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「その実がクルミですよ。基本的に、落ちているのを採ります。黒くなっている方が熟れているのですけれど、その黒いのは服とか布地につくと取れなくなるので、十分注意して、拾う時も軍手かトングで拾って下さいね」
そんな訳で、軍手を装着。
機嫌の悪い梅の実のようなものを、木からも、落ちているものも採っていく。
大量になっている上に、よく見ると他にも転々とある木、全てがこれと同じ木だ。
もうサル状態になって、皆で採取しまくる。
「落ちて割れているのがあるけれど、これは自然に割れるのかなあ」
「大体はネズミの仕業ですね。ネズミというと嫌なイメージがありますけれど、実際に見てみると、結構可愛いですよ。
あと、他の人もきっと採りに来ると思うので、1人スーパーの買い物袋1袋までにしておきましょうね」
そんな訳で、採りながら移動する。
「不注意に木を揺するなよ。揺する時は一声かけて。この木は虫が結構いるからな」
先輩がそう注意するけれど、やはり落ちそうなものは揺すってみたくなるもので。
木を揺すってみて、落ちたのは採って、残ったのはそのままにして。
落ちているのは、基本、全部拾って。
かなり歩いただろうか。
皆さん、袋が重そうだ。
「そろそろ帰りましょうか。ここのは、絶滅とかそういう心配は無いですけれど、他にも楽しみにしている人もいるでしょうしね」
そんな訳で帰り方向に歩いてみると、実はそんなに歩いてなかったりする。
他に、クコの実等もあったけれど、
「クコはトゲがあるし、余り美味しくないからパス」
という先輩の言葉に従って、パス。
車に戻り、時計を見てみる。
まだ2時間かかっていなかった。
随分と採取したような気がするけれど。
「さあ、家に戻って下拵えですよ。途中、お昼御飯の材料を買いに、スーパーにも寄りますね」
そして、車はスタートする。
◇◇◇
先生の家に帰って、仕分けと下拵え作業がスタートする。
「小豆はまず全部、この箱に入れて下さい。さやごとでいいですよ」
新聞紙を敷いた上に置かれたフライパンに、皆で開ける。
とにかく、はじけるのが注意点だ。
「これを、ちょっと暖かめくらいのオーブンで乾燥させ、中の種を全部はじき出します。その後に水を入れて、虫食いとか鞘とかを選別して、それから調理ですね」
というので、小豆はとりあえず、ここまで。
「ジュズダマは取り敢えず、こっちのボールに入れておいて下さい。後で、皆さんで食べられるようにする作業をしますから」
ジュズダマは、ボールへ。
「そして、本日のメイン、クルミです。これは、これから皆で作業をしましょう。コンクリ敷きの方で、水を出しながらやりますよ」
皆でクルミの袋を持って集合する。
そこで先生は、使い捨ての薄いビニル手袋を全員に配布した。