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羽海汐遠
13,239
#シリアス
34
りすぐみ
181
「はぁ……」
ソファに身をあずけて、碧生はうなだれる。碧生の代わりに本棚を整理している香夜が、呆れたように碧生の姿を見下ろした。
「また寝不足?」
碧生は目元を抑えると、力なく「うん」と返事した。
「なかなか治らないんだね、それ」
本棚の本を一冊ずつ取り出しては並べ替えている香夜に、碧生は声をかけた。
「せんきゅ……毎度、本棚整理してくれて……」
「ほんっとに、なんでこうもすぐ散らかるの。せめて、シリーズものくらいはちゃんと並べときなさいよ」
「だって、面倒だし」
文句を言いながらも、本を並べる手つきだけは妙に丁寧だった。背表紙の高さを揃え、本をきっちり並べ直していく。
ぐちゃぐちゃだった本棚が整っていく様子を見ると、ほんの少し気分が良くなる。
白夜放置、盗撮事件からしばらく経った。
あれからというもの、詩夕は一週間に一度、「白夜ちゃんの可愛い写真、見る!?」と言って寝ている様子やら遊んでいる最中の写真を見せてくるようになった。
謝罪動画も投稿され、もちろん無断配信も削除されたが、インターネットに一度、晒されたものはなかなか消えなかった。
時折「配信を見て知りました」と言う依頼者まで現れるようになってしまい、 以前より仕事量が増えつつあった。
──詩夕ちゃんの奇行を見た人たちから、批判が来るだろうな。
そう思ってコメント欄を開くと、思っていたものとはまるで違ったのだ。
「猫と話せるってうそだろ」
「なんか全員ぶっ飛んでる」
「ちょっと依頼してみたい」
半信半疑の声ももちろんあったが、それ以上に好意的な反応が目立っていた。あとは、「この男、猫屋敷さんに甘すぎるだろ」「香夜ちゃん可愛い」といったコメントも、ちらほら流れていた。
──世の中って、案外わからないものだ。
碧生は詩夕を甘やかしているつもりはなかった。彼女がやることなすこと、碧生自身も理解ができたことはないのだ。
詩夕のおかげで解決した事件は山ほどある。だが、その奇行により困ったことも数多くある。
それでも、「やめてほしい」と思ったことは一度もなかった。
理由は単純だ。
彼女はいつだって、誰かを助けるために動いている。
そんな詩夕がたくさんの人に認知され始めたと思うと、胸の辺りにぽっかり穴が空いたような感覚がした。 その正体が何なのか、碧生自身にも分からない。
話題になって依頼が次々やってくるようになって、問題点もある。
仕事量が増えれば、疲労も増えていく。
最近の碧生は、仕事が増えたことに加え、持病の影響もあって疲れが抜けなくなっていた。
この二週間は朝から晩まで不倫調査に追われ、ようやく証拠を掴み、書類もまとめ終えたばかりだ。
香夜が、本棚の整理を終えたのか、事務所内を見渡すと、碧生に尋ねた。
「そういえば、猫屋敷さんは?」
「あぁ、詩夕ちゃんはね──」
言いかけたところで、事務所の扉が勢いよく開いた。
「たっだいまー!」
詩夕だ。
手には草花が握られていた。歩くたびに土がぽろぽろ落ちる。
香夜はそれを見ただけで、「また道端から抜いてきた」と察した。
香夜は耳を抑え、詩夕を少しだけ睨む。
碧生は詩夕の帰宅に「うん……」と言っただけだった。
香夜からの「うるさい」という思いが込められた目を、詩夕は別方向に解釈した。香夜に手に持ったものを差し出す。
「猫じゃらし取ってきたんだ!今度、白夜ちゃんの家に遊び行くから用意してたの!はい!」
「いりません」
「なんで!?余ったからあげる!」
「いりません」
軽くあしらうと、香夜もソファに腰掛けた。
詩夕はローテーブルの上に猫じゃらしをポンっと置くと、手を洗いに行った。
香夜が「ちょっと……」と呼び止めるが、本人は聞こえていない。
しばらくして詩夕は戻ってくると、壁掛けテレビの電源をつけた。
実はこの壁掛けテレビ、つい最近までただの飾りだった。もともと碧生にテレビを見る習慣がなく、誰も電源を入れなかったからだ。
だが、先日の盗撮事件で朝間兄妹が寸前まで配信の存在に気づけなかった。
それを受けて、「もっとテレビとかネットにも触れようよ」という詩夕の提案が採用され、依頼者のいない時間はニュース番組を流すようになった。
現在、流れていたのは、この三人が見飽きたニュースの内容だった。
アナウンサーが、淡々とニュースを語っている。
『怪盗オボロ、またもや出現し、約二百億円の宝石を盗みました。この騒動のあと、担当した探偵一人が謎の死を遂げました――』
『なお、警察は関連性を否定しています』
怪盗オボロ。
一週間前から急に活動を始め、 宝石を盗んでは、しばらくすると何事もなかったかのように返却する奇妙な怪盗だ。
そして一つ、有名な噂がある。
オボロを追った探偵は死ぬ。
もちろん警察は偶然だとしている。だが、同じ出来事が何度も続けば、人は噂を信じ始める。
「これって……そぼろは何しようとしてるんだろね」
「詩夕ちゃん、”オボロ”ね」
「あ、間違えた」
碧生は、そう言うだけで黙ってニュースを見ていた。
同業者が次々と突然死している。
のんきに笑っていられる話ではない。
──僕らの中で、誰か死んでしまうことがあったら。
どうしたらいいんだろう。
そんな考えが、一瞬だけ頭をよぎる。
「……いや」
碧生は小さく首を振った。
「そんなことが起きる前に、僕がなんとかすればいい」
この事務所の代表は、自分なのだから。
「かっこいいこと言いますねぇ、碧生さん」
独り言のつもりだった。けれど、この静かな事務所では、どうやら全部聞こえていたらしい。
「碧生。“僕が”じゃなくて、“僕たちが”でしょ」
香夜が眉間に、少しだけ皺を寄せて言った。
碧生は少しだけ目を丸くしたあと、困ったように笑った。
「そうだね」
またもや呆れたような眼差しで碧生を見下ろした後、「とりあえず今は寝ろ」と香夜から言われてしまった。
今、ここで休んでおかないと、また倒れたりするかもしれない。それほどまでの眠気と倦怠感。
言葉に甘えて、瞼をゆっくり閉じた。視界が暗くなっていく。眠気が、身体中を巡り、包み込んでいく。
──やっと寝れるな。
そんな時。
ポケットの中のiPhoneが、けたたましく鳴り響いた。
驚きのあまり目が覚めてしまい、思い切り飛び起きる。
「えっ、依頼!?」
心地よい夢の世界に片足突っ込んでいたが、それはすぐ立ち消えになった。急いでiPhoneを取り出して画面を見ると、そこには親しい人の名前が浮かんでいた。
画面を訝しげな表情で見下ろす。
通話開始を押し、耳に当てた。
その様子を、香夜と詩夕が見守っていた。
碧生の耳に入ってきた第一声は、明るく陽気なもの。
『よう、碧生。今、そっち向かってるから』
電話相手──幼なじみのあまりに一方的な物言いに、碧生は眉をひそめた。
「はぁ?そっちって……今、仕事──」
『お前の事務所に決まってんだろ。あ、着いた』
幼なじみはそうつぶやくと、勝手に電話を切った。碧生の苛立ちが募っていく。
盛大なため息を吐き出して、iPhoneをテーブルへ置くように投げ、扉の方へと立ち上がった。
些細な動作だが、いつもと違う。
苛立ちを表に出す碧生を詩夕は見たことがないので、香夜に「大丈夫?これ?」と心配そうに尋ねる。
香夜は何も言わず、小さくため息をついた。
——疲れてるな。
ほんのちょっと迷ったが、香夜はこう言った。
「碧生は寝てなよ、あの馬鹿の相手はわたしがする」
扉の前で立ち止まった碧生は振り向くと、珍しく下手な笑顔を浮かべる。
「いいって。そこまで疲れてないし」
「そんなこと」
ない、まで言おうとした時、扉は開いた。
碧生が睨みつけながら出迎える。詩夕が後ろで息を呑む。
入ってきたのは、二人の男だった。
一人は金髪ツーブロックヘアで、耳にピアスも空いた派手な男。
もう一人は、柔らかな丸みを帯びた、黒髪マッシュヘア。
「よう、碧生。相変わらず顔が死んでんな」と金髪男。
「ちゃんと寝てるの?」と黒髪男。
突然やってきた二人を見た瞬間、詩夕は「えっ」と驚きの声を上げた。
「顔……全く同じ?」
扉のそばで立つ二人は、顔がそっくりだった。二重も、鼻筋もすべてが一致している。
二人は、詩夕の方を見た。すると、一気に金髪男が顔を輝かせる。
「おー!あの猫としゃべってた探偵!」
「……はい?」
いつもの天真爛漫な詩夕はどこへやら、この幼なじみたちに対して、あからさまに冷たい態度を取る。
その反応に、黒髪男が、自己紹介を始めた。
「あぁ、初めまして。僕は犬見春樹です。んで、こっちが僕の兄の悟」
と言って、金髪男のことを指差す。
詩夕は腰に手を当て、怪訝しているような表情のまましばらく黙っていたが、口を開いた。
「あなたたちは双子なんですかね?」
「ええ」
春樹がにこやかに笑う。
詩夕はその笑顔を見て少し警戒が解けたのか、自己紹介をし始める。
「わたしは猫屋敷詩夕。この探偵事務所のまねきねこでーす。特技は猫と仲良くなること」
「ははっ、凄いですね。配信、見ましたよ」
その返答に、詩夕は頭をかいた。
「やっぱりかぁ。初対面なのに、なんで知ってるんだろって思ってた」
——ネットって、こわ。
「いきなり失礼なこと聞くけど、ここに来たのってあの兄のせい?」
詩夕が指を差すと、春樹は苦笑しながら頷いた。春樹は一応、今日はやめよう!と止めたらしいが、聞く耳を持たなかったそう。
碧生と悟は、ちょっとした喧嘩になり始めていた。
「来るなら連絡くらいしろ」
「電話しただろ、さっき」
「来る三十秒前にしても意味ねぇよ!!」
こんなに碧生の荒れた声を聞くのが初めてで、詩夕はすぐに香夜に駆け寄った。腕を掴み、抱きつく。
香夜は、迷惑そうな顔をするが「碧生は元はああいう性格なんですよ」と呟いた。
「そうなの?」
「中学の頃なんか──恐れられる不良でした」
「マジ!?」
反応を面白がるように間延びした声で言う香夜とは対照的に、「仕事、真面目にやろ……」と詩夕は香夜の後ろへ半歩隠れた。
「……あなたがいるから、いつもは穏やかなんですよ」
「へ?」
「怖がられたら困るからって……もちろん依頼人のためでもあります。でも、一番は猫屋敷さんですよ」
「そんな〜嘘つけぃ」
「……」
碧生は悟と言い合いを続けながらも、その言葉だけは耳に入っていたらしい。
一瞬だけ視線を逸らす。
聞こえていないふりをしていたが、耳だけがほんのり赤く染まっていた。
そして、コホンと咳払いをする。
「とにかく!せめてちゃんと連絡しろよ!てかなんでここ来たんだよ!」
悟は、「は?」と首を傾げた。
「そりゃ来るだろ。ストレスで不眠症になって会社辞めたお前が、今ここで探偵やってるなんて、ついこの間知ったんだぞ」
「おまっ!ちょ……」
碧生は露骨に顔をしかめた。寝不足でできた隈が、その疲れを隠しようもなく物語っている。
だが、悟は気にする様子はなく、つらつら続ける。
「あの頃のお前、ほんとやばかったよな。上司にはパワハラされるし、毎日のように飲み会連れてかれて、一発芸やれだの何だの……。話聞くだけで嫌になるわ 」
「お前のその、プライバシーゼロの発言の方が嫌なるわ」
碧生は、思わず詩夕の方をちらりと見た。
だが、すぐに視線を逸らす。既に不眠症うんぬんの話はしているので、そこまで問題ではない。
会社員時代の話を聞かれたことよりも。
「元不良」
その三文字だけが、詩夕に強く印象づいてしまわないか、そればかりが気になっていた。
──香夜め……あとで詩夕ちゃんに、なんて説明すればいいんだよ。
すべて諦めたように、「もういい」と笑って、さりげなく話題を切り変えた。
「心配だけで来んなよ。別に今は症状もマシになってるし」
悟は嫌味に鼻で笑った。
「はっ、その人相でか?」
悟は勢いよく碧生の背中をぱんっと叩いた。
「ほら、元気出せ」
「いっ……痛い痛い!骨折れる……」
「悟……やめてあげなよ」
春樹に止められ、悟はようやく碧生を離した。
碧生は逃げるように悟から距離を取った。
が、今度は詩夕が悟と目を合わせてしまった。焦って目をそらすが、遅かった。
「そうだ! えっと……猫屋敷さんだっけ? 配信見ました! めちゃくちゃすごかったっす! 最初は『本当に見つけられるのか?』って思ってたのに、ちゃんと見つけちゃうし! あれ、もしかして超能力とか使えるんすか!?」
口早にベラベラしゃべる悟に、詩夕は完全に気圧される。香夜の袖を握る力が強くなる。
香夜が、こっそり尋ねた。
「大丈夫ですか?」
足をガクガク震わせながら、引きつった笑みを浮かべる。
「いや……実はこういうタイプの人はね、直視できないくらい苦手というか」
「え?」
「悪い人じゃないのはわかるんだけど……情報量が多い……。香夜ちゃんはこの人と仲良し?」
猫屋敷さんがここまで怯えているのは珍しいな、と思いつつ、香夜はこう答えた。
「仲良いっていうか……幼なじみというか」
「にゃるほど……」
詩夕が小さく頷いた、その瞬間だった。
ヒソヒソ話も気にせず、悟は割り込む。
「香夜も髪、短くなったなぁ!腰くらいの長さじゃなかった?」
ぽんぽんと香夜の肩を叩き、悟はぐいっと距離を詰める。その様子を見た詩夕は、香夜からそっと離れ、今度は碧生の後ろへと避難した。
横目で走る姿を追いながら、会話を続ける。
「邪魔だったし」
「えー?めっちゃ頑張って伸ばしてなかった?似合ってたのに!もったいない! 」
「そういうのは、『今も似合ってる』って言うべき」
淡々と返事をして、さりげなく香夜も一歩距離を取る。
この場の探偵が、悟から一定の距離を保っている。それでも悟は、話したい気持ちが先行して、どんどん近づく。
そこで、春樹が悟の腕を引っ張った。
「近いって、離れなよ。ほら、猫屋敷さんなんて碧生のとこに避難しちゃってる」
「え?そうか?」
「うん」
「じゃあ三歩下がる!」
悟は本当に三歩、後ろへ下がる。春樹は何か言いたげに口を開きかけたが、
「……まぁ、いっか」
と、諦めたように肩をすくめた。
碧生は背後で抱きついてくる詩夕の力に、そろそろ潰されかけていた。同時に、「声でかい人が苦手なのかな」などと他人ごとのように考えるが、すぐ正気に戻る。
こんなにくっついた状態でいると、詩夕の心拍まで伝わってくる。その生命の力強い鼓動に、我慢ができなかった。
恐る恐る、お願いをする。
「えっと……そろそろ、離れてほしいかな。悟はそんな怖くないよ?詩夕ちゃん?」
「元不良の『怖くない』は信用できない」
──そういう割には、すごいくっついてこられてるんですけど。
口早に断言されたが、碧生も負けじと返す。
「も、元不良って言っても、先生によく怒られてたくらいだよ!」
その言葉に、悟が満面の笑顔で割り込んだ。
「え?お前たしか中二のとき、クラスメイトのこと殴って骨折させてなかったっけ?」
事務所が静まり返る。
詩夕は、ゆっくりと碧生を見上げた。
「……」
「……」
そして何も言わず、するすると碧生の後ろから離れる。
部屋の隅まで歩いていくと、置いてあった空のダンボール箱の中へすっぽり収まり、小さく丸くなった。
「わたし、今日でこの事務所辞めます」
「待って!?違う違う違う!」
碧生は慌てて悟の肩を掴み、身体を大きく揺らした。
「悟!お前、変な言い方するな!」
すると春樹がため息をついた。
「言葉足らずなんだよ、悟は」
春樹は詩夕の方へとゆっくり近づく。
「猫屋敷さん。骨折させたのは本当です。でも、いじめられてた子を庇ってです」
「え?」
詩夕の丸まった身体が、ぴくりと動く。
「何回注意しても止めなくて。最後に碧生が我慢できなくなって殴ったんです」
悟も「あ、そうだった」と軽く頷く。
「結果的に相手の腕折っちゃって、先生にも親にもめちゃくちゃ怒られてたな」
碧生は頭を抱え、その場にしゃがみこんだ。顔一面が赤く染まる。
「だから、その説明を先にしろって……普通に黒歴史だし」
ダンボールから詩夕の顔だけがひょこっと出る。
「……正義の不良?」
「その呼び方もやめてほしいな……恥ずいから」
「でも不良だったんだ」
「そこは否定できない……」
──漫画に影響されて、学校ズル休みしてゲーセン行ってた……とかいえない。
「にゃるほど」
詩夕はダンボールから出てくると、碧生の周りを一周し、服の匂いをくんくん嗅いだ。
「うん」
納得したように頷いてから、背伸びをして頭をぽんぽんと撫でた。
「よかった。更生済みだった」
「人を野良猫みたいな扱いしないで?」
「ごめんごめん」
悪びれる様子もなく笑う詩夕に、碧生は力なく苦笑した。
香夜は二人を眺めて口元を緩めると、春樹に問いを投げた。
「ねぇ、本当に碧生の様子見に来ただけ?」
すると、悟が横から「あー!」と叫んで割り込んでくる。
その声に驚いたのか、詩夕はまた碧生の後ろに隠れた。
「忘れてたぁ、けっこう大事なことなのに」
悟はふざけるのをやめて、真面目なトーンで続けた。
「実は、依頼がある」
碧生は目を見開いてしばらく黙り込むが、すぐに正常を保つ。
「お前らが?」
「いや」
春樹は首を振る。
「依頼人を連れてきた」
春樹は頭をかいて、困ったように苦笑い。
「ずっと、待たせてるんだよ」
玄関の外には、依頼人を待たせたまま。
そのことに気づいた途端、事務所の空気が少しだけ引き締まる。
春樹は、扉の方に振り向いて、誰かに声をかける。
「もう、入ってきていいよ」
扉の向こうから、低い声色の返事が返ってきた。
碧生は立ち上がって髪を整えながら、双子に問う。
「仕事場の人でも連れてきたのか?」
悟は歯を見せてにかっと笑った。
「お前が知ってる奴だぜ。暴力沙汰にはすんなよ」
次回。
第二章/二話 「過去は三回ノックする」
コメント
2件
新章突入ですね。犬見兄弟もインパクト強いですが碧生さんの過去も意外で印象に残りました。箱に収まってる詩夕さん可愛い🥰