ー次の日の朝,研究室内にてー
美琴の父親(やっぱり無かった…どこで落としたんだ…。)
美琴の父親(ん…???やけに研究所内が騒がしいな…。何かあったのか…?)
笹塚「これを見てくれ!ついに私は大発明をしたぞ!この技術を用いれば過去に亡くなった人間だけではなく、動物までもを生き返らせることが出来る!そうすれば人々の生活もさらに潤うことだろう!」
美琴の父親(…!!!あれは私が考えた研究資料……?!どうして笹塚さんが持っていて…。!!!まさか笹塚さんが昨日の夜に私の家に侵入して盗んだ……???)
美琴の父親「ちょっと!笹塚さん!!」
笹塚「おお。篠崎君では無いか。どうしたんだ?そんなに睨みつけて。」
美琴の父親「さっきの講談はどういうことですか?!それにクローンって。それは私が考えた案ですよね?!私の家から盗んだんですか?!」
笹塚「ふん……。何を言い出すかと思えば…。何故私がそんな事をする必要がある?それにこれは私が考え出した研究結果だ。なんの証拠があって君の案だと言えるのかね?」
美琴の父親「…ざけるな……」
笹塚「何だ?聞こえないぞ。言うのならはっきりと言……」
美琴の父親「ふざけるな!!!!後輩の……部下の案を盗んで…それでも研究者か!!!」
笹塚「……っ……。苦し…誰か…助け…!!!」
笹塚の生徒 「笹塚教授…ここなんですけど教えて欲し…。きゃあああああ!!!笹塚教授!!誰か!誰か来て!!!」
笹塚「…けほっごほっ…ごほっ……。」
笹塚の生徒「大丈夫ですか?笹塚教授……。」
笹塚「あ、嗚呼……大丈夫だ……。」
生徒A「笹塚教授可哀想……。」
生徒B 「篠崎教授がいきなり笹塚教授に因縁付けて首を絞めたんだって……」
生徒C「うわぁ……有り得ねぇ……。篠崎教授好きだったんだけどな、俺。」
生徒D「流石に幻滅したわ…。俺,篠崎教授の真似するの辞めるわ…」
美琴の父親「……っ」
ー審議委員会ー
議長 「篠崎教授は一方的な逆恨みにより笹塚教授の首を絞めた。よって篠崎教授の退職を決定ずけるものとします。賛成の方は手を挙げてください。」
議長 「賛成票20 反対票0票。よって本議案は可決されたものとします。これにて本議会は閉廷と致します。」
美琴の父親「……っ」
街の人達 「ねえ聞いた??あの人らしいわよ?いきなり同じ大学の仲間の教授の首を絞めたらしいわよ?」
街の人達「怖いわよね〜…ほんと。人って見かけによらないのね……」
美琴の父親「…ただいま…。」
シーーン……。
美琴の父親「彩月…?居ないのか……?」
美琴の父親「彩月……!!!彩月……っ……!!!どうして……どうしてこんな事を……!」
美琴 「ただいまー。あれー?誰もいないのー?お父さんー?お母さんー?」
美琴の父親「……!!!(しまった…美琴にこの現場を見せる訳には…)」
美琴「お母…さん…?」
美琴の父親「美琴…。」
美琴「嫌あああ……!!!お母さん…!!!お母さん……っ!!!どうして……どうしてよぉ……!!!」
街の人達 「可哀想よねえ…あそこの奥さんも。娘さんも。父親が犯罪者でそれを苦にして奥さんが自殺するだなんて…」
街の人達「ねー。可哀想よね。」
美琴「…うるさい…」
街の人達「え?」
美琴「うるさい!うるさい!うるさい!うるさいっ!!!あんたら皆うるさいっ!!」
街の人達「美琴ちゃん…?どうしたの?いきなり💦」
街の人達「そ、そうよ…いきなり怒鳴ったりなんかして…」
美琴「あんたらは皆勝手だ!!!お父さんが何もしてないのに責められた時は嘲笑ってたくせに…!!!私の家に悪戯されてた時も一緒になって嘲笑ってたくせに……!!!お母さんを殺したのは…っ…。お前らだっっ!!!」
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