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翌朝ー
ラウの誕生日であり、帰国してしまう日
あまり眠る事が出来なかったが、無理矢理身体を起こした。
朝の身支度を終えて、用意しておいたプレゼントを手に取った。
待ち合わせなんてしなかったけど
玄関前のエントランスに行けばきっと…
わざとらしくキャリーケースの音を鳴らせば、うとうとソファーに座ってたお姉様は飛び起きるんだろうね。
案の定
「ラウ」とボクを呼んで、目の前まで向かって来た。
ラウにプレゼントと、ボクに差し出す。
「ありがとうお姉様、開けてもいい?」
「おう!」
小箱を開けると細長いチェーンのシルバーとゴールドのブレスレットだった。
「これラウに似合うかなって、オレファッションセンスってねーけど…一生懸命考えて…」
コトッ
箱が床に落下するのと同時に、オレは香水の匂いと温かさを感じた。
「嬉しいよ最高のBIRTHDAYだよ」
「目の前の今抱き締めているお姉様を愛してる。離したくない」
ストレートな愛情表現に、まるで少女漫画のワンシーンかのようで、ぶわっと頰が染まった。こんなまだ寝起きでぼんやり眼のオレが、主人公でなければもっと絵になってたんだろうけどさ
「いい加減に離れてくれないかな」
「っー」
叫び声と共に目の前のラウがスローモーションで、手をバタつかせた後ろ側へ離れていく光景を見届けた。
「冷たぁっ」
視線を右横に向けると、いつの間にやら会長が缶コーヒーを持ちながら立っていた。
足音が全然聞こえる気配がなく、(会長ってステルス標準装備してんのかよ)と驚いてしまった。
「餞別だ。受け取れ」
「ボクの頬に、二度もグリグリ押しつけるな💢」
ラウの頬に笑顔で会長が押しつけており、またしてもオレのBL脳が開花してしまう。
程よい身長差の2人が缶コーヒーでイチャコラぁ、嫌がってるのに止めない会長と、構ってもらえて本心は嬉しいラウ
間近で傍観出来るなんて、オレは壁になりたい。そしてもっとこの光景を…
と思ったのだが
ふと三次元に戻るとオレの
元婚約者(嘘)&彼氏
なのである。
いゃァー
ニ次元に戻らないと
この場合、功と受はー
「佐久間何を考えいる」
「えっ?」
「ニヤついてるぞお前」
「そーかなハハハ」
「どうせオレたちをエロい目で見てたんだろ」
耳元でボソッと囁かれてた。
「み、見てねーよ。オレでBL想像するな」
「してねーし」
「ボクの目の前で、いちゃつきは止めて欲しいんだけど」
「ちっ違うってラウ」
オレ頬に左右にキスして
「じゃあねお姉様…」と瞳を潤ませた。
「ラウッ」
名前を叫んだ後
急に寂しさが込み上げて追いかけようと一歩を踏み出したけど、手首を掴まれて会長に封じられた。
クルリと振り向いたラウは
視線を会長へ向け
「Fuck you! 」
中指を立てた。
オレは唖然とし
会長は静かに微笑を浮かべていた。
#nbdt
りんご夫人🍎
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コメント
1件
おつかれ!第70話「帰国」、読み終わったよ。 朝のエントランスでうとうとしてるラウのところに、キャリーケースの音で気づかせるシーン、めっちゃ可愛かった。プレゼントのブレスレットに「一生懸命考えて…」って照れながら渡すお姉様の感じ、じんわりきた。 ラウの「愛してる」「離したくない」がストレート過ぎて、少女漫画みたいで胸きゅん……なのに、会長が缶コーヒーでグリグリしてきてイチャコラ見せつけられる流れ、BL脳開花するお姉様のツッコミ最高だった(笑)。 最後、「Fuck you!」中指+会長の微笑みは、衝撃的で余韻がすごい。誕生日=別れの日の切なさと温かさがぎゅっと詰まった話だった!🔥