テラーノベル
アプリでサクサク楽しめる
かーりん
209
#らっだぁ運営
あいびすぺいんと
410
786
昼休み。
屋上。
「……暑っ」
フェンスにもたれながら空を見上げる。
真っ青。
雲ひとつない。
「夏だなぁ⋯」
「いやもうとっくに夏やろ」
「気持ちの問題〜」
「なんやそれ」
きょーさんが呆れたように笑う。
俺も笑う。
「そういや、」
ジュースを飲みながらぐちつぼが言った。
「もうすぐテストっすよね」
「……聞きたくなかった」
「現実見ろ」
「嫌ですー」
「即答かよ」
四人で笑う。
こんな時間が、最近増えた。
なんとなく屋上へ来て。
なんとなく話して。
気付けば昼休みが終わってる。
不思議だ。
前までは、
俺とゾムしか来なかった場所なのに。
「らっだぁ」
ゾムが口を開く。
「現国教えてくれん?」
「いいよー」
「え、できるん?」
「なに?俺文系なんですけどー」
「意外やなぁ」
そんな会話をしていると、
きょーさんが横から口を挟んだ。
「お前、人に教えられるんか?」
「失礼じゃない?」
「いや?」
きょーさんは真顔だった。
「お前、自分のこと後回しにして教え続けそうやから」
「……?」
意味が分からなかった。
「教えるくらい別によくない?」
「そういうとこや」
「え?」
きょーさんはそれ以上言わなかった。
代わりに、
ゾムが話を変える。
「そういや英語もやばいんやけど」
「あ、俺も」
「お前もかい」
話題はそのままテストの話へ流れていく。
「……」
俺だけ、
少しだけ引っ掛かっていた。
『そういうとこや』
何が?
教えるくらい、
別に普通じゃない?
困ってるなら手伝う。
それだけ。
昔からそうだったし。
「……」
最近、
こういうのが多い。
俺には普通のことなのに、
みんなは何か変なものを見るみたいな顔をする。
「どした?」
ゾムが聞く。
「いや、」
首を振る。
「なんでもないよー」
本当に。
なんでもない。
……そう思いたいだけなのかもしれないけど。
昼休み終了を告げるチャイムが鳴る。
教室へ戻る途中。
少しだけ後ろを歩く三人の笑い声を聞きながら、
俺は一人、小さく首を傾げた。
最近。
みんなには、
何が見えてるんだろう。
NEXT=♡2000
最近時差コメが追えなくなってて本当に申し訳ないですm(_ _)m
最新話へのコメントは最低限拾ってるので許して…
あと今リアルが忙しすぎて中々小説もイラストも書けておりません…
空いた時間で頑張ってるので広い心でお待ちいただけると😭
コメント
4件
うわぁぁぁぁぁぁ通知さぁぁぁぁぁん、、(;´༎ຶٹ༎ຶ`) 今回も良き良き 、、 続き楽しみに待ってます … 🫡👍🏻
今回も読ませていただきました!続きが楽しみで口角が戻ってきません!