「……今日なんか暑くない?」
スタジオのソファにふわっと座り込んだ俺は
シャツの首元に手をかけて、上のボタンを二つほど外した。
汗ばんだ肌に少しだけ風が通って、ふぅっと息を吐く。
汗が引くのを感じながら、周りを見渡すとやけにメンバーが静かだった。
本を読んでいた阿部ちゃんがちらっと目線を上げたかと思えばすぐ逸らし、めめは一瞬目を見開いてから、なぜか自分の飲んでいたペットボトルのラベルをじっと見つめ始める。
佐久間は顔が引き攣っていて、翔太と舘さんは明らかに笑いを堪えてるし、ラウールと康二は顔を見合わせて小声でひそひそ。
「なに?俺なんかついてる?」
焦ってシャツをパタパタ仰ぐ俺に、ひとり黙って様子を見ていた照が、のそっと立ち上がって近寄ってくる。
俺の肩に手を置いて、耳元にそっと口を寄せると──。
「……ふっか、昨日の印、まる見えだよ」
「へ?」
瞬間、頭の中で警報が鳴った。
視線を感じた理由、静まり返った空気、笑いを堪えてる翔太と舘さん、そして──照のその言葉。
「…………っっ!!??」
慌ててスマホのカメラを自分に向けて首元を確認すると、そこにはしっかりと、ピンク色の印がいくつも点在していた。
「ちょっっっっっ!!!照っ!!なんで!?なんでこんなっ!!」
「いや、昨日ふっかが“もっとしていいよ”って言ったから……」
「それはその場のノリだしっ!!もっと早く教えてよっ!!!」
真っ赤な顔で怒鳴る俺を、メンバーが今度は全員で爆笑し始める。
誰かが「いや、照は隠す気なかったよね」と言い、舘さんまで「昨日は熱い夜を過ごしたんだね」とからかい始める。
「う、うるさいっ……!!もう絶対、首にはつけさせないから!!」
「じゃあどこならいいの?」
「一回黙って、照っ!!!!」
そうして、今日のSnow Manの楽屋は、いつも以上に賑やかな笑い声で包まれたのだった。
コメント
4件
SnowManの楽屋今日も平和🕊️
尊すぎてとけます🫠
ほんと、とわさんの作品大好きです!♡