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うおおおおぉ‼️ ついにラスボス‼️😭 野田ニキ…そりゃぁ、怒るし泣くし、悲しいわな… 大好きな人の誕生日がその人の命日だなんて…良かったね再開出来て😊 わニキそこ譲ってm、あ?ダメですか…分かりました… 寝た瞬間のかぶちゃの周りの人達…推しが可愛い寝顔で寝てますもんね…分かります( ˇωˇ ) さぁ!ラストスパート‼️ コバニキさん‼️ラスボスで魔王な人がそろそろ‼️ さぁどうなるかぶちゃ‼️
小林ニキ視点!!!! 続き…
野田ニキだぁ……!やっとここまで来たぞ…!
どう転ぶかわかんないけど頑張って書き続けます。
それではどーぞ!
俺の名前は小峠華太。
絶賛和中の兄貴の膝に座らされて震えることしか出来ない女極道である。
小峠「あ……あの兄貴…下ろしてくだs」
和中「断る。じっとしていろ」
この人はどうも1度スイッチが入ったらなかなか静まらないらしい。
事務所に帰ってきた途端これだからな。
まあそんな様子を他の人たちが黙って見ている訳もなく。
永瀬「和中てめぇ、随分な態度じゃねぇかぁ?組放ったらかしてみんなに心配かけてたくせに、帰ってきたら華太占領とか意味わかんねー」
和中「それもこれも華太のためだ……お前にとやかく言われる筋合いはない」
永瀬「あ゛?なに、喧嘩売ってんのぉ?」
和中「お前がやる気なら受けて立とう」
ここでこの人らが暴れたら絶対に事務所が壊れる…!
ただでさえ前も壊れかけたことあったんだから大概にしてくれ!頼むから!
小峠「2人ともやめてください!ここで暴れたら事務所が崩壊しちまいますから!」
和中「む……華太が言うのならやめよう」
永瀬「和中てめぇ後で覚えとけよ?」
そして永瀬の兄貴は悪態をつきながら事務所から出ていった。
あー、もう!
なんでこの2人はいつもこうなんだ!
小峠「(まあいい……とにかく、あとは野田の兄貴と小林の兄貴だけだ)」
また兄貴を迎えに行くのはさすがに気が遠くなるが、これも組のためだ。頑張ろう。元々は自分で蒔いた種だし。
小峠「(まずは……野田の兄貴だな。リスクとかもろもろ考えて。)」
確か伍代は、野田の兄貴は久遠町にいると言っていたはずだ。
今から行く………いや、今もう夜中だし…
小峠「(でも早く行かないと……んん、でも眠い……ねむ………い……)」
ポスッ
和中「!?」
そして俺は和中の兄貴の膝の上で寝落ちしてしまった。
和中「(寝た……のか?)」
香月「寝た……可愛い……無理……」(小声)
須永「ちょー可愛いんですけどー!和中きゅん、そこ変わって!」(小声)
和中「嫌です」(小声)
翌朝。
小峠「………ん」
起きるとそこは仮眠室だった。和中の兄貴が寝かせてくれたのだろうか。
小峠「あ、野田の兄貴……迎えに行かなきゃ」
そして俺は起きて早々事務所を飛び出して、久遠町へ向かった。
小峠「さて………探すか」
久遠町にいるというのは分かっているのだが、詳しい位置情報が分からないため、調査は難航する。
昨日みたいにしらみつぶしじゃ効率が非常に悪いため、伍代に聞くことにした。
小峠「朝っぱらから悪ぃな伍代」
伍代『いや、全然大丈夫だ。それで聞きたいのは野田さんの正確な位置情報だろ?』
小峠「あぁ」
伍代『今は多分二丁目の裏路地にいると思うよ。そこにいる情報屋になにか情報を聞き出してるんだと思う』
小峠「二丁目か…分かった」
伍代『気をつけてね』
小峠「おう」
そして俺は二丁目の裏路地目指して走り出した。
小峠「ここか……」
ここの情報屋から情報を得ようとしているらしいが、まだいるだろうか。
そして、おれは曲がり角を曲がろうとする。
ドンッ
小峠「うぉっ!?」
「あん………?」
裏路地に2人分の声が響く。体の大きさが違いすぎて、吹っ飛ばされたのは俺だけだったが。
即座に立ち上がって足に着いた砂埃を払う。
その声の正体を、俺は知っていた。
小峠「……野田の、兄貴」
何度も聞いた。忘れるはずもない。
野田の兄貴は俺を見ると目を見開いた。
野田「………お前………まさか、華太か…?」
そう言いながら野田の兄貴は俺を壁に追い詰める。
小峠「そ、そうです!こんな姿で申し訳ありませんが!」
丁度俺の背中がコンクリートの壁にぶつかりそうになる。残り一秒で来るであろう衝撃に目をつぶった。
ギュッ……
でもいつまで経ってもコンクリート特有の冷たい感覚はなく、代わりに何かに包まれているような、暖かいものを感じた。
小峠「(…あ、野田の兄貴に捕縛されてんだ、俺)」
そう理解するのに時間はかからなかった。
野田「………てめぇ………………俺の許可なしに勝手に………っ……死んでんじゃねぇぞボケがァ……………」
俺にはわかる。
野田の兄貴、今めちゃくちゃ怒ってる。声色からしてもう怖い。
でも、その怒りの中に悲しみと慈愛が混ざっているということを俺は見逃さない。声が震えてる。必死に堪えてるけど隠せてない。俺が何年野田の兄貴の下についてたと思ってんだ。
小峠「申し訳ありません、野田の兄貴……約束破っちまいましたね」
俺は、野田の兄貴の腕の中で在りし日の約束を思い出した。
野田「華太ぉ、お前、俺より先に死ぬなよ」
小峠「え?」
突然こう言われた。
確か、野田の兄貴と飲みに行った日だった。
野田「華太ちゃんは危なっかしいから心配なだけな野田。…理解はしてると思うが、てめぇはウチに絶対必要な人間だ。分かるか?」
小峠「……?」←分かってない
野田「(絶対分かってねぇ)ま、てめぇが死んだらカシラの仕事量が増えて死ぬ。カシラを過労死させたくなきゃ死ぬんじゃねぇ。今のお前の舎弟共がお前の仕事を完璧に引き継げるとは到底思えねぇし?お前ほどの人脈を持ってる訳でもないだろうし?」
小峠「はぁ……」
野田「とにかくだ。お前の代わりなんて居ねえ。死んだらそこまでなんだ。この人員不足の中で、お前以上の人材はいねぇんだ。お前はもうちっと自分の価値を理解しやがれ」
小峠「…分かりました。善処します」
野田「ぜってぇ分かってねえやつだろ、それ」
そんなこともあったなぁと思い出にふけってたいると、野田の兄貴の力が3倍くらい強くなった。
小峠「…痛いです」
野田「……約束した次の日に爆死……っ、とか、どうかしてんじゃ…ねぇの、お前…」
小峠「うぐっ………ごもっともです……」
野田「……しかもなんだ?……自分の、誕生日の日に死にましたってか?……っ、笑えねぇぞ……ズッ」
小峠「…覚えててくれたんですね」
そう。俺の命日は5月19日。
誕生日が命日とか、どんな偶然だ。
1日早めのお祝いということで、野田の兄貴に飲みに誘ってもらったんだった。(当時は自分の誕生日のことをすっかり忘れていて、なんで急に飲み誘ったんだろ…と疑問に思っていた)
そりゃ野田の兄貴も怒るわな。
小峠「本当に申し訳ありません……ご好意に答えられず…」
野田「…そうじゃねぇ」
小峠「…え?」
野田「誕生日がどうとか、俺の好意がどうとか、そうじゃねぇ。俺が怒ってんのは、………お前がっ……俺の前から、っ…、…消えたってことだけだ……」
小峠「兄貴……」
野田「ズッ、分かったら……ちょっと黙っとれ…」
小峠「…了解しました」
路地裏には、ただ鼻をすする音と、兄貴の嗚咽だけが響いていた。
嗚呼、俺ってちゃんと認められてたんだ。
兄貴が泣いてくれるほどに愛されてたんだ。
それが分かっただけで今日は満足だ。
そして俺はこれから訪れるであろう幸せな未来を想像して、思わず笑みが零れた。
以上です!あいざした!
あと1人……ラスボスがまだ残ってやがるぜ…
次回、第一章、天羽組完全復活大作戦最終話。
小林幸真編