pin×rdo
pin「らだお!好きです!付き合って
ください!!!!」
屋上で雑談してたら突然勢いよく扉
を開けて近づいてきたかと思えば、
手を握られて熱烈な告白をされた
俺は突然の出来事に意味がわからず
思考が硬直さる
告白された?ぺいんに?
心なしか頬が赤い
隣にいた成瀬は腹を抱えながら
ゲラゲラ笑っている
他の署員もなんだなんだと集まってきた
rdo「〜ちょっ、ぺいんこっちきて///」
俺は恥ずかしさに耐えかねて
ぺいんの手を握りしめ
屋上を飛び出した
ぺいんを連れて人通りの少ない場所まで
走ってきた
荒い息を整えてぺいんの方を見ると
ぺいんはべそべそと泣いていた
rdo「えっ、どうしたのぺいん?」
ぺいんはこぼれ出る涙を
必死に手で拭いながら
小さな声でごめんごめんと言っている
俺はどうしたらいいかわからなくて
とりあえずぺいんのことを抱きしめた
rdo「……ゆっくりでいいからなんで
泣いてるのか教えて?」
pin「…俺勢いのままあんな場所で告白し
て、きっと嫌だっただろうなって、
俺ら男同士なのに…らだおに嫌な
思いさせたかなってぇ…」
泣いているせいで少し引きつった
ような声でぺいんはそう言った
つまり俺に嫌われたと思ったってこと?
rdo「…俺は嫌じゃなかったよ?
告白されて嬉しいと思ったよ」
pin「………ほんと?」
俺は抱きしめていた体を起こして
ぺいんと目を合わせる
rdo「ほんと、俺ぺいんのこと好きだよ?
もちろん恋愛的な意味でね」
ぺいんの顔がほんのり赤くなり
キラキラした目をこちらに向けている
俺はそんなペインを可愛いと思う
rdo「ねぇ、付き合お?きっと俺たち
いい恋人同士になれるよ」
pin「…うん!」
ぺいんはそう言うと俺に顔を近づけ
唇にキスを落とした
俺はあまりのことに驚き
咄嗟に口元を手で覆った
きっと今の俺はみっともない顔を
しているのであろう
ぺいんは変なとこで大胆だよな
rdo「…ほんとそんなとこがだよ」
pin「?、なにが?」
そう微笑むぺいんはほんとずるい
現にキスされたことをまぁいいか
と許してしまっている
それもきっとぺいんの魅力なのだろう
好き…か
そんな特別な感情に酔いしれる
rdo「これからもよろしくねぺいん」
pin「うん、よろしくらだお」
これまでも、これからも
mob「ーーー」
pin「………」
これからも…?
薄暗い路地の中で歪にも鈍い音が響き渡る
握り締める鈍器から流れる血は
生臭くて気持ち悪い
pin「……だめじゃん、らだおに
近づいちゃ、変な害虫さん」
そんな気持ち悪い手がらだおに
届くと思うなよ
「も〜先輩めちゃくちゃやりすぎですよ」
pin「………カニくん」
俺が振り返ったところには
血をおびたカニくんがいた
pin「…別に手伝わなくていいよ」
nrs「え〜でも先輩下手くそじゃない
ですか、お片付け」
そういいカニくんは
ぐちゃぐちゃになった死体を指差す
pin「…犯罪なのに?警察
としてあるまじき行為だよ?」
nrs「…まぁ、そこらへんの理由は
先輩と同じなんじゃないですか?」
……らだおか
nrs「あの事件…知ってるの俺と
先輩ぐらいですもんね」
pin「………」
そう…らだおは昔一ヶ月間変質者に
監禁されたことがある
らだおはそのときの肉体的、
精神的なストレスで断片的にしか
記憶に残っていなものの、
時々フラッシュバックを
を起こして発作することがある
らだおは顔がいいから
優しすぎるから狙われるんだ
俺は何もしてやれなかった
そんな自分が嫌だった
もうそんなことさせない
害虫という害虫を俺が消す
邪魔な奴はみんな…
nrs「…そう言えば、例の変質者を
ぐちゃぐちゃにした犯人…
まだ見つかってないらしいですね」
pin「…まぁいいんじゃない?
自業自得でしょ」
nrs「…そーっすね」
カニくんと目が合う
まるで全てを見透かしたような目
きっと気づいているのだろう
俺が殺したって
pin「…たとえ、カニくんもらだお
を傷つけるようなことがあれば…
わかってるよね?」
nrs「…w、わかってますよ」
らだおを傷つける奴は
誰であろうが許さない
これまでも、これからも…
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