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シュメール
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月城 蓮桜音
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羽海汐遠
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第三十二話「反撃の狼煙」
封印施設。
最後の封印陣が砕け散る。
パリン――
重い扉がゆっくりと開いた。
中から現れたのは――
傲慢。
傲慢は静かに目を開ける。
「……長かったな。」
古流斬は笑う。
「待たせた。」
傲慢は肩を回しながら笑う。
「礼は後だ。」
その瞬間。
世界全体が激しく揺れた。
ゴゴゴゴ……
空が黒く染まり始める。
古流斬の表情が変わる。
「まずい。」
傲慢も空を見上げる。
「もう始まってるか。」
世界統一。
クロノの計画が動き始めていた。
古流斬はすぐに曖昧を発動する。
世界を覆う黒い魔力へ向かって能力を広げる。
「曖昧!」
空間そのものが揺らぐ。
世界統一の進行がわずかに止まる。
だが。
古流斬は歯を食いしばる。
「くっ……!」
「全部は止められねぇ!」
傲慢は古流斬を見る。
「時間を稼げるだけでも十分だ。」
古流斬は神城怜へ通信する。
「神城!」
「加勢しろ!」
神城怜はすぐに答えた。
「はい!」
傲慢も短く言う。
「連れて来い。」
神城怜は迷わず傲慢の元へ走り出す。
⸻
一方。
戦場。
ネイトは限界だった。
膝をつき、肩で息をする。
「はぁ……。」
「もう……。」
「抑えるのが限界だ。」
クロノは静かに立っていた。
傷一つない。
「よく耐えた。」
「だが。」
「終わりだ。」
クロノが剣を構える。
その時。
遠くから凄まじい魔力が近付いてきた。
クロノは笑う。
「来たか。」
「傲慢。」
次の瞬間。
傲慢が神城怜を連れて戦場へ降り立つ。
ドォォン!!
地面が砕ける。
ネイトは安心したように笑う。
「助かった……。」
傲慢はクロノを見据える。
「久しぶりだな。」
クロノは静かに微笑んだ。
「やはり。」
「君が来たか。」
そして小さく呟く。
「古流斬。」
「逃げてくれて。」
「ラッキーだった。」
傲慢は眉をひそめる。
「何?」
クロノは笑う。
「古流斬が曖昧で世界統一を止めている。」
「なら。」
「ここは。」
「君たちだけで十分だ。」
神城怜は傲慢の横へ立つ。
「行きましょう。」
傲慢はニヤリと笑う。
「ああ。」
「ここからが本番だ。」
クロノと傲慢。
二人の最強格が、ついに真正面から向かい合った。
⸻
第三十二話 完
コメント
1件
第32話、熱かった……! 封印から覚めた傲慢が「待たせた」って笑うシーン、震えたわ。古流斬が「曖昧」で世界統一の進行を止めて時間を稼ぐっていうのがもう、役割がハマりすぎてて。神城怜が迷わず傲慢の元へ走るのもグッときた。そして最強格同士、クロノと傲慢が真正面から対峙。ここからが本番って台詞、痺れるね。続きが気になりすぎる……!🔥