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雨後涙

13 - 【第十二章】妹

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2022年04月10日

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ここまでの話を聞いて、自分の呪いのことや母のことは分かったが、少し引っかかる部分があった。

「…あの、それってつまり、私に妹がいるということですが?」

「……ああ…、いるよ…。6つ下…かな…?否、この場合は3つ下の方が正しいのか…。」

「どう云うことですか…?」

言っている意味が分からなかった。6つと3つで迷うなんて話聞いたことがない。

「ああ、そうか。これについてはまだ話していなかったね。

実はね、君のお母さんに頼まれていたんだ。自分が死んだら君の記憶を消してほしい、と。そして、私は頼まれた通りに、君の記憶を専門の者に消させたんだ。その時に、君は6つだったから、記憶を消すのに本来なら6年必要なはずだったのだけど、君の妹が物心つく前に村に返さなければいけなかったから、3年で終わるようにお願いしたんだ。その間、君は眠っているから記憶も無いし、体も歳をとっていない。だから、今君は何歳なのかの定義も難しい…。村の人には母親と事故にあって昏睡状態で、怪我は直したが頭を打っている…と伝えてあるがね…。」

だから、あの後の記憶がなかったのか…。そこまで分かれば、後は一番気になっていたことだ。

「「巫女の役目を果たす」とはなんですか……。」

「妹のことが心配かい?」

「…はい。」

巫女として生まれてしまったのは、私のせいでもある…。

「先程、「女の子が生まれたら巫女として神に捧げる」と言っただろう…。それは文字通り、命を捧げることを意味する。巫女と言っても、生贄とは楽に死ぬか苦しんで死ぬか…、讃えられて死ぬか蔑まれて死ぬかぐらいしか違わない…。そして、どちらも死ぬ時は、満月の日、この屋敷に連れて来られる。それが神に一番近いと言われているんだ。」

その話を聞いて、私はふと外を見た。すると、そこには欠けた部分が一切無い、美しい満月が浮かんでいる。

その瞬間、嫌な予感が頭をよぎった…。

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