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からぴちが結成して5年。
結成当時はまだ学生で、学業と両立して進めてきた活動も、最近は学校を卒業してこのからぴちの活動一筋で過ごしている。
シェアハウスにも参加してすごく充実した日々を過ごしている。大好きな仲間と毎日一緒にいられるなんてしあわせで、すごく贅沢だと思う。
______
「ぽとはないの??恋愛トーク!!!」
「恋愛トークなんてないよー、わたし恋愛経験完全にゼロだよ?」
「えー、えとさんぜろなんだ、意外だね」
「ちょっとじゃぱぱさん!女子トークに入ってこないでください!!」
「だってそんなリビングのど真ん中で話されたら聞こえちゃうよー」
恋愛トークについて話を振られて自分の中でそっと思い返す。
学生時代も好きな人すらできたことがなく、周りの人たちに彼氏が出来ていくのを見ても幸せそうだなくらいにしか思っていなかったな、と。
いまはからぴちの活動もあるし、積極的に恋愛をしていこうって気持ちでもないが、人生で1回でいいから恋愛はしてみたいなあと考える。
「えとさん!悪い男に捕まっちゃだめだからね!!!騙されちゃダメだよ!!」
「えとさん騙されそうだね」
「悪い男に引っかかりそう」
その場にいたなおきりとうりが茶化すのでえとは引っかかんないよーと笑いながらいう。
「わたしそんなに騙されそうな顔してんの??」
「ぽとはなんか単純だから!」
「そうかなあ?笑」
そう話していると別の話題が飛び込んできて恋愛トークは遠ざかっていった。
夜0時を回って日付が変わった頃。
もうこの時間はみんな基本自室に戻っている。
喉が乾き部屋を出てキッチンへ向かう。
「あれ?うりじゃん」
「おー、えとさん」
「なにしてたの??」
「部屋のエアコン調子悪くて暑いからリビングきた」
「何それ大変じゃん!」
「明日たつやに見てもらおうかな」
「そうしなー」
そうえとが返事をすると少しだけ沈黙が続いた。
気まずさが心地悪いのかうりが口を開いた。
「えとさんもう寝る?」
「んー、まだ寝ないかな、お昼寝しちゃったからあんま眠くないんよね」
「暇だったから配信しようとしてたんだけど一緒にしね?」
「え!しようよ!わたしPC持ってくるー」
「あいよー」
えとも何気に眠れずに暇だったため配信に乗り気ですぐに部屋からPCを持ってきて配信の準備を進めた。
「てか配信って言ってもなにするの?」
「あー決めてなかったわ」
「決めてないのに誘ったの!?」
「とりあえずじゃん???なんかしたいのある?」
「んー、特にないけど、とりあえずマイクラしときゃなんとかなるでしょ」
「そうするかー」
配信の準備がおわり、配信をはじめる。
「こんばんはー」
「こんばんは!」
「ーーーー!!」
「ーーーーーー」
最初は落ち着いた雰囲気だったものの途中からはなかなかに盛り上がり楽しい配信だった。
「あー楽しかった!!」
「久しぶりに配信でこんなに笑ったわ」
「わかる!!笑笑」
「えとさんもうそろ寝る?さすがに疲れたっしょ」
「寝ようかなー、だって何気に2時間くらい配信したよね笑」
「まじ?2時間もしてんの?やばいなー」
「ね、じゃあ今日はもう寝ようかな」
「そうしな」
「じゃあ、うり、おやすみ」
「おう、おやすみ」
こうして今日の特別な時間は終わった_