テラーノベル
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数日後。
激しい雨が窓を叩く放課後、深澤は体調を崩して学校を休んだ。
いつもなら3人で集まるはずの図書室には、珍しく岩本とラウールの二人だけが残されていた。部屋を支配するのは、重苦しい沈黙と雨の音だけ。
お互い、深澤がいなければ言葉を交わす理由もない。
ラウールは静かに本を読み、岩本は窓の外を眺めていた。
💛「……おい」
沈黙を破ったのは岩本だった。いつもの学校で見せる眩しいカリスマの笑顔はそこにはない。
岩本はポケットに手を突っ込んだままゆっくりと歩み寄り、底の知れない冷徹な瞳でラウールを見下ろした。
💛「お前、普段あいつと何の話をしてる。……隠すな。深澤はときどき、俺の前で、今にも壊れそうな顔をしてるんだよ。あいつに何があった」
ラウールはゆっくりと本を閉じ、机に置いた。そして、フッと皮肉めいた冷ややかな笑みを浮かべる。
🤍「岩本先輩は、本当に何も知らないんですね。……可哀想に。ふっかさんが、あなたの前でどれだけ無理をして『明るいおバカなキャラクター』を演じているか、気づいてないんですか?」
💛「演じてる……? 何の話だ」
岩本の声が一段と低くなる。図書室の空気がピリリと張り詰めた。
🤍「ふっかさんには、もう一つの顔がある。がちがちの陰キャで、ドス黒くて、死にたがりのウラの顔がね。
彼は昔、ある強烈なトラウマのせいで、人から嫌われるのを異常なほど恐れるようになった。だから『完璧な陽キャ』であり、自分が恋してしまったあなたに嫌われないために、必死で拒絶反応を抑え込んで笑顔を作ってるんですよ。あなたの眩しさが、あいつを追い詰めてるんだ」
岩本は衝撃のあまり絶句した。深澤が自分に恋をしていること、そして、自分といるために命を削るような無理をしていたという事実。
🤍「僕はね」
ラウールは立ち上がり、岩本の目をまっすぐに見据えた。
🤍「日ごとに変わるふっかさんのメンタルを、ウラの顔も、オモテの顔も、全部知った上でサポートしてるんです。汚い部分を隠さなきゃいけない先輩とは違う。
……あなたに、あいつのドス黒い闇まで全部受け止めて、あいつを愛する覚悟、あるんですか?」
ラウールは、岩本を挑発することで深澤を自分の檻に閉じ込めておきたかった。
しかし、岩本の答えは、ラウールの予想を遥かに超えていた。
岩本は白くなるほど強く握りしめていた拳をゆっくりと開き、ラウールを真っ向から見据え返した。
💛「……当たり前だろ。あいつがどんなに黒くても、汚くても、俺が手放すわけねぇじゃん。俺が好きなのは、最初からあいつの全部だよ」
その瞳に宿る本気の熱量に、ラウールは一歩、後ずさりした。
勝てない、と直感してしまった。
ここなつ
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𖤐·̩͙
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コメント
3件
💛の愛と熱意はすごいからなぁ… 🤍も思わず後退りするくらい
おお……第4話、めっちゃ重くて熱かったわ。 深澤が休んだことで一気にラウールと岩本のガチ対決になる展開、好き。ラウールの「全部知ってる感」と、岩本の「あいつの全部が好き」宣言の温度差やばくない? 岩本、あそこまで言い切るとは思わなかったから本気で見直した。雨音と沈黙だけの空気も効いてた。続きで深澤がどうなるか、めっちゃ気になる🔥