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シュメール
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月城 蓮桜音
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羽海汐遠
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二十六話「覚悟」
戦場。
ユーマとゼノ。
二人の剣が激しくぶつかる。
ガキィィン!!
ユーマは吹き飛ばされた。
「ぐっ!」
地面を転がる。
ゼノはゆっくり歩く。
「どうした。」
「古流斬の息子。」
「その程度か。」
ユーマは立ち上がる。
肩で息をする。
傷だらけだった。
ゼノは笑う。
「今のお前じゃ。」
「俺には勝てない。」
再び一撃。
ドォン!!
ユーマは壁へ叩きつけられる。
「がはっ!」
血を吐く。
完全にゼノ優勢だった。
⸻
遠くでは神城怜が敵本部から戻ってきていた。
「ユーマ!」
ユーマは神城怜を見る。
その瞬間。
頭に神城怜との約束がよぎる。
『お前は俺のライバルだ。』
『勝ち続けろ。』
『そして最後は俺に負けろ。』
ユーマは静かに笑った。
「……そうだった。」
ゼノは剣を構える。
「終わりだ。」
ユーマはゆっくり立ち上がる。
「いや。」
「終わらない。」
ゼノは眉をひそめる。
「まだ立つのか。」
ユーマは剣を強く握った。
「神城だけ。」
「活躍させるわけにはいかねぇ。」
「俺だって。」
「古流斬の弟子だ。」
「俺にも。」
「守りたいものがある!」
その瞬間。
ユーマの魔力が一気に膨れ上がる。
神城怜は驚く。
「ユーマ……。」
ゼノも初めて真剣な表情になる。
「……覚悟を決めたか。」
ユーマは静かに構えた。
「今までの俺は。」
「負けることを恐れてた。」
「でも。」
「もう違う。」
「勝つ。」
「絶対に!」
ドォォォン!!
二人の魔力が激突する。
今までゼノ優勢だった均衡が――
ついに崩れ始めた。
ゼノは笑う。
「それでいい。」
「ようやく。」
「倒す価値がある。」
ユーマも笑う。
「今度は。」
「俺が押す番だ。」
二人は同時に駆け出した。
戦場は再び激しく揺れ始める。
⸻
第二十六話 完
コメント
1件
ユーマが「負けることを恐れてた」から「勝つ。絶対に!」へと変わった瞬間、すごく熱かったです。神城との約束を思い出して立ち上がるのも、彼なりの決着のつけ方なんだろうな。ゼノが「ようやく倒す価値がある」と言ったのも、ユーマの覚悟を認めたって感じでよかった。二人の魔力が拮抗し始めたラスト、次の戦いが楽しみです。