「カニくん!」
ここは息をするように犯罪が起きる街、ロスサントス。今日も今日とて犯罪者は犯罪をし、失敗したり成功したり…自分が好きなことを好きなだけしている。
「カニくん!パトロール行くのか?俺もついていくぞ!」
夢のような街なのだ。そして警察は犯罪者を毎日捕まえる。なりやまない犯罪通知、そして時には警察も仕事とは関係ない話もするものだ。
そう、今日も今日とて…
「かっ、カニくん…」
「…なんか最近やたらくっついてきますねつぼ浦さん」
「ちが、違うんだ…!あそこに」
「ヴァンダーマーっすか?それがどうしたんすか 」
「こ、ここっちくるぞ…」
「だから何…??」
つぼ浦さんに一歩ずつヴァンダーマーは近寄って行く。そして距離が3mほどになった瞬間つぼ浦さんが俺の背中に隠れた。
「つぼ浦ァ、今日なんでわしを避ける?」
「避けてないぜ」
「つぼ浦さん、まさかですけどこの間の…てか何でこないだ押し倒されてたんすか」
「こいつがな!俺に気持ち悪いことしてきたんだ!!」
「気持ち悪いとはなんだ…わしは照れさせようとしただけだ」
「だから何でだよ…つぼ浦さん、別に隠れなくたって…」
そう言うと、つぼ浦さんは首を傾げた。不思議に思いたいのはこっちのはずなんだが…
「俺は隠れてないぜ?カニくんの近くにいたいからいるだけだ」
「…可愛いところあるっすね」
「カニくんまでか… 」
「つぼ浦、一旦こっちで話そうじゃあないか!」
「断る。カニくん、パトロールしよう!」
「はいはーい」
ヴァンダーマーから逃げるようにパトロールを続ける。今日は平和で、怪しいことをする人が少なかった。
「今日は平和だな!」
「そうっすね、じゃあ本署帰りますか。俺は今日早めに寝るので…っえ、」
「…もう寝るのか?」
「いや、まだですけど…」
つぼ浦さんは顔をぱあっと明るくして、サングラス越しでもわかるような笑顔だった。
「まったく、この人は…」
「あ!コンビニ強盗だぜ、行こう!」
『つぼ浦とカニくん、コンビニ強盗向かいます!』
『了解、てかなんか最近二人ずっと一緒にいるよね』
『アオセンも一緒がいいんすか?』
『別にぃ?』
今日もいつもの日常だ。よし、行くか…
「カニくん」
「んぁ、どうしました?」
「俺はあと一週間はずっと引っ付くからな」
「エッ」
その後、きちんと一週間つぼ浦さんは俺から離れなくて…正直疲れるところもあったが、可愛い後輩として先輩を癒すのも大事だと思いずっと一緒にいてあげた。
そして、いつものように大型を片付けていっていると、いつもの声が聞こえた。
「特殊刑事課つぼ浦匠、onduty!!!犯人止まれェ!!!」
「…かわんねーな、あの人は
『niceduty~!』」
コメント
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書いてくれてありがとうございますっ!!尊敬します!!もう勝手に師匠って呼ぼうかな…