学校の新年は、1月8日金曜日から始まる。
でも僕は2日の昼過ぎに家を出て、夕方には学校の寮に戻ってきてしまった。
家にいても何もする事が無いからだ。
小学校時代の数少ない友人とも話が合わなくなってきたし。
電車の中で、彩香さんにSNSで「寮に戻るよ」と連絡する。
返事はすぐに来た。
明日の朝9時に図書館前で待ち合わせ。
1人1品以上持ち込みで、食事会をしようとの事だ。
他に寮に戻っている人がいるか、聞いてみる。
僕の他に、今日中に亜里砂さんも寮に戻るらしいとの事だ。
続報で、長文が来る。
中等部と高等部を合わせて20人弱いる留学生の、半分以上が寮に残っているそうだ。
その居残りメンバーと七橋先生とで新年会をして、おせち料理や各国の新年祝い料理を食べたとの事。
ただ作りすぎて皆で分担して持ち帰ったけれど、まだ残っているらしい。
だから正月的な料理以外を持ち込んでほしい、とのことだ。
他には、皿代わりに自分の食器を持参してほしいとの事。
そうすると、何がいいかな。
今だけは、親から貰ったお年玉で、少しだけリッチなのだ。
とりあえずスーパーに寄って、あるものを見て考えてからの方がいいかな。
そんな事を考えながら、最寄り駅である私鉄支線の終点駅に到着した。
早速、駅前で開いていそうなスーパーへ。
2日でも開いているスーパーが1軒あった。
でも商品が微妙に少ないし、高い。
いわゆる正月価格だ。
お年玉が入っていつもより少しリッチなのだけれど、値段を見ると買うのを躊躇してしまう。
いわゆる貧乏性という奴だ。
辛うじて許せる値段なのは肉だと鶏肉、それも胸肉か手羽先、砂肝かレバーくらい。
正月的でない料理というと、やっぱり肉だよな。
そんな訳で鶏の手羽先を、1人5本として0本分購入。
実際には1パックが8本だったので、3パックだ。
前にこれを未亜さんがコーラ煮にしたけれど、今回はどうしようか。
スマホでレシピを検索する。
揚げ物は自分の部屋でやるのが怖いので、甘辛煮付けに決定。
醤油と味醂、生姜チューブに、ごまがあればいいかな。
そんな感じで、スーパーの袋をぶら下げて、30分歩いて学校へと帰る。
途中で、自分の晩ご飯を買うのを忘れた事に気づいたけれど、まあいいか。
鶏の手羽先のうち、余る4本を味見がてら夕食用にすればいい。
そんな感じで、代わり映えしない寮の自室に到着。
ただ困った事に実家よりも、この狭い部屋こそが自分の家のような感じすらする。
両親には大変申し訳ないけれど。
電車に2時間以上乗って疲れたので、一休みするか。
料理は一休みした後に作ろう。
そう思ってスマホの目覚まし時計をセットし、ベッドに横になる。
久しぶりに会うけれど、みんな元気かな。
久しぶりといっても1週間も経っていないから、変化がある訳は無いだろうけれど。






