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#作者干渉型コメディ
澪彩の引き出し【サブ垢】
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#ご本人様とは一切関係ありません
yozakura🌸
349
ゆきまる
MaruM
117
第三十一話「やるべき事」
戦場。
古流斬は千人の兵士を前に立っていた。
クロノは静かに笑う。
「逃げるのか。」
古流斬はクロノを見つめた。
そして小さく笑う。
「……違う。」
「考えた。」
「神城怜の能力。」
「意識の入れ替え。」
「クロノに効けば。」
「勝てるじゃないか。」
クロノの表情が少しだけ変わる。
古流斬は刀を下ろした。
「なら。」
「俺がここで戦う意味はない。」
ネイトへ振り返る。
「ネイト。」
「ここは任せる。」
ネイトは驚く。
「古流斬さん!?」
古流斬は歩き始める。
「俺には。」
「やるべき事がある。」
ネイトは深く頷いた。
「了解。」
「ここは任せてください。」
古流斬は一瞬で姿を消した。
⸻
クロノは眉をひそめる。
「あいつ……。」
「逃げたか。」
⸻
別戦場。
ゼノはその様子を見て目を見開く。
「違う。」
「古流斬は逃げない。」
すぐに気付く。
「……しまった。」
「頭が回った。」
「目的は。」
「傲慢の解放。」
ゼノは全速力で走り出す。
「止めろ!」
「古流斬を止めろ!!」
しかし。
もう遅かった。
⸻
封印施設。
古流斬は誰よりも早く到着していた。
封印された巨大な扉。
その前へ立つ。
「待たせた。」
「傲慢。」
曖昧を発動。
封印を解析し始める。
「十五秒。」
「十分だ。」
⸻
一方。
ゼノはようやく到着する。
だが。
目の前には。
ユーマが立っていた。
ゼノは血を流し、片膝をついている。
「くっ……。」
ユーマは剣を構えたまま息を切らしていた。
「……勝った。」
ゼノは苦笑する。
「やるな。」
「古流斬の息子。」
ユーマは静かに言う。
「父さんの所へ。」
「行かせない。」
ゼノは封印施設を見る。
「遅かった……。」
その頃。
封印の中では。
古流斬の曖昧が封印を少しずつ崩し始めていた。
そして古流斬は心の中で思う。
(神城。)
(お前の能力。)
(借りるぞ。)
しかし、その考えを口に出すことはなかった。
ただ静かに。
封印解除だけに集中していた。
⸻
第三十一話 完
コメント
1件
第31話、読み終えました。古流斬が「逃げる」のではなく「やるべき事がある」から戦線を離脱する、その判断の切り替えの速さに痺れました。クロノの能力に気づいてなお「勝てる」より先に封印解除を選ぶあたり、彼の頭の回転と優先順位の付け方が絶妙です。ゼノが「しまった」と気づくシーンは、読者としても「あっ」と声が出ました。ユーマがゼノを足止めする熱い親子関係もグッときます。次が気になります!