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42 - 「俺らの初夜」💛💜

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2025年04月26日

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ふかふかのソファに並んで座って、映画のエンドロールをぼーっと眺めていたら、不意に横からクスクスと笑い声が聞こえた。


「……なに?」


尋ねると、ふっかは顔を隠すように肩を揺らして笑っていた。

「いや……ごめん、今、ふと思い出してさ」

「なにを?」と首を傾げると、ふっかは顔を向けて、いたずらっぽく笑った。


「……俺らが初めてした日」

「……え?」


思わず吹き出しそうになるのを堪える。


「なんで今それ思い出すんだよ」

「なんか映画のキスシーン見てたらさ、あの時の照の顔思い出しちゃって」

「……やめろって」


恥ずかしくなって、頭を掻いた。

でも、口元は緩んでいる。


「だってさ、“無理すんなよ”とか言いながら、めっちゃ緊張してたじゃん」

「ふっかこそ“俺、結構余裕あるかも”って言ってたのに、顔真っ赤だったろ」


2人で顔を見合わせた瞬間、またクスクスと笑い声が重なった。

あの夜の、ぎこちなくて、必死で、お互いのことを大事にしようとしてた時間。

不安もあったけど、何よりも“好き”があふれていた。


「……でもさ、今思えばなんか特別な時間だったよな」

「うん。バカみたいに緊張したし、なんか変に真面目だったし……」

「俺ららしくていいね」


そう言って微笑むふっかの目を、じっと見つめた。

少し照れくさそうに笑って、そっとふっかの手を握る。


「……ふっかは今でも初々しいけどな」

「そんなことないし!」

ぎこちなかった初夜を思い出して、こうして隣で笑い合える今日。

そのすべてが、2人にとってかけがえのない幸せだった。

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