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休日の昼過ぎ。2
車の中。
静か。
凛花:海斗?
海斗:……。
返事だけ。
凛花:怒ってる?
海斗:別に。
凛花:別にって顔じゃないよ。
信号待ち。
海斗が小さく息をつく。
海斗:……あんなに楽しそうだった。
凛花:え?
海斗:俺がいないところで。
凛花:……。
海斗:ちょっと嫉妬した。
凛花は少し笑う。
凛花:そんなこと?
海斗:そんなこと。
家に着く。
リビング。
凛花:機嫌直った?
海斗:まだ。
凛花:どうしたら―
その瞬間。
海斗が凛花の脇腹をつつく。
凛花:ひゃっ!
凛花が飛び上がる。
海斗:やっぱり。
凛花:え?
またつん。
凛花:あはっ!
海斗:さっき笑ってた理由。
つんつん。
凛花:きゃはは!
凛花:ちょっと!
海斗:康二たちにもこうだった?
凛花:やっ……あははっ!
海斗は少し意地悪そうに笑う。
海斗:俺だけ知らなかった。
脇腹をくすぐる。
凛花:やめつ、あははっ!
逃げようとしても、
海斗に腕を捕まえられる。
海斗:逃がさない。
凛花:もぉぉ!
今度はお腹をこちょこちょ。
凛花:きゃはははっ!
笑いすぎて力が抜ける。
海斗はようやく手を止めた。
凛花は肩で息をしながら、
海斗の胸をぽかっと叩く。
凛花:いじわる……。
海斗:ごめん。
少し笑う。
海斗:でも。
凛花:?
海斗は照れくさそうに視線を逸らした。
海斗:あんな楽しそうな顔、他の人の前でされると困る。
凛花は一瞬きょとんとして、
ふっと笑う。
海斗の服をぎゅっと掴んだ。
凛花:でも、一番楽しいのは海斗いる時だよ。
海斗:……。
凛花:だから拗ねないで。
海斗は照れ笑いを浮かべる。
海斗:それ言われると弱い。
凛花:えへへ。
海斗はそっと凛花を抱き寄せた。
さっきまで胸の中にあったもやもやは、その一言だけで、きれいになくなっていた。
コメント
3件
くそ〜尊い〜〜!海斗の嫉妬からの拗ね方が可愛すぎて悶えたわ…。あのくすぐりで笑わせるシーン、正直「俺だけ知らなかった」の台詞で胸がぎゅってなった。凛花の「一番楽しいのは海斗いる時」の一言で全部チャラになるとこ、最高に甘い。この2人の空気感、刺さるなあ…。
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