テラーノベル
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さくら(皇千ト君最推し)
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主でーす前回の続きどうぞ
第3話
ひぃぃぃぃ! 砂埃がすごいよ! 汚い! 菌が、菌が僕の服にぃぃ!」もうもうと立ち込める煙の向こうから、真っ白な高級ハンカチで口元を覆い、涙目でバタバタと手を振る皇千トが姿を現した。そして、その隣には――衣服の乱れ一つなく、冷徹なまでの笑みを浮かべた星喰右手が立っていた。吹き飛んだ鉄扉は、右手がその人間離れした握力と脚力で蹴り破ったものだった。「な、なんだお前らは!? どこから入ってきた!」組織の男たちが色めき立ち、一斉にトカレフやナイフを構える。「おや。我が家の駄犬が、ずいぶんと酷い躾(しつけ)をされているようで。……不愉快ですね」右手の声は、信じられないほど低く、冷たかった。その視線の先には、血まみれで縛られている双子の弟・左手の姿がある。「あーあ、兄貴。遅いよ。俺、もう退屈で死んじゃうところだった」左手は、拘束されたまま、けろりとした声で言った。「それに千トも。相変わらず泣き虫だねえ。僕がいない間、寂しくてずっと泣いてたんでしょ?」「左手くーーーーん! 無事だったんだねぇ! 良かったぁ、本当に良かったぁ!」千トがワンワンと泣き叫ぶ中、右手が静かに一歩前へ踏み出す。「千ト。事件の概要は、ここに来るまでの道すがら、あなたの推理ですべて証明されましたね。彼らはネストの管轄下にある重要データを狙ったテロ組織の残党。つまり――」「う、うん……! 容疑は、ネスト関係者への監禁および暴行、ならびに国家機密窃盗未遂……! ナイトアウル、これより犯人の『確保』に移行するよ……!」千トが涙を拭い、探偵としての宣告を下す。男たちは「舐めるな!」と叫び、一斉に右手に襲いかかった。だが、それは「ネズミが猛禽類の巣に飛び込む」ようなものだった。「ガキがァ!」男の一人がナイフを突き出す。右手はそれを、大振りの手のひらで刃ごと「素手で握り潰した」。ピキピキと音を立てて折れる鋼鉄。「なっ……!?」「わたしたちから見れば、あなた方の動きはあまりにも不真面目すぎます」間髪入れず、右手の長い指が男の胸ぐらを掴む。そのまま、人間とは思えない握力で男の身体を軽々と持ち上げ、コンテナの壁面へと叩きつけた。ドガァァン!! と凄まじい衝撃音が響き、男は一撃で失神して崩れ落ちる。「ヒッ……化け物か!?」別の男が銃口を向ける。しかし、右手の動きの方が遥かに速かった。風を切るようなスピードで懐に潜り込み、男のの手首を掴んで、そのまま逆方向へと容易くへし折る。「ぎゃああああああっ!?」「うるさいですね。千トの耳が汚れる。静かにしなさい」右手は冷酷な笑みを浮かべたまま、一切の躊躇なく、残る男たちを一人、また一人と「物理的に」解体していく。ナイトアウルが解決した事件の犯人が、高確率で死亡または行方不明になるという不穏な噂。その理由が、今この空間に体現されていた。
コメント
1件
いやもう、右手さんかっこよすぎませんか…!? あの「不愉快ですね」の一言がさっきから脳内でリピートしてます。しかも素手でナイフを握り潰すとか、人間じゃないって感じが逆にゾクゾクしますね。千トくんとの凸凹コンビも良い味出てるし、左手くんの飄々とした感じも好きです。続きが気になりすぎます…!