
「おぉ、…叶。来てたの?」
「来てたの?じゃねぇわ。お前寝すぎだろ。」
そんなに寝てたっけ…
「俺どんくらい寝てた?」
「分からん。」
「記憶が無いわ…」
えっと、…朝起きて、朝ごはん食べて……そのあと何したっけ?寝た?
やっば、完全に思い出せん……
「寝すぎて記憶ないのはよくあることでしょ?」
叶に問う。
「まぁ、よくあるな。俺もあるし。」
「だよね。」
そういえばと思い叶に聞く。
「そいえばテストどうだった?」
「お前今の雰囲気でそれ聞く?まぁ……安定の20点✨あれぇ…ちゃんと勉強したはずなんだけどな…」
「お前の勉強方法が悪い。」
「いやいや今回は真面目に勉強したんだって…!」
叶は毎回こう言う。ここまでが毎回恒例になっている。
「どうせ頭にハチマキ巻いてやる気だけは十分ですみたいな感じでやってたんだろ。」
「なんでわかるんだよ。」
「お前のことだからな。」
そうだこいつは毎回そうだ。やる気だけはあるくせに……
まぁ叶のこういう所が好きなんだけどさ。バカは嫌いじゃない。特に叶みたいな。
「あ、お前にこれやるよ。」
「お守り?」
んっ、とお守りを渡してきた。
「病気が良くなりますように、ってね。」
「なるほどね。」
「そうそう。早く良くなってくれよー。俺学校で寂しいんだからな?」
「キモ、…」
「あ?お前ふざけんな!w」
キレてるくせに顔は笑ってる。こういうことが毎日したいんだ。俺。
「うるせっここ病院だぞ。病院ではお静かに。」
「お前もなw」
二人で馬鹿みたいに笑った。楽しい。この時間がずっと続けばいいのに。
数分がたった。
「んじゃ俺帰るわ。」
「おぉ、外暗いし気をつけろよ。」
叶は、少し間を開けて言った
「分かった。お前も身体気をつけろよ。」
「お前もな。」
叶は病室のドアをそっと閉めた。それにしてもさっきの間はなんだったのだろう。まぁ叶の事だし次に何言うかでも考えてたんだろう。あまり気に止めることなく、俺はベットへ横になり目を閉じた
夏。空が澄んだら。
(続きをお楽しみに✨)