テラーノベル
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レコーディング終わり藤澤は静かにカバンを肩にかけて、そのまま一人で帰っていった。
その背中が、妙に小さく見えた。
若井はずっと気になっていた。
あんな藤澤を見たのは、初めてだった。
夜になっても頭から離れず、結局、若井は藤澤の家へ向かった。
インターホンを鳴らす。
しばらくして、ゆっくりドアが開いた。
「……若井?」
藤澤の頬は赤く、目元もどこかぼんやりしていた。
「涼ちゃん、大丈夫?」
「……うん。どうしたの?」
「ちょっと心配になって」
藤澤は少し困ったように笑って、若井を中へ通した。
リビングに入った瞬間、若井の視線が机の上で止まった。
見慣れない酒の瓶。
そして、明らかに普段とは違う藤澤の様子。
「どれくらい飲んだの?」
若井が尋ねると、藤澤はぼんやりと空き瓶を見つめた。
「……わかんない」
答えたあとも、藤澤の視線は瓶から離れなかった。
机の上には、飲みかけのシャンパンと、いくつもの空き瓶が並んでいる。どれも、いつからそこにあったのか思い出せないような顔をしていた。
藤澤はまた、シャンパンへ手を伸ばした。
けれど、指先が瓶に触れる前に、若井が素早く取り上げる。
「程々にして….」
「……っ返して」
「涼ちゃん、もうやめよ、」
若井は瓶を背中に隠すようにして、藤澤の目をまっすぐ見た。
「大丈夫だよ、。」
「涼ちゃんがそう言っても、俺は信じない。少なくとも、今の涼ちゃんを見て、大丈夫だなんて思えない。」
「若井にはわかんないから。」
次回2000
コメント
1件
あぁ〜もう、この2人の距離感がたまらんすぎる😭💕 若井が藤澤の背中見て「小さく見えた」って感覚、わかるよ…あれって普段ちゃんと見てるからこそ気づく変化だよね。 それでいて、心配で家まで行っちゃう若井の優しさに胸きゅん…! でも「若井にはわかんないから」って藤澤が言った瞬間、グッと切なくなった…。 まだ2話なのに、もっと深い関係性の匂いがするよ…次回が待ち遠しすぎる⋆♡
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波野🐏
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