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そして退院の日を迎える
外の光を久々に浴びた。
退院は嬉しい。でも心から嬉しいと思えなかった。
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そして,今日から高校に通うことになった。
高一の頃は全く行っていないから、実質転校生。
正直不安しかない。
いじめられないかとか。馴染めるのかとか。
そして不安でいっぱいな私は高校へと恐る恐る一歩を踏み入れた。
そのまま教室へと向かう。その途中knとバッタリあった。
「お!今日からやねんな。確か3ー2やったよな。同じクラスやから教室まで案内するわ!」
「ありがと。」
やはり幼馴染がいると心強い。
一気に緊張がほぐされていく。
「ここやで!」
そして促されるまま席に座る。
周りに人が集まる。
「もしかして、奈帆さん?」
久々にきた私をみんな不思議そうに見てくる。
「もしかして治ったの?」
「退院おめでとう」
「初めまして」
とか、いろんな声が聞こえてきた。
緊張でうまく喋れなかったけど、
たくさんの人と会うのは久々で少し嬉しかった。
「そんなみんなで囲んだらかわいそうやろ。みんな一旦解散!続きは昼休みや!」
knがみんなの声を遮る。
「ありがと。助かった。」
「あんなに囲まれとったら疲れるやろ。幼馴染として当然のことをしただけや。」
優しい。やっぱりknはいいやつだ。
そして、先生がやってきた。ホームルームが始まるようだ。