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第三十話「死なない未来」
戦場。
千人の兵士が古流斬を包囲する。
その中心でクロノは静かに立っていた。
一方。
ゼノとユーマの戦場。
通信機からクロノの声が響く。
「ゼノ君。」
「早くユーマを倒して加勢しろ。」
ゼノは短く答える。
「了解。」
しかし、その瞬間――
ネイト、バッド、ジョトがユーマの周囲へ集結した。
ジョトは笑う。
「悪いな。」
「援軍は来させねぇ。」
バッドが剣を構える。
「ゼノ。」
「お前の相手はユーマだけじゃない。」
ネイトも前へ出る。
「ここは通さない。」
ゼノは三人を見渡し、小さく息を吐く。
「……厄介だ。」
通信機へ向かって答える。
「クロノ様。」
「はるかをさらうのも無理です。」
「ネイト。」
「バッド。」
「ジョト。」
「三人が護衛していて突破できません。」
「今はユーマを倒すだけでも手一杯です。」
通信が切り替わる。
クロノは静かに目を閉じた。
「そうか。」
そして古流斬を見る。
「なら。」
「私一人で十分だ。」
古流斬は刀を肩に乗せる。
「強がりか?」
クロノは首を横に振る。
「違う。」
「私は。」
「死なない未来が私を守る。」
静寂が流れる。
クロノは続ける。
「君は私に勝てるかもしれない。」
「だが。」
「私を殺す未来には辿り着けない。」
古流斬は眉をひそめる。
クロノはさらに言う。
「そして。」
「私も君を殺せない。」
「古流斬。」
「君を殺す未来も存在しない。」
古流斬は小さく笑う。
「つまり。」
「お互い決め手がないってことか。」
クロノは頷く。
「そうだ。」
「だから私は時間を稼ぐ。」
「世界同化が完成するまで。」
#作者干渉型コメディ
澪彩の引き出し【サブ垢】
10,730
#ご本人様とは一切関係ありません
yozakura🌸
349
ゆきまる
MaruM
117
「君を止め続ける。」
古流斬は刀を構えた。
雷が全身を包む。
「時間稼ぎか。」
「なら。」
「その時間ごと叩き壊す。」
クロノも静かに魔力を解放する。
「やってみろ。」
「未来そのものを敵に回して。」
千人の兵士が一斉に前へ出る。
古流斬は一歩踏み出した。
「来い。」
「全員まとめて相手してやる。」
雷鳴が戦場を包み込み、最終決戦はさらに激しさを増していく。
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第三十話 完
コメント
1件
第30話、読みました。クロノの「死なない未来」って概念の描き方が面白くて、♡♡♡ない相手との膠着を「時間稼ぎ」として成立させてるのが巧いなと。「未来そのものを敵に回して」という台詞も痺れました。ゼノ側の多対一も緊迫感があって、互いに♡♡♡ないのならどう決着するのか、ますます気になります。次話も楽しみです!