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あきside
俺が家でゆっくりとしていると、インターホンが鳴った。
今日なんか届くものあったっけ?なんて思いながらドアを開けると、俺の大好きな、思いの届かない君がいた。
ぷりちゃんは、いつもの元気がなく、ただ寂しそうな顔をしてずっとたっていたので、家の中に入れ、ぷりちゃんが好きな甘いジュースを渡した。
ぷりちゃんがジュースを半分ぐらい飲み終わった後、やっと話してくれた。
ぷり「今日、あとと一緒に俺の家行って、そしたら、まぜ兄が、あとと付き合ったって、言ってきて…」
そこまで話して、ぷりちゃんはポロポロと大粒の涙を流した。
ぷり「おれ…うまく、わらえなくてッ」
ぷりちゃんにとって、とっても辛いことで、失恋の辛さがわかる俺だからこそ、一緒に苦しんであげなきゃ。なんて、心では思ってるのに、俺は、歓喜に震えた。
ずっと好きだった君が好きだった人がいなくなったんだ。
俺にもチャンスが来たんだ。
今好きな人が居ないぷりちゃんが、新しい好きな人を作る前に、俺のことを好きにさせてみせる。
今度は、指くわえて見ててあげないし、誰にも渡す気はないよ。
しばらくして、ぷりちゃんは落ち着いた。
目の下を真っ赤にして、俺にしがみついて、思いの届かない人のことを思って、泣いたんだ。
俺は、そんな小動物みたいなかわいいぷりちゃんを優しく、包み込むようにずっと背中をさすった。
俺の中には、なんとも言えない、ふたつの感情がごちゃごちゃになっていた。
ぷりちゃんが俺を頼ってくれたことへの優越感。
ぷりちゃんが涙を流すほどの思いを寄せているのが、俺ではなく、俺の弟だという喪失感。
…ぷりちゃん、俺のこと好きになってよ。
そしたら、俺は君にたくさんの愛情を、今まで隠してた分の、いや、それ以上の愛をたくさん君にあげることができるのに。
今はまだ優しいお兄ちゃん、でもいいから、君の1番そばにいさせて?
それくらい、俺は君が好きなんだよ。
ぷり「あき、今日泊まってもいい?」
あき「俺はいいけど…。」
あき「あの過保護なお兄ちゃんが許してくれるの?」
ぷり「…今日は、あとが俺らの家泊まるみたいやし、俺も、今はあき以外と居たくないんやもん。」
そう言って俺の腕の中でスリスリと顔をうもらせてくる。
無自覚でやってる事だから、余計タチが悪い。
あき「そっか。」
あき「じゃあ、俺からまぜに言っておくね。」
ぷり「ありがと。」
俺よりも、あとよりも、まぜよりも小さい、小柄でかっこいいよりかわいくて、女の子と間違えちゃうくらいの、とっても整いすぎてる顔。
ずっと一線を引いて見てきた君が、君からいつもの距離よりずっと近くに来てくれる。
それだけで、俺は心が跳ね上がった。
あぁ、俺って単純だな〜、なんて思いながらまぜに連絡し、ゴリ押しで許可を貰った。
まぜからは、2人っきりだからって、絶対ぷりに手は出すなよ。あいつは純粋すぎて、シコるという行為すら理解してないんだからな!?なんて言われ、釘をさされた。
その日は、ただ何もせず、ずっとぷりちゃんを慰め続けた。
さすがに一緒に寝るのは…、と思ったが、ぷりちゃんが1人はいやなんて言うから、結局一緒に寝た。
…はやくぷりちゃんが、俺のこと好きになってくれますように。
そんな思いをしながら、横でスヤスヤと規則正しい音を出しながら寝ているぷりちゃんのおでこにキスをした。
STPR大好き人間