零音 「…此処…？」

博麗霊夢 「ええ…恐らくここで合っていると思うわ。」

俺は、霊夢さんと一緒に紙に書かれた場所へと来ていた。

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零音「…なんか凄く雰囲気が有りますね…」

博麗霊夢 「ええ…そうね。」

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紫苑「…来たか。」

博麗霊夢 「来いと言われたから来たわよ。で？？どこに連れて行く気よ？」

紫苑「…相変わらず口の減らねぇ女だな…。まあいい。着いてこい。」

博麗霊夢 「分かったわ。零音。気をつけて着いてきてね。何があるか分からないから。」

零音「はい。」

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紫苑「ボス。連れてまいりました。」

ボス 「来たか。」

紫苑「では。俺はこれで。」

ボス 「ん。」

ガチャ…パタン…。

ボス「して…ここに来たということは我等の目論みに気がついている。ということで良いな？」

博麗霊夢 「ええ。全て零音から聞いたわ。とんでもない事をしてくれようとしてるみたいね？」

ボス「とんでもない事…か。まあお前等からしたらそうだろうな。だがこれは。私の復讐を達成させる為には必要なことなのだ。」

博麗霊夢 「復讐？」

ボス 「…宿敵相手に話すことでは無いと思うが,聞いてくれるか？」

博麗霊夢 「…まぁ。そんなに悲しそうな顔されてちゃ,聞かない訳には行かないわよ。話してみなさい。」

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???「出来た…!!!出来たぞ…!これさえあれば…多くの人々が助かる…!!!」

?? 「お父さん???何ができたのー？」

???「おお。美琴か。これはな。お父さんが考えた ゛クローン技術 ゛だ。」

美琴 「クローン技術…???何それ？」

美琴の父親 「クローン技術と言ってな。外の世界の技術をお父さんが独自に取り入れて開発したんだ。これさえ有れば大切な人や、ペットを失った人々の心の支えとなれるものを生み出せるんだ。」

美琴 「凄い…!!!お父さん凄いよ……！」

美琴の父親 「ははは。美琴がそんなに喜んでくれるとは！お父さん、作りがいがあったぞー！」

美琴の父親は 幻想郷の中で一二を争う程の凄腕研究者だった。その腕前は幻想郷中の誰もが認めるほどだった。

ーただ1人を除いてはー。

？？？ 「…何だよ。アイツばかりがチヤホヤされやがって…。あんな奴、ぽっと出の新入りの癖に…。」

美琴の父親 「あ！笹塚さん！」

笹塚 「お…おお。篠崎君か。」

美琴の父親 「聞きましたよ！笹塚さん！また研究会で優秀な結果を出したそうですね。ほんと。誇りです！」

笹塚（何が誇りだよ…嫌味か？）

美琴の父親「笹塚さん？どうしましたか？」

笹塚「あ、嗚呼。済まない。考え事をしていてな…。それはそうと。その手に持っているのはなんだ？」

美琴の父親「これはですね。私が開発した ゛クローン技術を用いた実験の結果゛をまとめたやつです。」

笹塚「クローン…だと？」

美琴の父親「はい！」

笹塚「…そうか。研究会で発表するのか？」

美琴の父親「はい！そのつもりです。この技術さえあれば人々はもっとより豊かに生活できるはずです！」

笹塚「…いい報告を待っているぞ。」

美琴の父親「はい！」

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ーその日の夜ー

美琴の父親「あれ？！無い！無い！何処だ…！」

ガサガサガサガサ…。

美琴「お父さん？？どうしたの？こんな夜中に…」

美琴の父親「…無くなったんだ…。お父さんが発明して纏めておいた資料が…。」

美琴「え？！」

美琴の父親「どうしたらいいんだ…あれが無いと発明することが出来ない…。クローンを生み出すことが出来なくなる…。」

美琴「……!!!」

美琴「私も一緒に探すよ！思い当たるところはない？」

美琴の父親「有難う…美琴…。」

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美琴の母親「見つかった???」

美琴「全っ然ダメ…。お父さんの思い当たるところ全て探したけどぜんぜん見つからなかった〜…。」

美琴の母親「…そう…。どこに行ったんでしょうね……。」

美琴の父親「…。」

美琴の母親「取り敢えず今日はもう遅いし、眠りましょ？？また明日みんなで探しましよ？」

美琴の父親「あ、嗚呼…そうだな…。お父さんも明日また講義室とかを探してみるからな。ありがとうな。美琴。」

美琴「うん。」

私はお父さんとお母さんに眠る前のハグをして自分の部屋へと行った。

ー美琴の部屋ー

美琴（お父さんがなくした資料…早く見つかるといいなぁ…。私もまた明日一緒に探してみよっと！とりあえず今は眠ろう。おやすみなさい）