テラーノベル
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初ノベルです。温かい目で見守って下さい。
⚠注意⚠
この作品には以下の要素が含まれます!
・耳かき
・カンヒュBL
・耳垢の表現(?)
それでも大丈夫な方のみどうぞ。
卍「あー……痒……」
耳を手のひらで抑え空気を抜くように動かす。しかし、耳の痒みは増すばかりで一向に改善されない。
一応会議中だ、耳の中に指を突っ込むことは出来ない。……だが痒すぎる!
考えないようにしようとすればするほど耳の奥の痒みは主張を強める。
☀️「……ぱい、先輩!」
はっとなり顔を上げると日帝とイタ王が心配そうな顔で此方を覗きこんでいた。
👑「ナチが会議に集中してないって珍しいんね。何か悩みでもあるんね?」
卍「う、うむ……」
流石に耳が痒くて会議に集中出来ませんでした、等言える訳ない。
どう言い訳をするか考えていると日帝が
☀️「失礼しますよ」
と言い、軽く耳を引っ張ってきた。
☀️「…………先輩、前耳掃除したのは何時ですか?」
卍「耳掃除?」
日帝曰く、日本や中国では耳かきを使い耳掃除をするらしい。此方では基本耳掃除はしないし、気になれば医者に診てもらう程度だ。
👑「文化の違いなんね〜」
☀️「取り敢えず耳かきの準備をしてくるので覚悟が出来たら奥の和室に来て下さい」
卍「覚悟……?」
日帝はそれだけ言うとさっさと何処かに行ってしまった。
……まぁ、行かねばずっとこの痒みに耐えなければならなくなるのだろう。
案ずるより産むが易しだ。そう思い和室に向かう。
和室は日帝の頼みで作られた日帝のための空間だ。い草の匂いが心地好い。どうしても畳が欲しいと言った日帝の気持ちも理解できる。
イタ王は居ると落ち着かないという理由で帰らせた。
☀️「先輩、準備が出来ました。」
ラフな格好に着替えた日帝が道具を抱えて入ってくる。確か浴衣という服だったか。
日帝に促され、俺もラフな格好になる。
☀️「では、頭を此方に」
太ももをポンポンと叩く。……太ももを?
卍「いや、うむ……」
☀️「男の膝枕は嫌ですか?」
心なしかしょんぼりとした様子の日帝を見て俺は覚悟を決めた。
そっと慎重に太ももに頭を載せる。しっかりとしているが程よくしなやかで高さも丁度いい。
☀️「それでは始めますよ。」
目元にタオルが掛けられる。
相手が日帝だから大丈夫だとは分かっているがそれでも身体が強ばる。
☀️「……緊張していますね」
卍「すまないな」
☀️「いえ、初めては皆こうなります。……ですが直ぐに気持ち良くなると思うのでなるべく力を抜いて下さいね」
優しく頭を撫でられる。ゆっくりと深呼吸を繰り返し、少し体の力が抜けてきた頃。
☀️「熱かったら言ってくださいね」
耳をじんわりと暖かいものが覆う。蒸しタオルのようだ。程よい温度とタオルの上からのマッサージで自然と体温が上がっていくのを感じた。……耳が熱を帯びるにつれ痒みも増す。耳を拭かれる心地良さよりも痒みに意識がいってしまいもどかしい気持ちが強まる。
卍「日帝、痒いっ!」
☀️「……分かりました。では、絶対に動かないで下さいね。」
タオルを外し、耳の入口に何かが当たる。
すぅーすぅーと優しく撫でるような擽ったい感覚。
卍「ふっ……ん、ぅ……」
声が出そうになるのを必死に押さえていると日帝の声が上から降ってくる。
☀️「声我慢しなくていいですよ。この部屋には俺と貴方しかいません。」
卍「お、おう……」
だが恥ずかしいものは恥ずかしい。ぎゅっと唇を噛み締めるが弱く心地好い刺激につい口元が緩む。
☀️「……大分慣れてきたようですね。」
耳を刺激していた物が引き抜かれる。もう終わりかと残念に思いつつじっとしていると
☀️「さっきのは竹の耳かきでしたが、次は金属のものを使います。ちょっとひやっとするかもしれません。」
動かないで下さいね、と念押しされながら其れが突っ込まれる。一瞬ヒヤッとしたがすぐにその感覚になれる。何より耳の壁になるべく当たらないようにしてあるのか、全く金属の感じはしなかった。
☀️「欧羅巴の方は飴耳が多いですからね。粘性が高い耳垢の方には金属製の耳かきの方が適している場合があるんです。」
聞けば、東アジアは乾性耳垢が多いらしい。粉っぽいカサカサとした物で耳かき文化が発展している所が多いそうだ。逆にヨーロッパ等では耳垢が湿っており、あまり耳かきをしない。
☀️「……先輩。最近砂が舞う所に行きましたか?」
卍「ああ、新兵器の実験をしている時に」
新たな戦車の性能チェックをしている時、砂埃が舞っていたが……それがどうしたのだろうか。
☀️「耳垢と砂が混じって凄いことになっています。」
想像してうへぇとなる。何よりそれを日帝に見られているのが恥ずかしい。
☀️「これから剥がしていくのでもし痛かったら言ってくださいね。」
卍「ああ」
痒みが激しい辺りの周辺を優しく引っ掻いたかと思うと、ぐぐっという音と共にゆっくり耳垢が剥がされていく。
ぐにゅっ……ぐっ、ぐぐっ……
少しづつ角度を変えて耳かきの匙が耳垢を捕える。
ざりっ……ぐにゅ……ずるっ!
☀️「先輩大物ですよ!」
卍「悪い日帝!それどころじゃないんだ!」
痒すぎる!
耳垢がまだ残っているからか、将又新鮮な空気の刺激に反応したのか、先程以上の痒みが襲う。
卍「は、早くかいてくれ!」
☀️「すみません、すぐに!」
日帝は竹の耳かきに持ち替えすぐに先程まで耳垢が張り付いていた箇所を素早くかく。
すっすっ……
卍「ふ、ぅぅ……」
待ち望んでいた感触。腰がぞわぞわするくらい気持ちよくてうっとりとしていると
☀️「あ、奥に大きいのありますね」
卍「え、さ、さっきのより大きいのか?」
☀️「ええ、鼓膜と見間違うくらいの大きさですね。……どうしますか?奥にありますし怖いなら医者に診てもらうのもアリかと。」
あると聞いてしまったからにはとってもらうまで気になってしまうし、何より日帝の耳かきが気持ち良くまだ続けて欲しいと思っていたのでやって貰うように頼んだ。
日帝は先程の金属の耳かきに持ちかえると匙を慎重に奥へと進める。
かなり奥に入れられてつい身体が固まる。
☀️「怖いですか?……すこし周りをかいてあげますね」
さりっ……さりっ……
卍「んぁっ!あっ……んんッ……」
☀️「先輩はここ(耳)弱いですね」
卍「うぅ……///」
しかし、これのお陰で緊張がほぐれた。日帝もそれが分かったのか再び匙を奥へと運ぶ。
押したり引っ掻いたりし、匙を引っ掛ける箇所を探す。掃除と言うより掘削作業と言った方が的確に表せるのではないかとすら思うその作業は暫く続き、遂に空間が生まれた。
そこに耳かきをひっかけ手前へ手前へと引っ張る。
ズズ……ぐにっ……ズズズッ!!
其れが引きずり出される。
☀️「残った物も掻き出しますね」
くるくると回るように耳を優しく引っ掻く。
段瞼が重くなっていく。
☀️「仕上げしますね。ちょっとスースーしますよ」
濡れた綿棒が耳の壁を撫でる。ひんやりとした感触に驚きとスッキリとした心地良さが来る。先程までの痒みはすっかり治まった。
☀️「では失礼します。……ふーっ」
卍「うぉ!??」
☀️「……聞こえのチェックです。問題無さそうですね」
卍「そういうものなのか……おい笑っているな?」
☀️「先輩の反応が良かったもので。すみません(笑)」
卍「謝る気ないだろ!……全く、早く反対側もやれ」
寝返りを打って向きを変える。日帝の腹に顔を埋めるようにすると擽ったそうに日帝が笑い声を上げる。
☀️「本当にこの人可愛いな」
日帝がそう言ったのは聞こえなかったことにした。
☭「うおおおおおおおナチいいいいいい!!!!!」
🇺🇸「なぁ日帝攻め!?日帝攻めなのか!??」
👑「うるさいんねぇ!!!」
和室の外ではイタ王が暴れる冷戦組を取り押さえていた。
勝手に盗み聞きして勝手に勘違いしている厄介なストーカー共にイタ王の胃はぼろぼろである。早くピッツァを補給しないと……。
その時、幸か不幸かナチ達が部屋から出てきた。イタ王は事態が落ち着くと思った。
卍「何騒いでいるんだ?」
☭「何していたんだ!!」
卍「何って……えーっと、み、み、あのアレ。穴に棒突っ込むやつ」
👑「なちいいいいいいい!??」
イタ王は思わず頭を抱えた。事態が悪化している。
アメリカははわわってしているし。いやキモいな。ソ連は固まっているしナチは日帝にまたやってくれと強請っている。
イタ王は日帝に目配せをし、すぐにソ連とアメリカを縛りあげた。
(事情説明)
☭「成程な」
🇺🇸「何で俺亀甲縛りされてるの」
☭「面白い文化だな」
🇺🇸「ねぇ何で」
☀️「五月蝿い」
🇺🇸(´・ω・`)
卍「やってみるか?」
☭「嗚呼!」
☭「ナチの膝枕楽しみだ!!!!」デェェェン
👑「欲に忠実なんねぇ」
ここまで閲覧頂きありがとうございます!
長かったっすね……。
次回予告
①ソナチ耳かき
②アメ日帝耳かき
③実はたまたま聞いてしなった露帝による露普帝耳かき
④作者失踪
のどれかですね
さて、性癖に従って書きましたが冷静に考えると耳かき好きの方って少ないのでは???
また伸びないシリーズを作ってしまったのかもしれません。
それではまたお会いしましょう。
コメント
19件
④以外全部見たいです((( ④は絶対ダメです。
①と③見たいです!! 安心してください。ちゃんと需要あります、、、!
④作者失踪wwwww 個人的には①と③をみたいです!