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主の推しのSnowMan阿部ちゃんと佐久間くんのBLを新しく書きたいなと思ったので書きました。下手かもしれないですけど、そこら辺は暖かい目で見てください!
カーテンの隙間から差し込む朝の光が、リビングのローテーブルを白く照らしている。Snow Manの阿部亮平と佐久間大介が、なぜか「ルームシェア」という形でふたり暮らしを始めてから、季節がひとつ巡ろうとしていた。
「んぅ……阿部ちゃん、もう起きるの……?」
ベッドの隣から、まだ半分夢の中にいるような掠れた声が聞こえる。毛布にくるまり、ピンク色の髪をくしゃくしゃにした佐久間が、薄目を開けてこちらを見上げていた。
「うん、今日俺、午前中からクイズ番組の打ち合わせがあるからさ。佐久間はまだ寝てていいよ」
阿部はそっと手を伸ばしかけ、ハッとしてその手を引っ込めた。付き合っているわけでもないのに、頭を撫でるなんてやりすぎだ、と自分を律する。
「……じゃあ、先リビング行ってるね」
そう言ってベッドから抜け出す阿部の背中を、佐久間は切ない目で見送っていた。
(あーあ、また一歩引かれちゃったな。俺、『ただの同居人』だしな……)
佐久間は阿部に恋をしている。けれど、この心地いい関係を壊したくなくて、ずっと「大親友」の仮面を被ったままだ。
リビングへ向かった阿部は、ふたりで色違いを買ったマグカップにコーヒーを注ぎながら、小さくため息をついた。
(あんな無防備な顔されたら、理性保つのしんどいって……)
阿部もまた、佐久間にずっと片想いをしていた。「共通点ゼロの両思い」なんてファンから言われるたびに、胸が締め付けられる。もし本当の「両思い」になれたら、どれほど幸せだろうか。
パタパタと素足でフローリングを駆ける音が聞こえ、大きめのスウェットを着た佐久間がやってきた。
「起きてきちゃった。阿部ちゃんがいないと、なんか部屋が広く感じてさ」
「ふふ、そっか。じゃあ、佐久間の分も朝ごはん作っちゃうね」
キッチンに立つ阿部のすぐ後ろに、佐久間が立つ。本当は後ろからぎゅっと抱きつきたい。その体温を独り占めしたい。けれど、佐久間はぐっと堪えて、ただ阿部の背中を見つめた。
「ねえ阿部ちゃん、今日の夜さ、一緒にアニメの最新話見ようね。約束だからね!」
「わかってるよ。そのために昨日のうちに仕事終わらせておいたんだから」
「さすが阿部ちゃん! 俺、阿部ちゃんといる時間が一番好きだわ!」
「大親友」としての一番、という意味を込めて放った佐久間の言葉に、阿部は胸をきゅっと痛めながらも、優しく微笑む。
「俺もだよ、佐久間」
お互いに「一番近くにいるのに、手が届かない」と思い込んでいる。そんなもどかしくて愛おしい、ふたりの「両片想い」の同棲生活。
翌朝、いつものパタパタという足音は聞こえなかった。
時計の針は午前8時を回っている。普段ならとっくに起きて仕事へ行く準備をしているはずの阿部が、いっこうにリビングに現れない。
「阿部ちゃん……?」
不思議に思った佐久間がそっと寝室のドアを開けると、ベッドの中で苦しそうに眉を寄せる阿部の姿があった。いつもはきれいに整えられている前髪が額に張り付き、頬が異常なほど赤い。
「……あ、佐久間……ごめん、今日、ちょっと……」
「ちょっと待って、喋んなくていいから!」
佐久間があわてて駆け寄り、阿部の額に手を当てる。手のひらから伝わってきたのは、驚くほどの熱さだった。ここ数週間、クイズ番組の収録にドームツアーの準備、さらに個人の仕事が重なり、阿部が寝る間を惜しんで追い込まれていたのを佐久間は誰よりも近くで見ていた。
「すごい熱じゃん……! ひとまず会社には俺から連絡入れとくから、阿部ちゃんは寝てて!」
佐久間はすぐにマネージャーへ連絡を入れ、スケジュールを調整してもらうと、急いでキッチンへ向かった。スポーツドリンク、ゼリー飲料、冷えピタ。阿部が少しでも楽になるようにと、頭をフル回転させて必要なものをベッドサイドに揃えていく。
「阿部ちゃん、冷えピタ貼るよ。ちょっと冷たいよ」
「……ん……ありがと……」
いつもはしっかり者で、お兄ちゃんぶることも多い阿部が、今は熱のせいで完全に無防備になっている。佐久間が差し出したスポーツドリンクのストローを、弱々しく口に含む姿が、たまらなく愛おしくて、同時に胸が締め付けられた。
「ごめんね、佐久間……。せっかくのオフなのに、迷惑かけて……」
「何言ってんの! 迷惑なわけないじゃん! 俺がやりたくてやってんの!」
佐久間は少し大きめの声を上げてから、「あ、ごめん、うるさかったよね」としょんぼり頭を下げた。すると、布団からすっと阿部の白い手が伸びてきて、佐久間のスウェットの裾を小さく、きゅっと握った。
「ううん……嬉しい。佐久間が、いてくれて、よかった……」
熱のせいか、それとも弱っているからか。いつもなら一歩引いてしまう阿部が、今はあからさまに佐久間を求めていた。
その潤んだ瞳で見つめられ、裾を掴む手の体温を感じた瞬間、佐久間の胸の奥にしまっていた感情が、今にも決壊しそうになる。
(だめだ、今言ったら、ずるいよね……)
「……俺も、阿部ちゃんの隣にいられて嬉しいよ。だから、何も気にしないで早く元気になって」
佐久間はそっと阿部の手を握り返し、優しく微笑んだ。阿部は安心したように、そのまま深い眠りへと落ちていく。
繋いだ手から伝わる熱は、ただの病気のせいだけではないような気がして。
看病する佐久間の心臓は、静かな寝室の中で、いつまでもトクトクと不器用な音を立てていた。
今回はここまで
これから少しずつ書いていきます。
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コメント
1件
お疲れさま!「両片想いとすれ違い」第1話読了〜!!阿部ちゃんが佐久間のスウェットの裾をきゅっと掴むシーン、心臓に悪すぎてやばかったわ。熱で強がりが取れて素直になる阿部ちゃんも、看病しながら理性と感情の間で葛藤する佐久間も、解像度が高い…!まだ1話なのにこの距離感と甘酸っぱさ、続きが待ち遠しいよ。いいね押したいけど俺コメントで応援するしかできないから、めっちゃ熱量込めて届けるわ🔥また更新楽しみにしてる!