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「……また、外の世界に行きたいの。」
「…え?」
少し前…
《さとり視点》
今日は妹から話があると言われた。第三の目に関する事?外の世界の事? 私は不安だった。
私が行かせる事を許可してしまったからだ。私の判断のせいであの子を傷付けてしまったから。
「…..一体、何を言われるのかしらね。」
「…お姉ちゃん、入るよ。」
「えぇ。どうぞ。」
ガチャッ…..バタンッ。
「…それで、話って何かしら。」
「….えっとね。」
「…………..。」
「…こいし?」
「ぁ…ごっ、ごめんなさい….」
「いいのよ。私はどんな話だって受け入れるわ。」
「….ありがと。」
「あの…ま…また、外の世界に行きたいの….。 」
「…え?」
「あぁ、やっぱりダメだよね笑。」
「…………。」
「…あら、私はダメだなんて言っていないでしょう?」
「え…い..いの…?」
「私は、こいしがいいのなら好きにしていいと思うわ。」
「…行って後悔は無い…わね? 」
「…..うん。」
「そう。ならいいわ。好きにしてちょうだい。」
「ただ、辛くなったら何時でも帰ってきなさいね。」
「貴女が壊れてしまう前に。」
「…わかったよ。」
「ありがとう、お姉ちゃん。」
「どういたしまして、こいし。 」