大和さんの静かな怒りを含んだ声が、その場をピリつかせる。気温が若干下がったような気さえした。
それまで騒いでいた同級生達も、ピタリと動きを止める。
「や、大和さん……?」
貼り付けたような薄い笑みを浮かべた大和さんは、自分より身長の低い真中をジッと見つめている。
「も、しかしてこの人が小田の彼氏……?」
「指差さないの!そうだよっ!」
間の抜けたような表情をした真中が、至近距離で大和さんを指差し友人達に問う。
そして焦った友人が真中の人差し指を叩き落とし、問いに答えた。
その様子を見ていた大和さん表情を変えずに口を開く。
「はじめまして」
「あ、はい……こちらこそはじめまして」
「そろそろ雫、返してもらってもいい?」
グイッと肩を抱かれドキリとする。大和さん、怒ってる……?なんとなく胸騒ぎがして、自分よりも何センチも背の高い大和さんを見上げた。
大和さんはそんな私*********************
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