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「き、きもちよくて……っ、りひとさんにいっぱい愛されてるのが、すっごく幸せだなぁって思ったら、涙が出ちゃうの……!」
「ふふ…そっか。相変わらず純一は、自分の気持ちに素直で可愛いね」
言葉の裏を読めないと同時に、自分の感情に一切の嘘を吐かない。
そのあまりの純粋さに心が洗われる。
純一は恥ずかしそうに身を縮めると、再び俺の胸へと強く抱きついてきた。
「えへへ…ぼく、りひとさんのちゅーだいすき……!いつも、いっぱい気持ちよくしてくれるもんっ!」
「ふふ、俺もだよ。純一とするキスは、どんなときも特別だからね」
愛おしさが極限まで達し、俺たちはご褒美のようにもう一度ゆっくりと唇を重ねた。
今度は先程までの獣のような荒々しさとは違い
穏やかで、情熱的でありながらも、確かな愛情をこれでもかと込めた甘い接吻。
ひと頻り唇を慈しみ合うと
純一が潤んだ瞳をさらに熱く染め、俺の胸元を小さく引っ張った。
「ねぇ、りひとさん…もっと触って…早く、えっちしたい……っ」
「……わかった。寝室に行こうか」
熱く潤んだ、すべてを投げ打つような瞳を向けてくる最愛の恋人に答えるため
俺は純一を抱き上げるようにして寝室へと導いた。
部屋に入ると、まずは徹底的に環境を整える。
高次脳機能障害を持つ純一は、視覚や聴覚の余計なノイズが多いと
それだけで脳が外部刺激で過剰に疲弊してしまう。
だからこそ、遮光カーテンをピッチリと閉め
部屋の明かりを落として暖色系の間接照明だけを灯した。
テレビの電源や、スマホの通知音も完全にオフにする。
外界の雑音をすべてシャットアウトし
この部屋には俺と純一の二人だけしか存在しない空間を作り出す。
「ベッドに行こうね」
優しく声をかけ、言葉でしっかりと次の行動を予告してから
彼をベッドの柔らかなシーツの上へとそっと押し倒した。
この障害を持つ子は、先の展開が見えない状況に置かれると、強い予期不安を抱きやすい。
それは、どれほど愛し合うセックスの最中であっても同じことだ。
「今からキスをするよ」
「洋服、脱がせていい?」
そうやって、次に自分が何をするかを必ず優しい言葉にして伝え
彼の脳を安心させてやることが、心理士であり恋人である俺の絶対のルールだった。
一方の純一は、ベッドに沈み込みながら
真っ赤な顔で期待に満ちた熱い眼差しを俺に見上げている。
「…りひとさん……」
「純一、そんな可愛い顔で見つめられたら……本当に我慢できなくなるんだけど」
「我慢…しなくていいよ……?ぼく、りひとさんに我慢して欲しくないもん……」