※この作品はフィクションであり、この作品に出てくるような事実はありません。
※この作品と御本人様達は一切関係ありません。
※年齢操作があります。苦手な方はこの作品を読むことを、おすすめしません。
※検索避けのため伏せ字をしています。ご理解よろしくお願いします。
rbr視点
gr 「心臓サンプルはshaにしようと思っている。」
shaが逃走した日に言われたこと。
色々な検査結果からshaにしたみたいだ。
俺は思ってることを口にした。
「shaに何一つ想わず全てのことができるかは
自分でも分からない。」と。
grは言った。
「お前らにはあの男みたいにはなってほしくないんだ。」
と。
子供の時からの『呪い』の言葉。
その言葉を聞いたとき、
さっきまで思っていたことは
どこか遠くに飛んでいった。
検査よりも痛くなくて、
研究員の試験よりも簡単なこと。
「shaを捕まえる。」
というタスクを、俺はこなす為に、
sha達がいるであろう場所に向かった。
emさんを 捕まえて、人質にした。
utとshaを追いかけて、
あいつらに母の心臓を見せて、
絶望させて、
捕まえた。
タスクをこなした。
『優秀な研究員』をこなした。
なんてことない。
あいつとは『研究員と実験体』。
それ以上でも、それ以下でもない。
sha ″ スー、スー、 ″
寝てるshaの横で、『そう言い聞かせた。』
sha ″ パチ ″ 「ん、ア、rbr,,,??」
rbr 「,,,おはよ。」
sha 「あれ、俺、utといて,,,。
,,,,,,,!!ウプッ,,,」
rbr 「,,,」
sha ″ キッ‼️ ″
俺をにらみつける。
sha ″ ガッ!! ″
「なんでッ、なんで、あんなことッ,,,。」
rbr 「,,,grも言ってたやろ。
『しかるべき場所に戻った』って。」
sha 「だッ、だからってッ,,,」
俺の胸ぐらを掴んでいたshaの手を取り、
ベットに押し付ける。
rbr 「あんなぁ,,,お前らは自分たちの
価値まだ分からへんの??
お前たちが思ってるより『ここ』の
価値高いの。
売ったら1億で売れるくらいにはな。」
shaの左胸に指をつきたて、
そう教える。
sha 「ッッ,,,!!,,,大ッ嫌い,,,」
涙を浮かべながら言う。
そして俺を押しのけて、トイレに向かう。
sha ″ バタン!! ″
「,,,うわぁぁぁぁぁん!!!!」
,,,うるさー。
はぁ。本当に子どもってめんどくさい。
やっぱ、この仕事受けなきゃよかった,,,。
shaはその日1日トイレにこもり、
ずっと泣いてた。
-次の日-
rbr 「おはよ、起きてsha。」
sha 「,,,」″ バッ!! ″
布団を被り、出てこない。
rbr 「はぁ、朝ご飯食べろよ。
午前は検査だから、顔洗っとき。
俺、検査も準備してくるから。」
そう伝え、shaの部屋をあとにする。
はぁー、本当にめんどくせ。
30分後、準備を終え、shaの部屋に向かう。
机の上に置いていた朝ご飯はなくなっていた。
rbr 「,,,食べたん。」
sha 「ん,,,。」
むすっとはしてるが、
着替えて顔も洗ってるshaがいた。
rbr 「ほら、行くで。」
sha 「,,,」
何も言わないがついてくる。
これくらいが楽やな。
sha 「イッ,,,」
shaが心臓サンプルに決まり、
初めての検査。
前より精密に、数が増えてく。
検査の帰り。
sha 「なんか今日の検査、
いつもより痛いし、増えとらん,,,??」
rbr 「そうか?」
sha 「絶対なんか知っとるやろ,,,。
なんのための検査なん??」
rbr 「詳しくは知りませんー。」
sha 「チッ,,,。 」″ スタスタ ″
早足で部屋に戻るsha。
生意気な奴。
いつサンプルになるんやろ。
はよなってほしいわぁ,,,。
-3ヶ月後-
あれからなんとかshaは以前のように
喋るようになったが、
いつも、何かを諦めてるようだった。
その方がいいからええんやけど。
そして今日はgrに呼び出しされている。
多分、心臓サンプルのことだろう。
もうすぐなんかな。
やっと、多分、解放される。
そう思いながら所長室に向かう。
rbr ″ コンコン ″
「失礼しまーす。」
gr 「お疲れ。適当に座ってくれ。」
俺はでかいソファに座る。
gr 「今日rbrを呼び出したのは他でもない、
心臓サンプルの件だ。」
rbr 「はい。」
gr 「日程が大方決まった。
日程は2ヶ月後の12月下旬だ。
年末にお偉いさんが来るから
それに合わせてな。」
rbr 「2ヶ月後,,,。
必要な準備とかありますか?」
gr 「いや、rbrは今まで通りで大丈夫だが,,,
~ ~ ~ ~ ~ ,,,」
rbr 「了解です。」
gr 「お疲れ。引き続きよろしくな。」
rbr 「はい。おやすみなさい。」
″ パタン ″
あと2ヶ月。
短いような、長いような,,,。
でも今まで過ごしてきた分に
比べちゃ短いか。
気を抜くな、俺。
お前は『優秀な研究員』だろ。
大丈夫。
今まで通りやるだけや。
そして俺はshaがしっかり寝てるかを
確認するために、shaの部屋に向かった。
sha ″ スー、スー ″
安心しているような顔で寝ている。
shaがまともに—-のもあと1ヶ月もないくらいか。
rbr 「,,,ごめんな。」
自然に口が動いていた。
そんな自分が怖くなり、
早足で自室に戻った。
rbr 「フーッ、フーッ、あいつは実験体で俺は研究員,,,
あいつは実験体で俺は研究員,,,,,。」
大丈夫。
うまクいく。
きっト。
sha視点
俺らが脱走して、捕まって、3ヶ月。
最初はまじでrbrを恨んだ。
呪い殺せるなら、殺してた。
凶器があるなら、殺してた。
それくらい恨んだし、憎んだ。
でも、その気持ちをずっと抱えてるのは
俺は無理だった。
一度信じた人に裏切られても、
まだどこかで信じてる自分がいる。
辛い、死にたい、
でも、生きなきゃ復讐すらできない。
だから俺はあいつが嫌がるぐらい
生きる。
って、決めてたんやけどな、笑
最近、体の力がうまく入らなくなってきた。
この前なんか、rbrと検査の帰り道を歩いてたら
sha ″ スタスタ ″
″ ガクッ!! ″
「!?」
″ バタン! ″
「ハァ,,,ハァ,,,」
足に力が入らなくなり、
その場で倒れてしまった。
rbr 「大丈夫か!?立てるか、?」
sha ″ フルフル ″
rbr 「,,,ほら、のれ。」
そう言い、背中を向けてきた。
俺はrbrの背中に乗った。
そして俺をベッドまで運んだ。
rbr 「急にどしたん。」
sha 「きゅ、急に,,,足に、力が、入らなくなって,,,」
rbr 「他に何か変なところはないか?」
sha 「多分、ない,,,。」
rbr 「分かった。しっかり休んどけよ。」
その日は夜までに回復したが
他の日には発熱や倦怠感、頭痛など,,,。
その時間が、回数がだんだん増えていく。
sha 「なぁ、rbr。」
夜、寝る前。
部屋から出ようとしたrbrを呼び止めた。
今日はずっと頭が痛く、
夕方くらいからずっと寝込んでいた。
rbr 「どした。」
sha 「俺、このまま、死ぬんかなぁ,,,。」
rbr 「,,,わからん。」
そう一言だけ言って、
部屋から出てった。
sha 「,,,笑
もう少し、元気づけてくれたって、ええやろ,,,。 」
誰もいない閑散とした 部屋で、
目から溢れ出てくる涙の止め方を
俺は知らなかった。
-2ヶ月後-
今日はクリスマスイブ。
去年はおかん達とクリスマスプレゼント
買いに行ったけな。
今年も行くはずだったんやけどなぁ〜,,,。
2か月前より体の動かしづらいところが増えて、
数歩歩くだけでも息切れしてしまうようになった。
そして明日はこの『病気』を治す手術があるらしい。
rbr ″ ガチャ ″
「どうだ、体調。」
sha 「まぁ、いつもとは、変わらん。」
rbr 「そうか。
明日の手術、受けられそうか?」
rbr 「うん。」
rbr 「,,,よかった。」
思ってないくせに、笑
『今日で最後』なら、
もういっそ聞いてしまおうか。
sha 「なぁ、rbr。」
rbr 「ん?」
sha 「明日の手術、
『病気を治す』なんて嘘でしょ?」
rbr 「,,,え?」
sha 「もーいーよ。嘘つかなくて。
気付いてるから。
俺、明日死ぬんでしょ?」
rbr 「な、なんで,,,?」
sha 「だって、注射の種類増えたし、
俺が寝込んでても毎日欠かさず
打つ注射あるから。
原因これやなって気付くわ。
バカにしてる??笑
しかもこれ、逃走防止とかやろ。
逃げなんてせんのに、笑」
rbr 「なんで気付いてて、拒否らなかったん,,,?」
sha 「俺が拒否ったら、
みんなが俺の代わりになるんかなって。
あとrbr、へーきでそういうことしそうやなって笑」
rbr 「,,,死ぬの怖くないん。」
sha 「,,,それ聞く?」
rbr 「やっぱええわ。」
sha 「うん。」
rbr 「,,,じゃ、おやすみ。」
sha 「,,,うん。」
rbr ″ パタン ″
,,,俺やっぱ死ぬんか。
最後にみんなに会いたかったなぁ,,,。
あとあいつ不器用すぎやろ。
-次の日-
手術の前。
今日はクリスマスらしい。
だからなのか、起きたら
野球ボールのマスコットが
枕の横に置いてあった。
所々、糸がほつれていたり、
布がギザギザしていたりしてたけど、笑
sha 「ほんっと、不器用な奴,,,笑」
そして、rbrが部屋に来て
「おはよ。」って交わして、
朝ご飯食べさせてもらって。
いつもと変わらない朝。
でも、ベッドごと移動して向かう先は、
検査室ではなく、手術室。
sha 「,,,そろそろやな。」
rbr 「そうやな。」
研究員1 「これで病気治るからねー。
がんばろうね。」
sha 「,,,はい、笑」
rbr 「,,,」
″ ギュッ ″
rbrは俺の手を握ってきた。
sha 「どしたん、急に、笑
らしくないわ。」
rbr 「,,,がんばれよ。」
sha 「おう。」
rbrの手が離れたと同時に、
ベッドが移動する。
俺は手術室の中に入っていく。
右手にはrbrの手のぬくもり、
左手には野球のマスコットを
握りしめて。
研究員2 「じゃあ、麻酔入れていくね。」
sha 「はい。」
点滴の液が、
麻酔の液に取り替えられる。
10秒程で意識が遠のいていく。
その中で、みんなの顔が浮かぶ。
みんな、ありがと。
楽しかったよ。
俺の死が、
みんなの兄弟として生まれることの
代償だったとしても、俺は驚かないだろう。
元気でな。
あ、rbrの手の震え伝わってなかったかな。
意識が途絶える直前に思ったことは、
そんなことだった。
rbr視点
shaの心臓が無事にサンプル化されて1週間。
もう少しで年明けというめでたい日なのに、
あいつが、
shaがまだいる気がして落ち着かない。
あいつの死んだ後の安らかな顔と、
左手に野球マスコットを握った姿が、
頭から離れない。
まだ、動きそうなのに。
また、「ホビット」っていじってきそうなのに。
左胸にぽっっかりと空いた穴が、
その可能性を否定する。
その姿が何回も、
なんかいも、
なンかいモ、
ナンカイモ、
繰り返される。
shaの心臓展覧会の日。
grが誇らしげに演説する。
脳のない奴らが拍手する。
grが俺を指名する。
俺はステージにあがる。
脳のない奴らの顔がはっきり見える。
その真ん中に、輝いてる場所があった。
俺は『それ』に向かって話す。
俺のスピーチは止まらない。
誰にも、止められない。
,,,あ、やっちゃった。
その瞬間、最初は 食らいついて
聞いてた奴らの顔が、
恐怖の顔に変わる。
誰かが「あいつを止めろ!!」と叫ぶ。
俺はその声に反応して、
輝いてるものに向かって走る。
俺が動くたびに悲鳴があがる。
俺のことを研究員達が追いかける。
うるさい、うるさい。
もう一度あいつに触れたい、
会いたいだけなんだ。
邪魔しないでくれ。
たまにはいいだろ。
今までお前らに尽くしてきたんだから。
俺がその輝いてるものの前まで来たとき、
後ろから押さえつけられる。
目の前のものが俺を見下す。
でも、俺の目には
笑ってる少年に見えた。
rbr 「ごめん、ごめ”ん”ッッッ,,,。」
赤く染まった手で、
その少年に手を伸ばそうと必死にもがく。
“ バンッ!! ”
体に衝撃と激痛が走る。
体から、血が抜けていく感覚。
熱い、
痛い、
苦しい、
疲れた、
辛い、
寂しい。
俺が悪かった。
だからもう、許してくれ。
お前のことで十分苦しんだ。
,,,あぁ、そっか。
これはshaがかけた呪いなのか。
まぁ、当然だよな。
でも、最後に思ったことは
『お前に会いたい』
だったよ。
最後にその男の目に写ったのは、
無邪気に、
しかし、
憐れむような笑顔をしてる
少年の姿だった。
いやぁ〜、辛すぎましたね、笑
私は書きながら「いや、辛すぎ」とか言ってました。
でも書く手が止まらなかったんです、🥲
最終話に近づくたびに、長くなるの本当に申し訳ないです😥
次回はほんとのほんとにラストです!
最後は誰視点か、予想コメお待ちしております🙃
次回作のリクエストまだまだ受け付けておりますので、
初コメの方でも、数字だけでも大歓迎です😍
お待ちしております💪💗
コメント
25件
言葉に上手く表せない程に好きでした、主さんに感謝しかないです
初コメ失礼します! 今日1話から全て拝見させていただきました! 本当に面白く、感動する話ですごく良かったです! 最後のrbrとshaのシーンの絵を描きたくなるほど表現があって泣くかと思いました!(なんなら泣いた) ずっと過去や考えていることが不明なdksが気になります! grさんだけでなくtnさんまで完全に明かされていないので想像しやすく面白いです! 応援してます!
初コメ失礼します! 夜中に見て大泣きしてしまいました…w rbとshaの関係がありありと伝わり死んでしまったところもうボロ泣きですw それもrbのクリスマスプレゼントの不器用さ、思い出しただけで泣けます… 最終回、やっぱり視点主はut先生でしょうか…皆がshaとrbが死んだと知ったらどんな反応をするのかとても楽しみです!!めっちゃ楽しみに待ってます…!!