高校時代の同級生達は、私を見つけると騒がしくこちらに近付いてくる。
大和さんは最初驚いたように目を見開いたが、私の知り合いだと察すると視線を外し、さっきまで甘酒の入っていた紙コップをくしゃりと潰した。
「アンタいつ帰ってきたのよ~!連絡してくれたらいいのに!」
「あはは、ごめんね。ギリギリまで帰ってくるか迷ってて」
「前回会ったの一年前くらいだもんね。なんか健康的になった?都会に行ってガリガリになったイメージがあったんだけど……」
「うん、前より断然健康的だよ」
「お母さんにこの前コンビニで会ったけど相変わらずだよね。雫そっくり」
「えー、そうかな」
友人三人から矢継ぎ早に質問をされ、笑顔で答える。
この辺に住んでいる人は、初詣は大体みんなこの神社に来る。この調子だと他の知り合いにも会うかもしれない。
大和さんは嫌じゃないかな、と不安になり隣に立つその人を見上げる。する***************************
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