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mnd×rdo













mnd「ねぇらだオって美味しそうだネ」

rdo「…はぁ?」

何を言ってんだこいつは

というかそもそもこれはどういう状況だよ

レギオンでチルしてたら衝動だのなんだの

意味わからん理由で誘拐しやがって、

この変態が

その後旧ALLINアジトまで連れてこられた

無線もGPSもスマホも取られて

連絡手段がない

おまけに手錠までされてるときた

正直言ってどうしよもない

mnd「ねぇ食べてイイ?」

rdo「…それは俺をってこと?」

mnd「うん」

こいつはマジでいかれたのか

お前は肉食動物で俺は草食動物かよ

俺はそんなにか弱く見えるのか

皮肉にも程がある

rdo「冗談ならやめてくんない?笑えないから…」

mnd「…冗談じゃナいんだけどナー……

ねぇ、らだオはケーキとフォークの話って

知ってル?」

rdo 「ケーキとフォーク?」

そう言葉に含みを入れた言い方をすると

いうことは、

単純にフォークとケーキではないという

ことだろう

rdo「…知らないと思う」

mnd 「フォークとケーキっていう人がいテ、

フォークなぜか味覚がないんだヨ、

でもフォークは本能的にケーキを食べたイ

と思うんだっテ」

rdo 「……なんで?」

mnd 「美味しいんだヨ、血も肉もその存在

自体がフォークにとって極上の甘味らしイ」

rdo 「…不思議な話だね、まるでおとぎ話だ」

…そうまるでおとぎ話、現実味なんてない

でもこの既視感、食べる?美味しい?

まるで

rdo「…さっきまでのmond みたいだね」

そうmondみたい…

元はと言えばおかしな話だ

mondの言った衝動とはなにか

人質が必要な訳でもないのに警察官である

俺をわざわざ拐う理由とはなにか

そもそもその話をわざわざ俺にするのは

なにか自分の中である仮説が渦巻く

本当であると信じたくない仮説

mondの方を見れない

本能が警報を鳴らす

見るなと

息を飲む

鳥肌が止まらない

rdo 「………ねぇmond?、mondは

フォークなの?」

mnd 「…そうだよ」

つまり、

rdo「俺がケーキ…?」

mondの方を見る

そこにはmondの歪んだ顔があった

仮説がやがて確信に変わる

…最悪だ

あの話が本当なら相当やばい

俺が食われる?

冗談じゃない

そう思い逃げ出そうとしたが

その前にmondに押し倒される

ボスの名もだてじゃないない

押さえつけられた体がピクリとも動かない

あまりにも力の差がありすぎる

mnd 「ははw必死になっテかわイイヨらだオ」

rdo 「…俺を食べるの?」

mnd「そうだネ」

rdo「…嫌だ、と言ったら?」

そう言うとmondはくすくすと笑う

mnd「らだオ?飢えた獣ニ待てが通用する

と思ウ?」」

rdo「!…やめろ」

その言葉は届かない

歯止めなんておそらくききやしない

mondは俺の首筋に思いっきり噛み付いてきた

不快な音と共に体全体に痛みが走る

肉をちぎられ血を吸いとられる感覚は

『痛い』で済ませるほど甘いものではない

しだいに涙がこぼれ出てくる

意識が朦朧とする

頭がジンジンと響いて気持ち悪い

rdo「…mondやめろって…」

手錠のせいで全く身動きが取れない

痛みで頭もうまく回らない

涙で視界が歪んでいく

すると不意にmondは俺を首を噛むのをやめる

mnd「……ははwらだオその顔みっともなく

てかわイイよ?」

rdo「…っるさい」

一体誰のせいなんだか

mnd「辛いんでショ、寝れバ?」

こんなことされたのに

無駄に安心してしまうその声

ほんとむかつく

意識が薄れていく中

頭を撫でられる

その手はほんのり暖かく心地が良かった













外から鳥の囀りが聞こえてくる

その声は朝を知らせてくれる

重たいまぶたをゆっくり開く

rdo「………どこ?ここ」

周りを見渡す限り知らない部屋だ

とうの俺はベットに寝かしつけられている

…というか体が重い、

まるでベッドに貼り付けにされたみたいだ

体が思うように動かない

不自由な自分の体に嫌気がさす

無理やりにでも体を起こそうとした時

左首に激痛が走る

痺れるような痛みが全身に広がり

視界がぐらつく

気持ち悪い…

左首に手をおくと

そこには包帯が何重にも巻かれていた

そうだ…ここはmondに噛まれたところだ

rdo「……ってぇ」

すると部屋の扉が開く

俺は扉に視線を向ける

mnd「……あレ?らだオ起きてるじゃン」

rdo「……mond」

噂をすればだな、

mnd「…てか、なんで半泣きなノ」

………はぁ?

今の言葉は流石にいただけない

rdo「お前に噛まれたところが痛いんだよ」

こいつ絶対わかってて言っただろ

mnd「wごめんて、……ねぇらだオこっちむいてヨ」

言われるがままmondの方を見る

mondの顔が近づく

唇と唇が重なる

mnd「……甘」

不覚だ、油断していた

まさかキスされるだなんて

初めてなのに

顔が火照て熱い

mnd「なに?そんなに良かったw?」

否定したいのに心なしか嫌じゃない

そんな自分が悔しくて仕方がない

rdo「……///」

mnd「♡、らだオ付き合わない?」

別に嫌ではなかった

きっと俺はmondのことが好きなのだろう

rdo「…いいよ」

mondは軽く微笑む

普段はそんな風に笑わないくせに

そういうとこがほんとずるい

mnd「ねぇ、ちゅーしヨ?らだオ」

rdo「いいよ?」

そのキスは

甘くて甘くて甘ったるかった

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