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奏多
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朱。🛑🫧@生きてます‼️
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百合香💐⚜️
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第三十一話「やるべき事」
戦場。
古流斬は千人の兵士を前に立っていた。
クロノは静かに笑う。
「逃げるのか。」
古流斬はクロノを見つめた。
そして小さく笑う。
「……違う。」
「考えた。」
「神城怜の能力。」
「意識の入れ替え。」
「クロノに効けば。」
「勝てるじゃないか。」
クロノの表情が少しだけ変わる。
古流斬は刀を下ろした。
「なら。」
「俺がここで戦う意味はない。」
ネイトへ振り返る。
「ネイト。」
「ここは任せる。」
ネイトは驚く。
「古流斬さん!?」
古流斬は歩き始める。
「俺には。」
「やるべき事がある。」
ネイトは深く頷いた。
「了解。」
「ここは任せてください。」
古流斬は一瞬で姿を消した。
⸻
クロノは眉をひそめる。
「あいつ……。」
「逃げたか。」
⸻
別戦場。
ゼノはその様子を見て目を見開く。
「違う。」
「古流斬は逃げない。」
すぐに気付く。
「……しまった。」
「頭が回った。」
「目的は。」
「傲慢の解放。」
ゼノは全速力で走り出す。
「止めろ!」
「古流斬を止めろ!!」
しかし。
もう遅かった。
⸻
封印施設。
古流斬は誰よりも早く到着していた。
封印された巨大な扉。
その前へ立つ。
「待たせた。」
「傲慢。」
曖昧を発動。
封印を解析し始める。
「十五秒。」
「十分だ。」
⸻
一方。
ゼノはようやく到着する。
だが。
目の前には。
ユーマが立っていた。
ゼノは血を流し、片膝をついている。
「くっ……。」
ユーマは剣を構えたまま息を切らしていた。
「……勝った。」
ゼノは苦笑する。
「やるな。」
「古流斬の息子。」
ユーマは静かに言う。
「父さんの所へ。」
「行かせない。」
ゼノは封印施設を見る。
「遅かった……。」
その頃。
封印の中では。
古流斬の曖昧が封印を少しずつ崩し始めていた。
そして古流斬は心の中で思う。
(神城。)
(お前の能力。)
(借りるぞ。)
しかし、その考えを口に出すことはなかった。
ただ静かに。
封印解除だけに集中していた。
⸻
第三十一話 完
コメント
1件
第31話、読み終えました。古流斬が「逃げる」のではなく「やるべき事がある」から戦線を離脱する、その判断の切り替えの速さに痺れました。クロノの能力に気づいてなお「勝てる」より先に封印解除を選ぶあたり、彼の頭の回転と優先順位の付け方が絶妙です。ゼノが「しまった」と気づくシーンは、読者としても「あっ」と声が出ました。ユーマがゼノを足止めする熱い親子関係もグッときます。次が気になります!