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🫧第18章「音の余白、泡は教室にも揺れて」〈挿し込み完全版〉
昼休みの教室。
誰かがジュースを落とし、誰かが笑いながら掃除を始める。
聖名(みな)は窓際の席に座ったまま、律の背中をぼんやり見つめていた。
彼は人の輪から一歩離れた机で、譜面のメモを書き直していた。
🎼学校生活描写:律
「授業中にメロディ思いついてたでしょ?」
聖名が笑いながら小声で聞いたけれど、
律はちょっとだけ目を丸くして、また伏し目がちに戻った。
「……うるさいよ」
でもその言葉に、ほんの少しだけ、頬が揺れた。
📖泡日記の余韻
昨日、律が泡図書館で読んだ記録。
聖名の“筆跡”が、まだ彼の心に残っていた。
彼女がどうして自分の痛みに気づけたのか――
その答えを知ってしまった今、
学校という日常の中で、彼女と目が合うだけで胸がうずいた。
放課後の音楽室。
律は鍵盤の前に立つ。
教室とは違う静けさの中で、彼は音を紡ぎ始めた。
🫧挿し込み描写:律の演奏中、聖名の訪問
「……弾いてるの、わたしのこと?」
聖名の声に驚き、律は振り返らずに答える。
「違う。……泡の粒が勝手に鳴るだけ。」
彼女はそっと彼の横に立つ。
もう“感情がこもってない”なんて言う人はいない。
この泡の旋律は、音楽室と教室の間に揺れている――
ふたりだけに届く、泡の言葉のようだった。
📓泡日記・学校の頁
教室でも泡が漂ってる。
律くんが音を止めたとき、世界が少し静かになる。
誰かに気づかれなくても、彼の泡は確かに鳴ってる。
わたしはそれに、ちゃんと気づけている