冴えない男子は恋を知らない

そうして俺はどりすさんと連絡先を繋いだ。

drs）ふふっ、ありがと。

hmt）あ、いえ…

何だこの笑顔は…

alp）俺有葉、よろしくな！

ガタイのいい方にそう自己紹介される。

有葉って書いてあるふぁか…すご。

？？）やば、遅れるっ…有葉さんなんで起こしてくれんかったんっ、！

alp）起こしたわ！笑

？？）起きるまで起こして！

alp）俺はお前のおかんか！もう…ごめんなぁはめつ、こいつは或吹。あるふれとでも呼んでやって。

alf）よろしくなぁ君がはめつくんやな？

関西弁…？弟みたいな子だな…

hmt）あるふれ、有葉くん…よろしく…

ぎこちなくなりながらも、なんとか言えた。

〜

昨日はなんか色々あったな…

drs）あ、はめつおはよ〜

hmt）ひぇっ……あっ、お、おは、よう…

drs）あ、ねぇ、古典の教科書持ってない？

古典…？確かあったはず…

hmt）あ、はいっ…どうぞ

drs）ありがと、助かる。

…かっこよすぎない？

hmt）……いえ…

それからは何やら騒がしくなった。

モブ1）酉須と芭女津、最近仲良くね？

モブ2）思った。芭女津冴えないのになんでなんだろ。

モブ3）でも芭女津、彼女いるんじゃねぇの？

そんな噂を、俺は知らない。

〜

drs視点

最近気になるあの子に話しかけてみた。なんとまぁ可愛い反応なんだろうか。

drs）……さて…と…

今日もあの子を探すと、何やら話し声が聞こえた。

モブ3）芭女津、彼女いるんじゃねぇの？

え、まじ？狙ってたんだけど。確かに、夜とか返信遅いし少ない…誰かと会ってる…？

drs）あ、はめつおはよ〜

hmt）ひぇっ…お、おはよっ…

びっくりしてるのも可愛すぎ…

彼女いるの？なんて聞けないまま、咄嗟に古典の教科書を借りた。

drs）……(らしくないな、俺)…

いつも彼女作る時とか、すぐだったのに。

drs）……なんでだ……まじで……

廊下でふと、声をもらした

続く