※この作品はフィクションであり、この作品に出てくるような事実はありません。※この作品と御本人様達は一切関係ありません。
※年齢操作があります。苦手な方はこの作品を読むことを、おすすめしません。
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em視点
ci 「emさんのせいで俺達捕まったんやけど。
どうしてくれんの。」
em 「え,,,」
ut 「お前が捕まらなきゃ、
おかん助けれてたのに。」
em 「ごッ、ごめんなさ」
sha 「いや、謝って遅いねん。」
em 「ッッ,,,!!本当に、本当に 」
「ごめんなさい,,,」″ ポロポロ ″
zm 「emさん,,,!起きて!!」
″ ハッ! ″
em 「あれ,,,私,,,」″ ポロポロ ″
zm 「ずっとうなされとったよ。
悪い夢,,,見るのも無理はないか,,,。」
em 「あ,,,あぁ,,,、わッ、わたしッ、ciくんッ,,,」″ ポロポロ ″
zm ″ ギュッ ″
「emさんは悪くない。
悪いのは,,,なんやろうぁ,,,。
神様、とかかなぁ,,,。」
em 「グスッ,,,。うぅ,,,。」
zm 「だいじょーぶ、だいじょーぶ。」
そしてzmさんは私が落ち着くまで
抱きしめてくれた。
その声は、研究員が実験体に向けるような
声ではなかった。
まるで、年の差のある弟をあやすような、
そんな声だった。
その後も、
私が泣いたりしたらすぐなぐさめてくれた。
そんなzmさんを見て、
私は信じられなかった。
だって、私達を捕まえた側の人間だ。
追いかけてきたのは事実。
だけど、なぐさめてくれて
私が落ち着くのも事実。
感情がごちゃごちゃしている。
zmさんを信じたい。
きっと、悪いことをしているのは
zmさんなりの理由があると思ってる。
いや、思うことにした。
じゃないと、
頭がパンクしてしまう。
確信がつく日まで,,,
このままで,,,
-13年後-
私は今、
研究員として働いている。
zmさんは,,,
zm 「emさーん、この資料おねがい。 」
em 「はーい。」
同じ職場で働いてる!!
私の教育期間が終わったから、
現場に戻ったzmさん。
その後追うように、
私が同じ職場に配属されたのだ。
偶然か、
誰かの意図か、
わからないが今は楽しいので、
なんでもいい。
この13年間、
ほんとうに大切に育ててもらった。
喧嘩もあったけど、
常に自己嫌悪のあった私にとっては
心の安定剤だった。
20歳の妊娠検査が陰性だったときは
安心したような顔で笑ってくれた。
研究員の試験が合格だったときは、
心の底から喜んでくれた。
小学校低学年のときから、
兄弟とも、親とも離れて暮らしてた私にとっては
第2の肉親のような存在だ。
でもやっぱり、みんなに会いたい
という気持ちはずっと変わらない。
会って、謝りたい。
第2の肉親のような人ができたところで
私のやったことに変わらないのだから。
″ ウー!!ウー!! ″
em.zm 「!?」
″ 子どもの棟からの脱走者2名。
近くの研究員達は直ちに向かえ。
繰り返す。~~~~~~~」
zm 「emさん!」
em 「はい!」
zm 「脱走者の確認するぞ!
ついてこい!」
em 「は、はい!」
昔、聞いたことある警報に
少し恐怖を思い出したが、
zmさんの声で現実に戻ってくる。
″ タタタッ ″
ついこの間までいた
子どもの棟へ向かう。
他にも向かっている人が
ちらほらいた。
zm 「手分けして探そう。
俺こっち見るから、emさんは」
″ バチッ!! ″
急に目の前が暗くなる。
と、同時に
みんなの困惑した声が聞こえる。
zm 「emさん!危ないから動かんで!! 」
em 「は、はい,,,。
zmさん、どこ,,,」
zmさんを探すためにあたりをキョロキョロしてると、
暗闇の中で動く2人の影を見た。
この暗闇で動けるのは脱走者くらいしかいない、
と、最初は脱走者かと思っていたが、
その思考は人影が記憶の端にある人物を
浮かばせたことで消えた。
私の体が勝手に動く。
暗闇で、動けるはずなんてないのに、
体はその人達を追うのに必死だった。
zm 「emさん!?」
困惑してるzmさんの声が
だんだん遠くなっていく。
em ″ ハァッ、ハァッ、,,, ″
しばらく走っていると、
話してる2人組を見つけた。
だがまだ遠い。
私はその2人に声が届くように
叫んだ。
em 「ciくん!!」
syp視点
syp 「やっぱり逃げよう。」
ci 「,,,は、?」
俺がそう言うと困惑したci。
そりゃそうだ。
あの脱走から13年。
俺とciは『研究員と実験体』の
関係として『平和』に過ごしてた。
だけど、ciの20歳という運命の別れ道が
近づいてきて思う。
ここに『平和』なんてない。
ここが狂ってて、
俺達が慣れたというだけの
虚構の世界。
20年以上ここにいたら、
そのことを何度か忘れそうになるが、
『あの人』が『記憶』と引き換えに
教えてくれたことは忘れたくない。
俺は『研究員と実験体』という、
いつ壊れてもおかしくない関係よりも
『家族』という関係で、
『普通』に暮らしたい。
syp 「ここから出て、2人で暮らそう。」
ci 「え、ちょッ、まって。
ほんとにどした?急に。
頭どっかにぶっけた?」
syp 「ぶつけてない。
そっちこそ頭ぶつけたんちゃうん。
いい加減、自分の気持に気付いたれよ。」
ci 「な、なにいって、」
syp 「本当は、怖いんやろ?
20歳になるのが。」
ci 「,,,」
syp 「ここから一刻も出たい、逃げたい。
けど、兄弟を置いていくのはちゃうって
自分だけ逃げるのはちゃうって
思っとるんやろ?」
ci 「こ、こわくなんか」
syp 「はい嘘おつ。
逃げ出したいって言ったら
俺が怒ると思ってんの?」
ci 「,,,め、迷惑かなって。」
syp 「はぁ〜,,,。
子どもは大人に迷惑かけるもんなの。 」
ci 「,,,ここから出たいよ。
でもut兄達置いていくのはやっぱり嫌。」
syp 「それ言ったら、ut兄達なんて言うと思う?」
ci 「,,,わかんない。」
syp 「『ふざけんな。
俺達のこと気にせんで
お前が幸せな方にいけ』って、
言うと思うけどな〜。
俺は兄弟がそう言ってたら、
そう言うもん。」
ci 「で、でもッ!」
syp 「あーもう、分かった分かった。
じゃあこうしよ。
俺達が先にここから出る。
で、兄ちゃん達助ける。
その方が、ここから全員で出るより、
見つかるリスクも、ばれるリスクも
減ると思うんやけど。」
ci 「,,,ほんとに助けられるんかな。」
syp 「死ぬ気で探す。
俺も、助けたい人おるし。」
ci 「,,,」
syp 「ci,,,。おねがい。
ここから出よ?
俺、お前がつらい目にあうのが
一番嫌なんよ,,,。」
ciの両腕を掴み、すがりつく。
おねがい、ci。
ci 「,,,分かった。
こっから出よ。
でも、約束して?」
syp 「なに,,,?」
ci 「必ず2人で。
犠牲とかしない。
あと、必ず助けに行こ。」
syp 「!!分かった,,,!!」
そうして俺達は、
色んなとこから情報を集めて
脱出方法を見つけ、
脱出日を決めた。
gr達から何もアクションがなかったのが
少し怖かったが、
かまってる余裕はない。
今日は、その作戦決行の日。
棟から脱出したことはばれ、
警報を鳴らされたが、
見つからずに目的の場所につくことができた。
syp 「よし、いくぞ。ci。」
ci 「フゥー,,,。うん。」
小さい頃の脱走の時を思い出すのだろうか。
緊張と恐怖が混じった顔をしている。
syp 「大丈夫。俺がついてる。」″ ギュッ ″
ciの手を握る。
そして片手に持っているハンマーで、
電子盤に向かって勢いよく振り下ろす。
″ バチッ!! ″
音を立てて、
施設の電力が落ちる。
あちらこちらで混乱している声が聞こえる。
syp 「行くぞ、ci。」
俺達は走り出す。
暗いが、ルートは暗記している。
妙に人がいたが、多分、
脱走した俺達を探しに来たんだろう。
見つかる心配はないが一応、
端を通る。
人混みを抜け、
人気のない通路に出る。
syp 「ここや。」
出口につながるダクトにつく。
ci 「,,,ほんとに、出れるんや,,,。」
syp 「そのために準備してきたやん。
ほら、人来たら困るし、
はよ行くで。」
ci 「,,,」
ciは名残惜しそうに、
後ろを振り向く。
ci 「,,,絶対、助ける。」
そして、ciがダクトに入ろうとした瞬間。
?? 「ciくん!!」
syp.ci 「!?」
?? 「ハッ,,,、ハッ,,,。追いつけた,,,」
ci 「e、emさん!? 」
確かに声はemさんだったが、
身長が伸びているし、
白衣を着ていて
暗かったということもあって
最初は誰かわからなかった。
ci 「な、なんで,,,??」
syp 「さっきの人混みで、
偶然見かけてッ,,,。
もしかしたらって,,,。
いっぱい話したいことはあるんやけど、
今、停電してるし,,,。
あッ、脱走者がいるみたいで,,,
見ませんでした?」
syp 「,,,見てへんわ。
久しぶりで嬉しいんやけど、
俺ら今急いでt 」
ci 「その脱走者,,,俺らやで。」
syp.em 「!?」
em 「えッ,,,どういうことですか,,,?」
ci 「俺ら今、この施設から出ようとしてんのよ。 」
em 「なッ、なんで,,,」
ci 「そこでお願いなんやけど、
emさんも一緒に来てほしい。」
em 「,,,え、?」
syp 「,,,」
やっぱりそうなるよな。
まぁ、1人増えてもええけど,,,。
ci 「なぁ、おねがい,,,。
3人で逃げて、大先生たち助けに来よ,,,? 」
em 「,,,。
ごめんなさい。
その気持は嬉しいけど、
応えられない。」
ci 「なんで!!」
em 「私にも、
見捨てられない人がいますから。
機会があれば、その人と逃げます。」
ci 「ッッ,,,」
syp 「ci、時間ないで。急がな。」
ci 「,,,。分かった、元気でなemさん。
必ず助けに行くから。」
em 「待ってますね。」″ ニコッ ″
そして俺達はemさんと別れた。
その後は無事に脱出できた。
今回逃げられたのは、
grが本気で追いかけてこなかったからだ。
grとtnは俺が記憶喪失になってるって
信じてるのかは最後までわからなかった。
俺達は久しぶりで慣れない外で、
必死に生きて、あそこから助ける方法を探してる。
あの研究施設は政府とつながってるから、
警官からも逃げなくちゃいけないのは
大変だけど。
でも、必ず助ける。
待ってて、
『knさん』
-脱走を決心する前日-
kn 「,,,syp、?,,,ハハッ笑
sypって誰やねん笑」
syp 「俺だってば,,, 」
あの時からknさんはたびたび見かけていて、
俺を見てパニックにさせないように
物陰からこっそり見ている日々が続いていた。
knさんは、時々俺の名前を呼ぶが、
誰かわからないみたい。
,,,俺がknさん助けたら、
思い出してくれるかな,,,。
よし、やっぱり、ここから脱出しよう。
待っててね、knさん。
″ フッ ″
kn 「,,,??」
5000字超えてしまいました,,,。
めっちゃ長くてごめんなさい🥹
全然投稿できてなかったから長めにしようと思ったらいつの間にか,,,🙃
前話❤600、ありがとうございます❣
たくさんのコメントもとても嬉しかったです🥰
さて、前話で次回作のリクエストをとると言っていたので、
リクエスト、取りたいと思います!
形式としては、下に私が案を4つ書くので、
そこから選んでください!
①相棒組 軍パロ
②マブダチ 曲パロ
③四流 曲パロ
④新人組 鎌倉時代パロ
( 新しいペア名がまだ決まっていないので、旧名を使わせていただきます)
すべての話の内容や、曲はもう決まっているので、
やってほしいペアの番号をコメント欄に書いてください!
このリクエスト内容はコメント欄にも書きます!
番号だけでもかまいません!
ご協力おねがいいたします(_ _)
本作品完結まであと2話!
最後まで全力で取り組みます💪
コメント
15件
コメント失礼します! ①と④が気になります…! 相棒の絡みが見れなくなり寂しいので…! 新人の方は鎌倉時代パロはなかなかに新鮮でお話が気になります!!
やろうと思って忘れていました…①か②が個人的に見たいです!! どちらも新しくなってから絡みが少なくなって悲しくて… しかしどのペアでも楽しみです!!この作品もパロもどちらも楽しみに待ってます!
結局まだ明かされていないshaさんは大丈夫なんかな… 物語の展開が予測出来なくてほんと面白いです!! もう少しでこの作品が完結しちゃうのは少し悲しいですけど、完結まで頑張って下さい、! ④の新人の鎌倉時代パロ見てみたいです…!