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マイ武 急に始まる
おーけー?
なぁタケミッチ…
お前に俺は救えねぇよ
早く諦めた方がいいんだよ
お前は幸せになれ
「マイキー君!!」
大声で彼の名前を呼ぶのと同時に飛び起きる
「ゆ、夢…?」
辺りを見渡し冷や汗を拭う
いやな夢だ
彼が何処かへ消えて行ってしまう夢
俺に救えない…?諦める…?
俺は救ってみせるし諦めるなんて絶対にしない
そう強く誓って再度眠りにつく
起きて出かける準備をする
今日は少し街に出かける予定だ
最近あまり休めていなかったから息抜きだ
予定は特に決めていない
とりあえずお店で何か腹ごしらえをしてからデパートを周ろう
今日は運がよくとても天気がいい
外に出て大きく息を吸って吐く
よし、行こう
そう1歩、また1歩と歩き 街に向かう
今日は休日だからか人がたくさん居る
休みじゃ無くても多いけど…と独りで苦笑しては何処か軽く朝食が食べれそうなお店を探す
適当に歩いていると雰囲気の良さげなお店を見つけた
フレンチトースト…。
店の前に飾られた食品サンプルを美味しそう…と眺める
入ってみようかな
カ ラ ン コ ロ ン
ドアの鈴が鳴ると同時に店員さんがいらっしゃいませーと歩み寄る
「何名様でしょうか?」
「あ、1名です…」
一緒に来る人が居れば良かったな…なんて思いながら指を1本立てて答える
「此方のお席へどうぞ」
店員さんはにっこりと笑いかけると席に案内してくれた
「ありがとうございます…」
小声でお礼を言い軽い会釈をすると店員さんも笑顔で会釈を返してくれた
愛想のいい店員さんだな…入ってよかった…
メニュー表を取り開く
注文するものは決まっているが他にどんなのものがあるのか気になる
パンケーキにパフェ…チョコケーキにモンブラン…
もしや此処っておやつ時に来る場所なのでは…とはっとする
…まぁいいか 休みだし…
テーブルに置いてあった呼び出しボタンを押しぱぱっと注文を済ます
頼んだのは勿論フレンチトースト 。
届くまでスマホでも見てようかな
そう思いポケットからスマホを取り出す
適当にいじっているとある文字が目に入った
[ 梵天 ]
…梵天とは日本一の犯罪組織 。
その首領は 元東卍の総長である佐野万次郎 。
通称 マイキー 。
俺はこの人を救わなきゃいけない
どうやら梵天の情報を少し掴んだらしい
といっても幹部の名字だけ
それでも警察からしたら有力な情報なのかもしれない
三途 鶴蝶 灰谷 九井 望月 明司
見覚えのある名字… 。
鶴蝶…もしかしてカクちゃんだろうか
九井…ココ君のことだろうか
明司…そういえば三天抗争の時に居たような
勿論確信は無い
もしかしたら名字が同じなだけかもしれない
でももしこれが皆なら…俺は救わなきゃいけない
スマはをギュッと握る
「お待たせしました。
此方フレンチトーストです」
「あ、ありがとうございます…」
「何か御座いましたらそちらのボタンでお呼びください」
「はい…」
店員さんが厨房に戻るのを確認するとテーブルに置かれたフレンチトーストに目を向ける
「美味しそう…」
あまりにも美味しそうで口に出てしまった
「…いただきます」
手をおしぼりで拭き、手を合わせて挨拶をする
シロップをかけ、ナイフで小さく切る
フォークで刺すとシロップが垂れないようにそっと口に運ぶ
「ん~…美味しい…」
あまりの美味しさに頬を抑える
お腹が空いてたからかどんどん口に入れてはあっという間に完食する
「美味しかった…」
目を閉じてそう呟いては余韻に浸る
さて、ゆっくりして居られない
明日からはまた仕事 。
今日は思う存分楽しむと決めたんだ
伝票を持ってレジに行き会計を済ませる
「ご馳走様でした…」
そう会釈をして店を出る
さて次は何処に行こうか
沢山遊んで 気づけば夜になっていた
楽しい時間は早く過ぎるって言うもんな…と俯いてしょんぼりする
あと少しだけ遊んだら帰ろうかな
そう決めてまた歩き出す
すると裏路地を見つけた
夜だから真っ暗で何も見えなかった
見えたのは白髪と…うなじに梵天のマーク…
まさか…
ずっと探していた彼かもしれない
そんな期待を抱いて裏路地に入る
途中だけどここまで
好評なら続き頑張る
❤お願いします!